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言葉で世界が広がる。

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日本橋茅場町にあるレクト ヴァーソ ギャラリーで、栗原滋「せいぶつ」を見る。
ラップを剥いたキャベツのDMとタイトルからStill Lifeを連想していたが、もっと広がりのある写真展だった。ひらがなにしたのはStill Lifeに加えて、「生物」や「静物」といった意味を持たせたかったとのこと。
作者の方に撮ったときの考えなどいろいろ話していただき、それによって見方がぐっと広くなった。
大きなヒントになったのが、「射し込む光り」という言葉。
カーテン越しの光りとか、台所の窓辺に射す光りとか、部屋に射し込む光りは世界からの光りだ。そして部屋はカメラ・オブスキュラである。
ギャラリーの壁や床は真っ白だった。それに合わせるために展示にフレームは使わずにマットだけにしたそうで、それも自然な感じで良かった。

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同じビルの3Fにある森岡書店で来月、中藤さんが展示をするので下見に行く。
ネットで下調べするとチェコの本や写真集を中心に扱っているらしい。
店主の方が言うにはハンガリーで行われた「フォルテ・フォーエバー」という写真展の巡回展を日本に呼びたいとのこと。保険など難しい問題点があるそうだが、ぜひ見てみたいと思う。
現在展示されていたのは、室生犀星『蜜のあわれ』(小学館)出版記念・なかやまあきこ写真展で、金魚や花を撮影したもの。金魚は尾びれを、花は花びらをクローズアップしたもので、鮮やかな色使いやモチーフは一見、蜷川実花を連想させるが大分違っている。
ブックを見ていたら写真が気になり、出版された『蜜のあわれ』を購入する。

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Now Listening : Jimi Hendrix
by pprivateeye | 2007-06-26 22:19

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye