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映画への愛、写真への愛

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2015年9月19日(土)

・ジュゼッペ・トルナトーレ&ミンモ・ピンタクーダ写真展「ニュー・シネマ・パラダイスの原風景」、イタリア文化会館
ジュゼッペ・トルナトーレは映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督、ミンモ・ピンタクーダは映写技師、写真家で、映画の中の映写技師アルフレードのモデルと言われている。
写真は1950~70年代のイタリア・シチリア島で撮影されたもので、まさに映画「ニュー・シネマ・パラダイス」の世界だ。住民の日常生活が普通に撮られているいるのだが、乾いた空気を強く感じる。視覚的に言えばコントラストの高い印象で、日本の風景や日常とは明らかに異なる。ましてや東南アジアのじめっとした空気感とは対照的だ。この異国の乾いた感じに憧れるところがある。

この写真展の関連企画として映画「ニュー・シネマ・パラダイス」が上映された。事前申し込みで入場無料ということで、地下のホールは盛況だった。女性が多かったように思う。ホールの座席は革張りの簡素なデザインで少し固めだったが座り心地はよかった。変にふわふわしたものよりもいい。
映画は二度目だが、やっぱりいい。主人公のアルフレードとトトは当然ながら、村の住人たちも、そして何より監督の映画への愛が感じられる。最後の、キスシーンをつなぎ合わせたカットを見るときの大人になったトトの表情や仕草は、自分でもそうしてしまうだろうなというくらい当たり前で自然だった。つまりそのまま感情移入してしまう。それはアルフレードの映画への思いの再確認でもあったと言える。


・田中長徳写真展「8×10 NEW YORK 1983」、ISLAND GALLERY
チョートクさんが32年前に文化庁の公費派遣芸術家としてニューヨークにも滞在したときに8×10で撮影された作品。ただし今回は印画紙ではなく、デジタル出力によるもの。それもネガをスキャンしたのではなくSIGMA dp3で複写したものとのこと。写真の印象はかなりコントラストが高く、bauhausでの展示のようなどろっとした印象はない。好みからすると行きすぎかなと思う。
ギャラリートークがあり、チョートクさんの正面で話を聴く。
このNYの写真は本来450枚くらいのネガがあったそうだが、預けていたところが3・11の災害の際に耐火金庫ごと行方不明になったらしい。たまたま封筒に30枚ネガが入っているのを見つけて、それが今回の展示になったとのこと。
ギャラリーにはそのときのディアドルフも置いてあり、チョートクさんのディアドルフは1933年か35年かの制作でいまだ古くなっていないとか、これを担いで歩いていてセントラルパークの公園の池でNYの写真家協会の副会長と知り合いになったとか、蛇腹を三段に伸ばして工事中のレインボーブリッジを1200mmで撮影したとか、その他その存在にについて一講釈。




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by pprivateeye | 2015-09-29 02:19 | Comments(0)