第2回写真家ビューイング・鈴木光雄
2006年 06月 18日
製作態度(姿勢)として、ストイックに、余分なものを削り取って、コアな部分を表現したい、とのこと。
花のシリーズである「In-ti-mate」では、買ってきた花をすぐに撮るのではなく、何日間か部屋に活けておいて、馴染んできてから撮るとこと。馴染むのは、撮影者もそうだが花も新しい環境に馴染むわけで、これは花と一種のコニュニケーションを取っていることになるのではないかと思った。
桜の枯葉を撮った「SAKURA」では、意外な、そして高度なライティングを行っているらしい。
また、このシリーズに限らないが、最初はいろんな方法(フォーマット、フィルム、ライティング・・・)で撮ってみて、どの表現の仕方が合っているのか試しているとのこと。
桜の枯葉のグレーがきちんと出るような撮り方をしたほうがいいのではないか、と指摘されたこともあるらしい。それもひとつの作品になると思うが、ここでは虫食いの枯葉と強い光りが、しかし硬い表現にはならずに、合っていると思う。