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ひさしぶりに、Gallery

○ギャラリーパストレイズで、第28回オマージュ瀧口修造展「事物と気配――大辻清司の写真」
○ギャラリーR.ローカス(パストレイズの横)で、田村瑞樹写真展「仮想都市」

大辻清司の写真はそれぞれ美しいが、瀧口修造との関係や、彼自身が試みていた実験というものがよくわからないので、「美しい写真」から先に進まない。

言葉あるいは理念といったものが写真そのものよりも先にあるようなので、購入した図録や「大辻清司の仕事 1946-1999」にその答えが見つかるかもしれない。

「仮想都市」は6×6のモノクロ、小全紙。
自分の好みからすると、少し眠いプリント。
微妙に垂直線が傾いているカットがいくつかある。それも必ずといっていいほど左に傾いている。つまりカメラが少し右側に傾いていることになる。
人のいない建物のカットなので、その傾きに気づくと結構気になる。

タイトルは「仮想都市」だが、撮られている場所が工事中のところだったり建物どうしが作り出す空間だったりするので、「都市のすき間」といいた感じがした。

Amazonで注文した『美に生きる 2』(NHK出版)が届く。10年前に出版され、すでに絶版のようで中古本だ。
ここに登場する彫刻家や工芸家のポートレート、アトリエの写真を師匠が撮影している。
以前に2Bで少し見せてもらったが、4×5で撮影されたモノクロだ。

師匠の写真ということで購入したのだが、いまパラパラと見てみると芸術家(創造する人)自身が製作や作品について語っており面白そう。お得な買い物かも。


Now Listening : Winterland Night / Jimi Hendrix
by pprivateeye | 2006-10-30 21:53

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye