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都写美、三つの展示


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2019年1月22日(火)

◆東京都写真美術館
 3F「建築×写真 ここのみに在る光」
 2F「日本の新進作家 vol.5 小さいながらもたしかなこと」
    森栄喜、細倉真弓、ミヤギフトシ、河合智子、石野郁和
 B1「マイケル・ケンナ写真展 A 45 YEAR ODYSSEY 1973-2018 RETOROSPECTIVE」

3Fの展示、建築がモチーフということでプリントサイズも大きくて充実感があったけれど、副題の「ここのみに在る光」という表現はピンと来なかった。各作家を見比べると、柴田敏雄の構図が一番大胆に思えた。隙がないのは(皆さんそうなんだけどw)渡辺義雄の伊勢神宮、石元泰博の桂離宮というところか。ベレニス・アボットのニューヨークはもう少し見たかった。で、一番好きなのは原直久かな。

2Fの作家は一人も知らない人だった(^^; そして作品は映像っぽいものが多かった。それぞれ問題意識はあるようなのだが、好みの手法ではないので長く見ているのが難しかった。

B1のマイケル・ケンナ展は予想以上に良かった。以前に都写美で見たときには小さなプリントがほとんどで、スローシャッターで撮られたイメージが多かったのでなんだかなあと思っていたのだが、今回の展示を見てもっと幅の広い作家だと気付いた。作者自身のキャプションに作品を撮り始めた最初期のものと、近年のものとがほとんど同じで、ある意味それを誇りに思うというようなことが書かれていた。それでも、第二次大戦時の強制収容所や日本女性のヌードも撮っており、単な風景写真家ではないことがわかる。
そして気になるのはそのプリントだ(会場は小部屋を除いて撮影可だった)。下の写真などはとうやってプリントしたのだろうか。ちなみに彼はカメラはハッセルブラッドを使いフィルムで撮っている。プリントもゼラチンシルバーだ。スイレンはマスクで覆ったことも考えられるが、木の柵など複雑なものがどうやったのか気になる。  
 
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by pprivateeye | 2019-01-31 02:11

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye