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女優

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2015年11月4日(水)

☆ヒューマントラストシネマ有楽町で「アクトレス~女たちの舞台」を観る。水曜サービスデーで¥1,100。
原題の“Silis Maria”はロケが行われたスイスの地名。
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノッシュ、クリスティン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツ
いわゆる劇中劇の構造だが、虚構が現実を予告するような展開。
ジュリエット・ビノッシュのおばさん体形は実際の年齢を反映しており、さらに映画の中の役にも合っており、悲しくも納得のいくものだった。
女優3人とも良かったが、特に秘書役のクリスティン・スチュワートが一番いい。ビノッシュが役作りについて悩むことを、実際の役の中で感じてしまっている。そして突然失踪するのだが、それも舞台でのストーリーをなぞっているようだ。
クロエ・グレース・モレッツは小生意気な若手女優の役、その話し方が、見た目の印象とぴったりだった。
スマホやタブレットでググったりする場面がよく出てくるが、それはまさに今現在の世界を反映してリアルだ。10年後にこれらのシーンがどのように見えるのだろうか。
「マローヤのヘビ」とは、止めることのできない時間の流れを象徴しているのだろうか。


☆イメージフォーラムで「氷の花火――山口小夜子」を観る。会員¥1,100。
監督:松本貴子
女性客が多かった。映画好きというよりも山口小夜子ファンという印象。
映画は山口小夜子の活動がかなり細かく描かれていて、東京都現代美術館での展示よりも良かった。現美では彼女を撮影した写真家とか、広告のモデルのポスターなど、作品が中心だったように思う。この映画では山口小夜子という人がどんな人物だったのか、どんなことを考えていたのかといったことを描こうとしていて、本人がより強く感じられた。
ただ、タイトルはいかがなものか。氷という言葉を使ったのは短絡的、表層的のような気がする。
by pprivateeye | 2015-11-10 00:37 | 映画

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye