根本タケシ写真展「深川散歩」
2006年 02月 14日
作者の視線は、昔ながらの深川ではなく、下町の生活に密着するわけでなく、現在の深川を淡々と撮っている。その視線は、師匠の米沢に似ている。愛着はあるがそこにどっぷりと浸かっているわけではない。
では劇的な要素が皆無かといえばそうではない。モノクロであること、大伸ばしによるザラつき感、やや強めのコントラストなどが、想像力を掻き立てる。見ていて飽きなかった。写っているものが自分の知っているものや場所であり、カメラやプリントについてではなく、写っているものそのもので作者と話が弾むのは楽しいことだ。
残念なことに会期は明日2/15(水)15:00まで。
オリンパスギャラリーは日曜・祝日が休みで平日も18:00までと、見るチャンスが少ないのは残念だ。