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2回目の写真展

ラット・ホール・ギャラリーでのリー・フリードランダー「桜狩」と、ギャラリー360°でのホンマタカ
シ「TOKYO」を再び見る。
続けて見たことで両者の違い、世代的なもの、モノクロとカラー、捉えようするものの違いなどが
よくわかった。
リー・フリードランダーのモノクロの桜は花だけでなく、植物そのものの存在感を捉えようとして
いるようだ。一方、ホンマタカシのカラーはその存在感の希薄さが強く見る側に伝わってくる。

竹内万里子が『日本の写真家101』のなかでホンマタカシについて述べている箇所がわかりや
すい。
“その写真は郊外の「本質」へ迫ったりその「真実」を暴いたりしようとするものではなく、逆にそ
の本質や真実自体がひとつの信仰であり、現実の「わからなさ」こそがじつは「リアル」なのだと
いうことを示すものでもあった。……徹底して表層にとどまろうとする彼の一貫した姿勢……”

リー・フリードランダーの写真集『桜狩』購入。ホンマタカシの『TOKYO』は売切れだった。
ちなみに「桜狩」のDMになった桜は、新宿御苑の下の池そばの枝垂れ桜だと思う。
by pprivateeye | 2008-05-27 22:39

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye