目黒
2007年 12月 26日
写真作品は石川直樹、野村恵子、屋代敏博。
石川直樹は銀座ニコンサロン、SCAI The Bathhouseと続けて見ているが、ここの作品を見て改めて力のある写真家だと思った。
せり出した岩に合わせて家を建てているのだが、逆に岩が家を飲み込もうとしているように見える。それは皮膚に付いた傷をまわりの肉が盛り上がってなくしてしまうのにも似ている。ある意味では艶かしい。
野村恵子は「Bloody Moon」などからの作品で、どれも一度見たことがあるものだった。
この人の作品も肉体のヌルッとしたところがあって艶かしい。
屋代敏博は銭湯の浴場を撮ったもの。光りが全体に回っており影がない。まるでアクリル絵具で描かれたような感じだ。それが左右対称(男湯と女湯?)のように2つを合わせているので、よけいに絵画のように見えてしまう。
ただ体調があまり思わしくなかったので、全体に集中して見ることができなかった。できればもう一度見に行ってみたい。
Now Listening : オール・ブルース
レイチェル・グールド/チェット・ベイカー / / インディーズ・メーカー
チェット・ベイカーのトランペットは優しくて柔らかい。若い頃のものより晩年に来日したときのライブのほうが好きだ。