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「表現者」

主題の面白さ、不思議さ、魅力・・・等に惹かれて撮る写真がとても多いい様な気がする。
写真とは主体である 、自分自身の内なるものを主題の力を借りて、どう表現して行かねば成らないに事に思いを致さねばならない。
主題の形や面白や自然が作り出す造形美だけでは写真作品には成らない。
記録写真としての存在価値は生じると思われるが。



これは冬青社の高橋社長のブログ からの引用。

白岡さんがよく口にする、「この作品は記録ですか、それともあなたの内面の何かを表したものですか」ということと、ほとんど同じだ。


そうだよね、写真も「表現」というのだから。

そういう意味では現代アートの人たちは潔いと思う。
彼らの作品は、一般の人からみれば「?」がいっぱい付くもので、人によってはガラクタと思われてしまうかもしれない。
しかし、彼らはそれを制作せずにはいられない(ようだ)。
そのあたりのキッパリしたところが写真をやっている人よりも強いと思うし、もっと自覚的だ。
# by pprivateeye | 2010-10-15 21:03

終了

終了_f0067724_2171167.jpg



カロタイプでプリント。
Horizon シリーズ、焼き直しの4カットをプリント。
これで予定終了。
白岡さん、じゃ今度全部並べてみましょう。
調色の件を尋ねたら、テストピースで即試し。
セレニウム調色は青紫っぽい色が少し着くようだ。
シャドーの箇所がスッキリとして、霞が取れたような印象。
で、白岡さんが銀一にセレニウム溶液の在庫を問い合わせたら、入荷に2ヵ月かかるとのこと。
うーん、これについては後日ということになる。

このあと新宿へ写真用品の調達に行く。
ヨドバシを覗いたがコクヨのPHOTO FILEの四つ切サイズがない。
在庫を尋ねたら廃版とのこと。
なんと、困るではないか。ベタとネガをステープラで留めてこのファイルに入れて整理しているのに。
仕方がないのでPHOTO FILEのバインダーだけ(これだと台紙を合わせると割高になる)2冊と、四つ切の台紙を棚にある分全部(9冊)を購入。
だって四つ切というサイズのものが遅かれ早かれなくなるのは目に見えている。
帰りがけにビックカメラにないかと思い覗いたらPHOTO FILEはなかったけれど、薄くてベタと合わせやすい35mm用のネガシートが大量にあるのを発見。
とりあえず6つ(@50枚入り)購入。
堀内カラーのネガシートは小四つ切サイズよりも少し大きくて、やや割高なので、いまいち気に入らなかった。ホントはチクマの10枚¥189のがよかったのだが、これはとっくに生産中止になっている。
印画紙、フィルムといったメジャーなところだけでなく、写真用品全般に少しづつなくなってきているのをヒシヒシと感じた夜だった。
# by pprivateeye | 2010-10-13 21:30

神宮の森

神宮の森_f0067724_21245669.jpg



この三連休はベタ取りとF1だった。

F1日本GPは、レッドブルのベッテルがポール・トゥ・ウィンで昨年に続いて二連勝。ワールドチャンピン争いが面白くなってきた。
今回それ以上に見る者を沸かせてくれたのがザウバーの小林可夢偉。
予選12位からスタート、ヘアピンでオーバーテイクを連発、7位でゴールした。
ライコネンのように圧倒的に速いドライバーも好きだが、可夢偉のように同じ日本人がビッグチームを相手に戦っているのも気持ちがいい。
可夢偉はF3時代ベッテルとチームメイトだったらしく、片山右京(だか、近藤真彦だか)が可夢偉にフェラーリに乗ってもらいたいと言ったのも荒唐無稽の話でないような気がする。
日本人初のフェラーリ・ドライバーが実現したら、日本人のワールドチャンピオンが現れるのと同じくらい素晴らしいことだ。


このF1日本GPを土、日のベタ取りの合間に見ていた。
ベタ取りは以前にも書いたが100本分以上も溜まっていたものをこの二日間でやってしまった。
前回は、1枚毎では手間ばかり食うので2枚背中合わせにして現像して、かなり効率的に進めることができた。
今回は量も多いので、ダメもとで思い切って4枚分を重ねて同時に現像してみた。
意外やきちんと現像されているので、これでどんどん進めることにした。
100本以上もあったがストレスなく終えることができた。
化学変化(フィルムやプリントの現像)は温度や時間にシビアな面があるにもかかわらず、こんな横着なやり方も通用するのはアナログの面白いところだなと思ったりした。


今日は外苑前のICHYS GALLERYでWSの写真仲間がグループ展「M's 7 Photo Exibition」を開催しているのでお邪魔した。
メンバーの4人が男性、3人が女性。
その女性たちはみんな風景を撮影、うち2人は海外なのに対して、男性は室内での撮影が多い。
師匠曰く、男たちはウジウジとイジケているのに、女性たちは開放的だ。
デジタルは1人だけ、カラーも1人だけで、そのほかはモノクロ・フィルム。フォーマットは35mmが4人、6×6が3人だった。使用カメラはローライフレックスが2人、ライカはM型とR型がそれぞれ1人、ハッセルが1人、ニコンが1人、不明が1人。
結構、レンズとかの違いもあって面白かった。
と、こんなことを書きたくなるのも同じ写真仲間だということでしょう。
# by pprivateeye | 2010-10-12 21:25

2人のJ

Now Listening :

グレイテスト・ヒッツ

ジャニス・ジョプリン / Sony Music Direct




「Summertime」の倦怠感、やるせなさがいっぱいの歌を聴いていると、必ずといっていいほど連想するのがスコット・フィッツジェラルドの短編「氷の宮殿」だ。冒頭の米国南部の描写はこの曲そのものだ。
一方で、「Me and Bobby Mcgee」の、いまはどうしようもないけれど明日への希望を感じさせてくれるイメージも好きだ。


映画「ウッドストック」ではジャニスが歌うシーンはなかったけれど、ヘリコプターで会場に到着したときの笑顔がかわいかった。

ジミ・ヘンドリックスが白々と夜が明けてくる中で弾いた「Star Spangled Banner」は感動ものだった。


ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin、1943年1月19日 - 1970年10月4日)
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix 、1942年11月27日 - 1970年9月18日)
# by pprivateeye | 2010-10-10 01:31

詩人

金子光晴詩集 (岩波文庫)

金子 光晴 / 岩波書店

田村隆一全詩集

田村 隆一 / 思潮社




この二人が My Favorite Poet だな。
先日のブログで「天の邪鬼」とタイトルをつけた件で。

金子光晴の有名な詩集『鮫』に、有名な「おっとせい」という詩がある。
長い詩の最終連の後半はこうだ。

  侮蔑しきったそぶりで、
  ただひとり、
  反対をむいてすましているやつ。
  おいら。
  おっとせいのきらひなおっとせい。
  だが、やっぱりおっとせいはおっとせいで
  ただ
  「むこうむきになっている
  おっとせい。」


これが最初に読んだときからすんなり入ってきた。
たしか高校生の頃だったと思う。


田村隆一の詩が好きになったのははっきりと覚えている。
大学生の頃、「朝日ジャーナル」を読んでいて、そこに「詩人のノート」という田村隆一のエッセイが連載されていた。
そのエッセイはページを切り抜いて保存していたくらいだ。
エッセイのある回に「海の風」という詩だけが掲載されたときがあった。
その詩のなかにこんな言葉が出てくる。

 眼に見えないものは
 存在しないのである 耳に聞こえないものは
 存在しないのである


これもまた妙に納得したものだ。
そして、いまプリントしている Horizon シリーズにもほとんど一直線つながっている。
# by pprivateeye | 2010-10-07 23:52

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye