2019年1月21日(月)
◆ハービー・山口写真展「代官山17番地」、AL
ハービーさんの同題の人気写真集が30年ぶりに新版となって発行された。展示には写真集で何度も見た作品に加えて、そのときのコンタクトプリントもあった。人物撮影が中心だが取り壊しが始まっていた代官山アパートの姿もある。上の写真はハービーさんが髪をカットしてもらっているときのセルフポートレートだが(これも有名だ)、ハービーさんが若い! そして、この女性も含めて写真に残った人たちも同様に30年の歳月が経過しているんだよなあ、と思った。(会場は撮影OKでした。)
◆門井幸子写真展「春 その春」、蒼穹舎
もう8年も通っているという根室の春をモノクロで撮影。わずかに残る雪からやや春めいてきた湿原までが一応時系列に並んでいる。しかし、風景写真ではないような、かといって作者の内面を見せるような、そんな複雑なものではなく、倒れた草をモノクロで撮ったときのテクスチャ的なものが優先されているように思えた。撮って、見て、作者が気持ちがいい、ということだと思う。