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「白」は難しい。

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6月19日(金)

・新井晃平・圓谷真理写真展「KUMO NO ITO Ⅱ」、ニエプス
蜘蛛の糸という写真グループ。世界中に広がるネットのイメージだそうだ。新井さんが河川敷を撮ったモノクロ、圓谷さんが自分の身の回りの歴史を撮ったカラー。それぞれ自分の中心にあるものは何かと思考した上での作品とのこと。河川敷の写真とキャプションにややズレを感じた。自身の身の回りというテーマは先々も続くし広がっていくので、どうやってまとめていくのか難しいところ。

・築地仁写真展「築地仁 写真」、ルーニイ
『垂直状の、(領域)』(1975年)、『写真像』(1984年)と合わせて、今回の展示と同じ同題の写真集で「写真」三部作ということらしい。展示はこれまでにも見た作品も含めて、ハイクオリティのプリントを作りたいために撮られた写真では、と言いたくなる。ある人の言葉を借りれば、写っているものに対する愛情は一切ない。

・坂巻ちず子写真展「ファールボール」第21回酒田市土門拳文化賞受賞作品展、新宿ニコンサロン
評判がよかったので見に来たが、元高校野球部員としては物足りなかった。ファールを何度打ってもアウトにはならないというキャプションが人生訓的な感じがして、ちょっとと思ってしまう。

・吉田功写真展「廃校・大滝小最後の一年」、新宿ニコンサロン
大滝小学校の場所とか所在地をもっと明確に表示したほうがよかったのではないか。廃校というドキュメンタリーなのか思い出づくりなのか、あいまいだった。強いていえば後者か。

・鈴木高宇写真展「Dam」、リコー・イメージングスクエア新宿
中判のデジタルカメラでダムやその周辺の風景をモノクロで撮影。作家自身もなぜダムに惹かれるのかよくわからないと書かれていた。ダムの写真では柴田敏雄さんが有名だし好きなのだが、そのせいでああ見たことのある風景だと思ってしまう。損でもあるし、また自分自身を出すのが難しい被写体だ。全般に好きなコントラストだが、沼の写真など少し高過ぎるのではと思う。

・渡部さとる写真展「traverse 1990-2015」、epSITE
約25年間を集大成したような展示。あまり広くないギャラリーに100点近く展示されているが、すっきりとまとまっており、見やすかった。ただし、テーマ(場所?)ごとにそれぞれキャプションがあるが長いこともあって読まなかった。モノクロもカラーも全部デジタル出力。黒の多い濃いモノクロ作品はそうでもないが、白が多いプリントは厚みが感じられなかった。その意味ではカラー作品のほうがずっしり感があっていい。4×5で撮られたTokyo Landscapeと、2001年のさるぢえカレンダーが写っているカラー作品が好み。
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by pprivateeye | 2015-06-23 02:45 | Comments(0)