人気ブログランキング | 話題のタグを見る

さんざん迷ったけれど行ってきた。

銀座・奥野ビルにあるSpace Kobo & Tomoで石倉麻夕「SCENERY」を見る。
35㎜のモノクロで、ウォームトーンのプリント。
粒子がいっぱいで、きれいなザラザラ感が気持ちいい。
暗いトーンで見せたいところだけ覆い焼きすると劇的になりすぎるが、その一歩手前で留まっている。
この印象を考えていたら寂寥感という言葉が浮かんできた。そして冷めた視線。

この展示を見て、行こうかどうか迷っていた新宿に行くことにした。
その前に表参道へ。
ギャラリー360°で、ホンマタカシ「NEW WAVES」。パルコのロゴス・ギャラリーとは別ヴァージョン。
展示されている作品の数は少ないが広くて、内容もロゴス・ギャラリーより良かった。
写真集のオビに「ここに決定的瞬間はない」とあるが、1点、決定的な波があった。展示されている作品は写真集には入っていないようだ。
アート・ディレクターの森本千絵さんらしき人が、ホンマさんの作品欲しい~と言っていた。

新宿ゴールデン街のnaguneで、田中真一郎「業火」を見る。
前に一度見ている京浜工業地帯の写真はぜひ見たくて、初めてゴールデン街に一人で行ったのだが、残念ながらEGOSAISでのグループ展の横須賀のほうが密度があったような気がする。
ロール紙でわざと無造作に置かれていた作品は、ブックで見たいものだ。

店に行ったとき、写真家の横木安良夫さん、赤城耕一さんらといっしょになる。
お酒を飲みながら横木さんたちの話を聞くのは楽しかった。「日本カメラ」の選考について師匠と同じことを言っていた。「自分が撮れない写真を選ぶ。風景なんか自分でも撮れる」
by pprivateeye | 2007-06-11 23:35

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye