メモ
2008年 01月 25日
シャドーを意識したモノクロ・プリント。テーマとなっている水と都市と対比的に捉えるというのよくわからなかった。
大伸ばしでキャンバスにインクジェットでプリントされていた。美しいが、なんだか油彩におもねっているようで面白くない。
○石橋睦美写真展「神々の杜」キヤノンギャラリーS
力のこもった写真だった。雨上がりなど湿気の多いときに撮られたものが多いが、黒く塗れた石段や靄のかかった森などに存在感がある。
一番印象的なのはシャドーの部分だ。神様は闇の中に潜んでいると思わせる。
が、写真集を見てがっかりだった。明るく健康的な神社になっていた。展示されている作品の妖しい力は消えていた。
これはないでしょと思ったのが、「風景写真」に掲載された那智の滝の作品。
展示されている作品は滝の前に社や鳥居があり水しぶきに濡れている。背景の那智の滝は上から水が落ちるのではなく、まるで水が天に向かって吹き上げているように思える力強い作品だ。。
それが雑誌の掲載では滝の箇所だけにトリミングされている。部分とかいった説明でもあればいいがそれもない。