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モノクロの銀塩とデジタル


2019年6月14日(金)

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◆嶋田篤人写真展「知る由」、Alt_Medium
九十九里浜をモノクロで撮影。フォーマットは35mm、銀塩。
窓際に展示されていた、トラックのアルミの荷台を写した作品を見て、おお、グレー中心のファインプリントだと期待した。その後の作品は覆い焼き、ネガの傷、現像ムラなどが目にとまり、最初の喜びは縮小してしまった。
タイトルの「知る由」の知るは「物語」のようだ。目に見えるモノの見えない物語、それを捉えられたらいいといった趣旨のことがキャプションに書かれていた。
経歴を見たら、ゼラチン・シルバー・セッションには今年先月も含めて3回展示、数年前のアワードでグランプリを獲っている。まだ30歳そこそこの若い人だ。



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◆柴田祥写真展「津軽再考(再構)」、Island Gallery
写真仲間が写真集を買って、個展もあるよと教えてもらった。彼の話では津軽出身の小島一郎のファンらしい。タイトルにある「再」は小島一郎へのオマージュというか、インスパイアされたといった意味合いがありそうだ。作者自身も弘前の住人だ。
プリントは全部デジタルのようだが、スクエアフォーマットの作品にはフィルムで撮られたものもあるのかな。
郊外の雪景色が多く展示されておりどうしても距離感が似たものになってくるので、何度も見ているうちに少し飽きてきた。写真集の中には市内を撮ったものもある。雪の降っている道路を一人歩いている人を撮ったものと、落ちたリンゴの写真の二点が好みだった。どちらも展示にはなかった。
展示作品がデジタルになってから写真集との違いが小さくなっているような気がする。銀塩だと、展示と写真集とは別物と言われることが多い。デジタルの場合だと、写真集の拡大版が展示作品(その逆もあり)という印象が強い。少し言葉は悪いが、写真集が作品だとすれば展示作品はそのポスター(複製)となり、逆に展示作品がメイン(中心)とすれば写真集はそのカタログということになりかねない。そうならないようにするには作者の強い意志が必要になってきそうだ。




  




by pprivateeye | 2019-06-14 23:53 | Comments(0)