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「土地の名」

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2015年9月29日(火)

・宮崎広明写真展「夏の景(ひかり)」、MUSEE F
モノクロの風景。インドとのことだが、ソテツのような樹で南のほうの土地とは思うものの、特にどこという印象はないし場所は関係ないようだ。もともとアンダーで撮影しており、デジタルだが暗部は見えなくなっている。

・尾高敬/田村玲子二人展「地上の眺め」、表参道画廊
田村さんの名前は記憶にあったが作品は思い出せなかった。ブックのカラー作品を見て、以前このギャラリーでの展示やアップ・フィールドでの企画展で見ていたことを思い出した。今回はモノクロで、アウト・フォーカスのものを混ぜた展示。現実の風景と、自分の中の風景を対峙させたいとのこと。モノクロにしたのはそれ自体がもうひとつの別の世界だから。
尾高さんは岩肌だけを撮影した、グレー中心の白っぽい作品。プリントの大きさは4×5を一回り大きくした程度で、最初は小さすぎるように思えた。しかし何度も視線を往復させていると、小さいことで何か別のものが見えてくるような気がした。小さいということで岩肌というモチーフ、テクスチャーは意味が薄れて、イメージ全体でひとつの模様のように思えた。そういった方向性で見せようとすれば、セレクトがより重要になってくるだろう。

・大和田良ゼミ第5期「Stream」、BRIGHT PHOTO SALON
展示7名中5名が水あるいは川に関連のある作品だった。タイトルから、水しばりだったのかな。
多摩川を望遠で撮り、複数の画面をつなぎ合わせた作品がよかった。特にブックの最初の観開き2ページは圧倒された。休日の多摩川は実に人が多い。散策する人、野球やサッカーをする少年たち、それを応援する人、etc. 画面の中に詰まっているというわけではないが、個々に見ていくと多くの人が写っているのかに驚かされる。

・堀野浩司写真展「trace」、gallery E・M 西麻布
作者の名前はチョートクさん絡みで知っていたが、まだ25歳と若い人とは思わなかった。8×10で工事現場から出てきたビンなどをブツ撮り。それらのモノは土地の記憶の一部であり、それをなぞるように写真に記録した、とある。個々の作品にはそのモノが出てきた場所と思われる緯度、経度だけがコンマ以下6桁まで示されている。土地の記憶(歴史)と言う意味からすると、そのようなデータ的な示し方ではなく、具体的な地名のほうがよかったのではないか。そうすればそのモノに物語性が生まれてくる。
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by pprivateeye | 2015-10-03 00:17 | Comments(0)