ただの一人の人に
2007年 06月 22日
ちょうど30年前に購入して、ようやく最後のページにまでたどり着いたわけだ。
ヴァレリーは20世紀初頭のフランスの、いわゆる文学者(こういう言い方が本人は大嫌いなようだ)で、知性のあり方を極限まで突き詰めようとした。
学生のときゼミかなにかで、聞きかじったばかりの「テスト氏」の名前をチラッと出したら、先生から突っ込まれてしどろもどろになったことがある。
今回読み終えたものの、それだけかもしれない。
解説の最後にヴァレリーのカッコイイ言葉があげられている。
「僕は何人もの人に一度きり読まれるよりはただの一人の人に何度も読んでもらいたい」
Now Listening : Derek and The Dominos / The Layla Sessions