FASCINATION(魅惑)
2007年 03月 06日
展示されている写真家がすごい。オノデラユキ、楢橋朝子(この人の作品は初めて見た)、畠山直哉、松江泰治、米田知子。
新作はない(と思う)が、畠山直哉の「二つの山」や松江泰治が見れてお得だ。このうち松江泰治の作品が一番小さい。といっても全紙なのだが。
このギャラリーは美術品などを販売している一角にあり、今回の展示も販売が最大の目的のようだ。最低価格が52.5万円だった。ただ、オープンしたばかりのためか、照明があまりよくなかった。
写真評論家の竹内万里子が解説している。
彼女は、レヴィ=ストロースが日本の精神は西欧と比べ、「遠心的」ではなく「求心的」ではないかと述べているのを引用しながら、これら5人の写真家は「獏とした自己を追いかけるのとは逆に、カメラという装置を通して世界を徹底して検証している。」と述べている。
いわゆるプライベート・ドキュメンタリーといわれるような「求心的」な写真ではないということだ。
この解説は痛快だ。ひとつのグローバル・スタンダードを的確に説明していると思う。