福山みえ写真展「しずまないうちに」
2006年 08月 24日
芳名帳を覗いたら、師匠や北井さんの名前があった。まだ始まって三日目なのに、うらやましい~。
作品はたぶん6×7の、モノクロで、どこにでもあるような町中を撮ったものだが、ある一定の視線を感じた。トンネル構図、あるいは手前に何か置いてその向こうを覗き見る、といった視線だ。
絞りはさほど絞らず、その視線の行く先、それは画面の中央になるのだが、そこにだけピントが合わされている。
作者は「・・・おそるおそる覗いて 何の変哲もない日常を見たとき 私は息をひそめて 歓喜する・・・」と書いているが、むしろその確かな日常の向こう側を覗いてみたいのではないかと思わせる。
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恩田陸『クレオパトラの夢』読了。残り5作品。