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ラルティーグは楽しそうだ。

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2015年12月12日(土)

・「ジャック=アンリ・ラルティーグ作品展」、FUJI FILM SQUARE
19世紀末、ラルティーグ家はフランスで指折りの裕福な家だったようだ。お金持ちのお坊ちゃんの高価な趣味と言ってしまえばそれまでだが、ラルティーグの写真にはそれを越えたものがあるように思う。幸せな家庭の中で写真を撮るのが楽しくて仕方がないという感じが伝わってくるし、構図やシャッターチャンスなど写真も上手い。当時はガラス乾板なのでフィルムのように何枚も撮れない。自動車レースを捉えた有名な写真はきちんとドライバーにピントがきている。いいなと思ったのは自動車で街道を走っているときに後方を写したものだ。手前の両親、道路の坂、等間隔で続く自動車とうまく配分されている。

・Gerhard Richter「Painting」、WAKO WORKS OF ART
ペインティング・ナイフで絵の具を塗ったり削ったりした油彩画。リヒターはこの手法をよく使っているがその動きは上下左右で斜めの方向はほとんどなかったと思う。他に、ガラスに絵の具を押し付けたものや、写真の上に絵の具を載せて押し付けたものなど。特に、写真と組み合わせたものは絵画性とは写真性とは、という考察によるものだそうだがあまり好きではない。今回の展示は2012年に見た「Strip」のような強烈な印象はほとんどなかった。

・加納典明写真展「三里塚 1972」、ZEN FOTO GALLERY
「月刊THE TENMEI」での過激なヌード写真のイメージが強いが、こんな写真も撮っていたんだと思った。機動隊側からも住民側からも撮っており、たぶん報道活動の一環だと思われる。しかし、TVに流れるニュースも撮っており、社会性のある作品となっている。

・藤田はるか写真展「winter」、YKG Gallery
タカ・イシイギャラリーがあったスペースに今年7月から入ったギャラリーだ。雪や冬景色を撮った作品。デジタルかと思ったらプレス・リリースにC-printとあったのでフィルムのようだ。雪が木の枝についた写真は奥行き感がなくなって、不思議なものを見ているような感覚になった。
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by pprivateeye | 2015-12-20 01:09 | Comments(0)