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作者の世界観 2

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7月30日(水)

・那須潔写真展「STRAY LIGHT ― UNTOLD SCENE ―」、MIKISSIMES GINZA
以前にLight Roomでの展示で見た作品もいくつか混じっていた。デジタルによって普段目に見えないものまで見せるというのは面白いと思うものの、木々や葉のアップだけだとそれだけで終わってしまうような気がする。絵ハガキの写真はよく言われないことが多いが、その理由のひとつに作者の世界観が表れることがない点がある。

・沈輝写真展「棚田の民」、銀座ニコンサロン
タイトルの重点は「民」にある。棚田の風景を期待していた分だけ肩すかしをくらったような印象。中国南部の少数民族の苗(ミャオ)族は山の頂まで棚田を作っているので有名だ。いつも思うのは水をどうやって引いているのだろうかということ。

・鷲尾和彦写真展「To the Sea」、ルーニイ
一見海辺での普通の写真だ。しかし人物はほとんど海の方を向いている。最後に、神輿が海の中にまで入っていく。タイトルは「海」に呼び寄せられることを表しているように思えてきた。3.11の津波に際して、写真家石川直樹は、すべてのものはいつも海からやってくると書いていたが、それと同じ「海」だ。

・曽根真由美写真展「paradaise」、TOTEM POLE
カラーでイギリス・ケンブリッジを撮影。いわゆる旅写真ではない、普段の生活のスナップのように見える。ブックには実家近所を撮影した作品がヨーロッパの風景と違和感なく並んでいた。

・小野啓写真展「NEW TEXT」、Place M 第26回写真の会賞受賞展
全国の高校生を撮影。必ず一人だけ。古い作品は10年以上前のものもある。十代のツッパリ、衒い、はにかみ、反発のようなものが微かに見えるのがいい。

・内田京子写真展「Dark Light」、M2 gallery 第26回写真の会賞受賞展
モノクロのセルフポートレート。こちらも10年以上継続している。モノと自身とで別世界を作ろうとしているかのようだ。

・森瑞恵写真展「DAY BEAUY 4 真夏日」、蒼穹舎
東京郊外をカラーで撮影。タイトルにあるように暑い日を連想させる作品がいくつか。不思議なのは作品のイメージが黒罫で囲われていたこと。ファインダーの枠をイメージしたものだろうかと作者に尋ねたら、特にはっきりとした意図はないようだった。
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by pprivateeye | 2014-08-06 19:27 | Comments(0)