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メモ

○森美術館、「アートは心のためにある:USBアートコレクションより」
現代アートは徹底して大きい。そして誤解を恐れずにいえば、パロディでもあると思う。

たとえばチャック・クロースの「セルフ・ポートレート」。
この作品はカンヴァスに油彩だが、大きさが254×213.4cmもある。それが3cmくらいの大きさの正方形を組み合わせて描かれている。
離れて見ると普通の自画像だが、間近で見ると新聞のドットを見るときと似た印象を受ける。
ロイ・リキテンスタインの1960年代に製作されたシルクスクリーンを使用した作品は漫画の印刷上の網点まで描き込んで有名だが、チャック・クロースの作品はそのパロディのように思えたのだ。

ゲルハルト・リヒターの作品がいくつか見られたのはよかった。
アブストラクト・ペインティングが2mを超えるような大きな作品とは思わなかった。
絵具をパレットナイフでこすって伸ばしているだけなのだが、妙な感動があった。

アーティストトークで畠山直哉の話を聞く。
トークの演題が「爆発は芸術か」ということでBRASTシリーズを中心とした内容だった。
何度も話を聞いているのだが、今回はこれまでにもなく作家自身の心情が聞かれた。
「A Bird」について、この世界には心と関係のないものが存在していることを教えてくれた、と言ったあと、写真に心が写ると言うことに辟易しています、と珍しく強い言葉を発していた。

このあと写真仲間とお茶、食事と楽しい時間を過ごしました。





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by pprivateeye | 2008-02-11 23:23

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye