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10/6(金)雨  夜・雨・竹橋

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ようやく東京国立近代美術館でやっている「近代日本の美術」展に行く。10/6(金)雨  夜・雨・竹橋_f0067724_22255513.jpg
写真コーナーで北井一夫「村へ」が特集されている。ビンテージ・プリントが26点展示されている。
変色している写真もあり、それは定着不足か水洗不足か。30年前の作品とすれば、それも「味」のうちかと思う。
「村へ」のシリーズが撮られたのは1974~75年で、北井さんは44年生まれだから30歳のときの撮影となる。そのせいか大胆だが素直な視線を感じる。また、写真の中心に見る者の視線が集まるようなプリントだ。
秋田県で撮られた、小さな子が桶のようなものの中で眠っている写真がいい。この写真は半分以上がシャドー部分だが、プリントしてこの黒が出たときはうれしかったのではないか。

別のフロアにはアルフレッド・スティーグリッツが撮影したジョージア・オキーフの手の写真が3点。パラディウム・プリントで、オキーフの寄贈となっている。
美しい手だ。

写真だけを見るつもりだったので、他に展示されている絵画や彫刻はほとんど横目でしか見なかったが、一点だけ立ち止まったのがあった。
2Fに展示されているアルマンド「黒い風景」だ。この作者はまったく知らない。
作品はほとんど白と黒だけで描かれた油彩だ。それは、雲と雪渓に見えたり、川が海流れ込んでいるようだったり、あふれた水が流れ出しているようにも見える。
荒らしい筆のタッチは、近くで見ると力強く、いつまでも見ていたい。

昨日放映された、「プロフェッショナル 仕事の流儀」‘心を動かす広告 命宿す写真 写真家・上田義彦’をDVDで見る。
家のTVが壊れてしまい、最近は全然TVを見ていなかったのだが、これだけはぜひ見たいと思い、会社の仲間に録画を頼んだのだ。DVDなので何度も繰り返し見れるのがいい。
「自分を信じる」。なかなか難しい。
番組の冒頭で、いつも写真のことを考えています、と言っていた。それを聞いて、師匠といっしょだなぁと思う。
by pprivateeye | 2006-10-06 22:29

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye