必然的な「私写真」は強い。
2015年 11月 24日
2015年11月21日(土)
・横内香子写真展「うたたね -catnap -」、アユミギャラリー
猫の写真。自宅の生後1週間から撮影したものがいい。特にカーテンに隠れて下半身しか見えないもの。他は猫のポートレートで、猫好きには楽しいかもしれないが写真的には面白みが少なかった。
・中島恵美子写真展「Pandora」、ルーニイ
「私写真」と言ったら、そうですとの応え。中島さん自身の生活で大きな変化があったらしく(具体的には尋ねていない)、これまでの旅写真ではなく、身辺および心象的な写真で構成したとのこと。それはほぼ必然だったようだ。
・広瀬耕平写真展「欲視録」、TOTEM POLE
モノクロのネガに薬品を塗布して煙か雲のような模様を作っている。Photoshopで加工したり、プリントにペイントするのは嫌だった。元の写真が十分いいと思うので加工する必要はないのではないか。その旨を話すと、それなら焼き込みをしなければならず違った写真になってしまうとの返答。ストレートにプリントするという発想はないのかな。
・森山大道写真展「記録」、Place M & RED Photo Gallery
Place Mがモノクロ、RED Photo Galleryがカラーの作品。冊子「記録」からのセレクト。冊子の段階で写真の加工のやり方が異なっているので、展示作品もザラザラ感のあるものからツルッとしたものまで混ざっている。好みは、壁の曲がり角に展示されている、ヨーロッパの通りで右に人形、左にサングラスの男性が写っているものと、入室してすぐ右手の壁にある、カラスがゴミ袋に群がっているもの。
・染谷學写真展「艪」、蒼穹舎
今回は135のモノクロ。レンズは35mmのみ。スクエアとの使い分けは気分的なもの。比べると、スクエアのほうがぎゅっと詰まっている感じで重苦しいが、135はフワッとした感じで軽い。人によっては135は物足りないかもしれない。撮っているものは同じとのことだが、今回のほうがやや引き気味のカットが多いような印象。モノよりも状況ということか。