Private Eye

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目に見えないシステム

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7月16日(水)

・中藤毅彦写真展「Paris 1996」、檜画廊
これ以降の東欧の作品と通ずるものがあるように見える。中藤さんんは「ロマンチック」「ゆらぎ」という言葉を使っていた。「きちんと撮っているつもりなんだけど傾いてしまうんです」。その自由は若さと言い換えてもいいかもしれない。コニミノでのパリやその写真集は人物中心に構成されていたので、窮屈な、強いて言えば無理強いさせられるようなところがあったので、好みはこちらのパリだな。バスの乗客を真横から撮ったイメージはすぐにロバート・フランクを連想したが、中藤さんは初めてそうかと思ったとのこと。


・井津由美子写真展「Secret Garden」、gallery bauhaus
8×10のプラチナ・パラジウム・プリント。バラなどの花をクローズアップ。白基調と黒基調のプリントだが、これは撮影時から露出をハイキー、アンダーにしているのだろうか、それともプリント時の露光時間の調整か。そもそもプラチナ・パラジウム・プリントで細かなプリントワークが可能なのだろうか。キャプション(作者とは別の人)にもあったが、普通、白=生、黒=死と捉えがちだが、実際はその逆で、これは作品からも伺えた。白基調の作品は彼岸というか消えていきそうな感じ、黒基調は現実の中でもがいている生という印象だった。


・城野智子写真展「結界」、銀座ニコンサロン
6×9、35mmのカラー、ラムダプリント。河川敷に住み着いている人たちの場所を撮影。人の生活ではなく、法の網からこぼれた場所。作者はこれをドキュメンタリーのつもりで撮影したのか考えてみた。そうだとすればほとんど人物を撮っておらず、対象に迫るようなイメージもない。個々のイメージから特別なものは感じられないが、全体をまとめて見るとこの場所そのものが特別な意味をもっていると思えてきた。現代の眼に見えない、法を始めとしたいろいろなシステムや決まりごとの網が到る所に張り巡らされていることに気付く。
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by pprivateeye | 2014-07-20 14:41 | Comments(0)
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写真について、極私的な、 あれやこれや


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