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鎌倉へ

曇り空で写真日和ではなかったが、何年ぶりかで鎌倉へ行ってきた。
神奈川県立近代美術館 鎌倉で、畠山直哉の写真展「Draftsman's Pencil」が開催されている。今日はアーティスト・トークがあるので、予てより予定に入れていたのだ。
美術館は鶴岡八幡宮の隣にあるのだが、北鎌倉駅で降りてのんびりと歩く。かなりの人が北鎌倉で降りる。まだ梅が咲いていて桜には早いのだが、あたりはすでに春の気配だ。途中、満開のミモザの木があった。
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アーティスト・トークは午後3時から始まる。100人以上の人が参加していた。
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畠山直哉という写真家は強面の印象を持っていたのだが、案外お茶目なところもあった。
最初、普段使っているカメラはこれですと言って、エボニーの4×5を取り出す。レンズはニッコールの150㎜。三脚はベルボンのカーボンの三段。
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建築が描く線を写真で捕らえたい、というのが大まかなアプローチらしい。
筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了という学歴からすごい理論家かと思っていたが、カラーの色は何枚もプリントして、その中から自分が納得のいく色、充実感のあるものを見つけていくとかで、感覚的な面を重視しているみたい。
今回の展示では森ビル所有の東京の模型とか東武ワールドスクエアのニューヨークなど、模型を撮ることで写真のリアリティを問うこともテーマにあるようだ。

岩山の近く建てられた集合住宅と撮った「ラ・ヴィ・イモビル(不動の生)」、モノクロで常夜灯を撮りライトボックスで見せる「光のマケット」、ドームを組み立てる足場を撮った「アンダー・コンストラクション/大館」などが気に入った。
新作の「川の連作/シャドウ」は川面に写った光りを撮り、逆さまに展示したものだった。逆さまなのはすぐに気づいたが、光りの色から浮世絵を
連想した。また「汐留」という大きなモノクロ作品も、浜離宮の池に写った電通のビルだった。

畠山直哉はなんとなく気になる写真家だったのだが、今日の話を聞いてもっと追いかけてみようと思った。写真を撮ることがそのまま世界の見方になるのだと言っているような気がする。


Now Listening : Bob Dylan / Highway 61 Revisited
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by pprivateeye | 2007-03-03 22:02 | Comments(0)