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Private Eye

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鉛筆で描く

目黒区美術館で、「線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅱ―鉛筆と黒鉛の旋律」を見る。
展示名のとおり、鉛筆やシャープペン、消しゴムなどによる絵画展だ。
当然モノクロに近いトーンで描かれているし、写真かと思うような作品もあるのだが、写真とは決定的に異なるものがある。専門用語で「マチエール」といわれるものだ。
検索してみるとこんな説明があった。
「マチエールは絵の表面の質感の事で、画肌、テクスチュアとも言われます。色合いや艶、塗り方、タッチによって変わり、描き手の個性が最もあらわれる部分です。」
写真の場合、間近に見ると粒子のザラザラが見えるが、それは平面的だ。
しかし、この鉛筆で描かれた作品は間近で見ると、鉛筆のタッチが浮かんできてザラザラがそのまま感じられるのだ。
そしてその細かな描写を見ていると、画家というのはなんと粘着質な人種なのかと思ってしまう。
ビッシリと描き込まれた小さな丸、襞、皮膚・・・、あんまりジックリと見ていると気持ち悪くなってきそうだ。
そんな中で関根直子という人の作品が気に入った。描かれているのは抽象と言ってもいいが、感覚的にすごくわかるというか、納得できるというか、すんなりと気持ちの中に入ってきて、何度も見たくなった。

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Now Listening : Kimiko Kasai With Gil Evans Orchestra / Satin Doll
by pprivateeye | 2007-08-31 21:54 | Comments(2)

驚き

ギャラリー冬青で、弓田純大写真展「SIDE-P」を見る。
凝った写真展だ。
いろんなカメラ、6×6から8×10(?)までのフォーマット、レンズ、フレーム、調色を2回、モデル・・・、とバラエティに富んでいるが、それていて妙に統一感がある。
一通り見終えてブックを見たら、作者は朝日新聞広告局の人でデジタル写真の使い手のようだ。
そうかこの展示もデジタルかと思ったら、ギャラリーの人がこの展示はすべてアナログ、銀塩ですとのこと。
何度も驚かされた写真展だ。
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by pprivateeye | 2007-08-30 23:23 | Comments(0)

お祝い

昨日、ギャラリー冬青から写真家・渡部さとるのプリントお渡しの準備が整いました、とのメールをもらい、今日、仕事が終わってからギャラリーに行く。
中野駅に着いてから雨がパラパラと降り出してきたのだが、目の前に待望の作品があるのにわざわざ送ってもらうのはお預けをくうようで、幸い雨も小降りなので持って帰ることにした。
梱包をほどき、フレームには入れずとりあえずビニール袋に入ったまま立てかけて、ワインとチーズでお祝いする。

渡部さとるという写真家の名前を初めて知ったのは、枻出版社の「ハッセルブラッド&ローライフレックス」に掲載されたハッセルブラッドSWCで撮られたNYのシリーズだ。
それも最初の1枚目、ダンキンドーナツのガラス越しにハーレムの地下鉄の入り口を撮ったものだ。
キャプションには、サイズの合わないフィルターをねじ込んだため四隅が若干ケラレているとあり、そのページに掲載された少し怖そうな顔写真のわりに正直に書いているなというのが最初の印象だった。
その後「旅するカメラ」を発売後すぐに手にして、巻末に掲載されているURLをのぞいてみたらワークショップの募集をしていた。講座内容もプリントが中心で、その頃20代に少しやっていたモノクロ・プリントをもう一度やりたいなと思っていたので、一日考えてからワークショップ参加のメールを出した。
一日考えたのは、「ハッセルブラッド&ローライフレックス」に載っていた顔写真が怖そうだったから(笑)。
でも、返信メールを受け取ったら、「地図のここでであります」と妙に改まった文章で、しかもその地図が添付されておらず、改めて送ってもらったりした。それで少し怖そうなイメージが和らいだ。ちなみにその地図はさるぢえさん作成だそうな。
で、ワークショップの初日、緊張して2Bへ行ったら、ドアが開いていて、はなみずがえるくんのイラストがかかっていた。このイラストは師匠のローライフレックスの作品の中でカレンダーになっているの見ていたので、アレレと思いながらワークショップの1回目が始まった。

という記念すべき作品を手にして、大変幸せです。
by pprivateeye | 2007-08-30 19:52 | Self Portrait | Comments(3)

若手写真家

仕事ですごく疲れたのでギャラリーに行くのはやめて、「Photo GRAPHICA」08を買って、帰る。
巻頭から54ページも蜷川実花が掲載されている。これまでよりもぶっ飛んだ感じでいいのだが、目当ては他にあって、本誌と付録を含めて期待される若手写真たちみたいな構成になっている。
が、小林紀晴や有元伸也、森本美絵などすでに評価を得ている人たちだ。
そのなかに、resist写真展「不撓不屈」で一番良かった竹花聖美もいる。10月にルーニーで個展を開催するようで楽しみだ。

本誌の中では「いまどきの女性写真家」という中に、新宿ニコンサロンで見た「水、満ちる」の作者、村上友重の名前がある。これを見て初めて作者は女性だとわかった。友重はトモシゲではなく、トモエと読むらしい。

この人、東川写真フェスでボランティアとして参加して、カラーコピーで引き伸ばしたブックを大西みつぐさんが気に入り、ニコンサロンに応募してJuna21で個展が決まり、その初めての個展「球体の紡ぐ線」(ブックで見たが良かった)で三木淳賞を受賞という、ものすご~~くうらやましい経歴を持っている。
by pprivateeye | 2007-08-28 22:48 | Comments(0)

エイトバイテン

f0067724_20495299.jpg京橋にあるプンクトゥム・フォトグラフィックス・トウキョウで、東京8×10組合連合会「TOKYO 8×10」を見る。
8×10という機動性に乏しい大型カメラを使って撮影しても、撮る人によっていろんな写真になるということがわかった。6人の展示でそれぞれ異なった東京が表現されている。
確かメンバーの一人である写真家・田中長徳氏は、漂流者所蔵のNYの作品と口上を出展している。
その口上に、(カメラを愛でるオタクではなく)実際に東京の街を撮影しようという「戦闘団体」だ、とある。
6人のなかではTさんが一番とんがっているか。ゴルゴ13のような東京タワーを撮っているんだから。
ほかではハイパーゴンで撮影し引き伸ばされた作品が、激しく周辺光量が落ちて、妖しい雰囲気を漂わせている。



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Now Listening : Saori Yano / Parker's Mood





  
by pprivateeye | 2007-08-27 20:51 | Comments(5)

1勝1敗

○笠野泰照写真展「One Day」、日本外国特派員協会
ネットで案内を見たときはなかなか良さそうなモノクロ写真だったが、結局×となってしまう。
有楽町電気ビルの中だが、写真が展示してあるのはmember onlyのレストラン。外国人の人が食事をしている横で写真は見れない。
飲み屋や飲食店で写真展なんかやるんじゃない。

○池田宏彦「ネゲヴにて ―at Negev―」、銀座ニコンサロン
イスラエルの砂漠で主に夜、定点撮影したもの。ネットで見たときは、よくある長時間露光の夜の写真かと思っていたが、全然違う。
ぼんやりと男性と女性(あるいは家族)が写っていたり、同じ場所で長時間露光による星の軌跡を写し込んだもの。
繰り返される似たイメージを続けて見ているうちに、旧約聖書の創世記、アダムとイブを連想してしまった。あるいは白く人物が写っているのを見て、宇宙人と思うかもかもしれない。
ここには宇宙が写っている。地球が宇宙の一部だというのがわかる。

写真展とは全然関係なく、銀座ニコンサロンにはHOゲージの鉄道模型が展示してあり、しばらく楽しませてもらった。
by pprivateeye | 2007-08-26 19:29 | Comments(0)

銀座ア・ラ・カルト

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by pprivateeye | 2007-08-26 19:11 | Comments(0)

難しいカメラバッグ選び

フジGW670Ⅱを肩から下げ、その他の荷物は紙袋に入れ、絶対にカメラバッグを買うぞという態勢で出かける。
日本橋から有楽町にかけて写真を撮りながら歩く。
ビックカメラでカメラバッグを探すも適当なものがない。A&Aのは良いが高い。結局、ハクバのオーソドックスなものにする。これまで大きいのか小さいのかしか持っていなかったので、これで良しとする。
ちなみに今日のバッグに入っているもの。
 フジGW670Ⅱ
 フィルム(ACROS、5本)、ケース入り
 GR-D
 露出計(セコニック TWINMATE L-208)
 「超」整理手帳←WEBからプリントアウトした写真展の案内を挟んでいる
 モレスキン←写真に関するメモ&ノート
 文庫本(今日は「樋口一葉小説集」ちくま文庫)
 携帯
 鍵
 財布
 団扇
by pprivateeye | 2007-08-26 19:07 | Comments(0)

ニュートラルな視線

f0067724_18505831.jpgギャラリー・ニエプスで、梁丞佑(Yang Seungwoo)写真展「LOST CHILD」を見る。
中藤さんがすごいですよと言っていた写真展だ。
夜の歌舞伎町。写っているものは、酔っ払い、警官に取り押さえられる人、ヤクザ、路上で寝ている人、座り込んでいる人、ダンボールをひいて宴会、裸、そして子供。
強烈な、インパクトのある場面も多いがハデな撮り方ではない。力みががなく、その世界に溶け込んでいて、ニュートラルな視線だ。
ブックも7、8冊あり、その量に驚くとともに安定した視線、同じテンションを感じる。
すごい場面や、いわゆるどうしようもない人たちだが、作家はそれを否定も肯定もしない。かと言って、ドキュメンタリー的なにおいもしない。強いて言えば、仲間的なものだ。
しかし、作者はキャプションで‘彼らにとっての日常は、私にとっては非日常。あ~わからない。当人たちの心は、どんなものだろう。仲良しの間にもわからないことは山ほどある。’と書いている。

隣のルーニーでは「地元展」。
なんかね~と思いながら覗いたら、見知った名前があった。H本達也「早春の手賀沼」。
来月には飯田鉄さんが路上をM8で撮った写真展が予定されている。
by pprivateeye | 2007-08-23 23:23 | Comments(0)

cloudy

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by pprivateeye | 2007-08-23 21:16 | Comments(0)