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最近出ている荒木さんの本が気になる。

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2017年9月20日(水)

・「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」、東京都写真美術館 2F
会期終了間際にようやく見に行くことができた。荒木さんの展示は最近いろんなところでやっているが、ラットホールやオペラシティでの展示は見ていない。シャネルの展示はよかった。ここの展示はタイトルどおり写真集『センチメンタルな旅』から始まって故・陽子さんを軸にした展開となっている。「冬の旅」のコーナーでは日付がカウントダウンに思えて繰り返し見ていると沁みるものがある。皇居前でカップルに声を掛けて撮影した写真が大伸ばしで展示されていたが、四隅がほんの少し引っ張られているだけでよく写るレンズだなと思った。今年に入ってからの作品「写狂老人A日記」はタカ・イシイギャラリーでのもののほうがよかった。一番好きなのは「陽子、メモワール」のコーナーにあった、三ノ輪の実家前を銭湯帰りの二人が通りかかるカットだ。二人とも笑顔で同時にカメラを見ており、しかもストロボ撮影だ。荒木さん自身が写っていて、じゃ誰がシャッターを切ったんだと突っ込みたくなる。完全に演出写真だが、それも荒木さんの作品だ。似たようなものでは食卓で二人がいままさに食事をしようとしている写真もそうだ。よく見るとテーブルの上の料理はきれいに並べられており、2本あるビール瓶はラベルがきちんと正面を向いている。荒木さんが持っている茶碗には豆ごはん(?)がわざとらしくテンコ盛りになっている。

・竹内英介写真展「GRAFFITI」、gallery E・M 西麻布
街中にある落書きを17mmの超広角レンズで撮影。大きく歪曲して写っているのが面白い。他にもハーフサイズのカメラで撮影されたものもあり、そのなかではDMにも使われた通りかかったバイクが流れているカットが好みだ。夜の撮影では女性が一人で歩いているものも多く、東京って安全だなと思う。落書きとは全然関係なく、ドレスを着た女性の後ろ姿も撮っており、やっぱりねと思ってしまった。









  




by pprivateeye | 2017-09-22 10:11

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye