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写真を考える。

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5月24日(土)

・「交点 ― INTERSECTION POINT 岡村多佳夫企画と13のアーティスト」、アユミ・ギャラリー
先生の大学退任記念のグループ展。写真は森田城士と佐野陽一の二人。森田さんはカロタイプで見せてもらったピンホールのモノクロ写真。道路の白線が印象的。ピンホール写真はあまり好きではないのだが、ここに展示されていた作品はそのコンセプトとは関係なく良いと思った。コントラストは強いのだが柔らかい感じだ。佐野さんは何度か展示を見ており、こちらも確かピンホールだったと思う。こちらはカラー作品。


・水谷充写真展「Fragments of memories ―記憶の断片―」、Bright Photo Salon
風景とポートレート。モノクロのポートレート作品が良かった。少し引いた距離感が周囲の景色を見せ、そのことで人物だけの写真ではなくなっている。芸能人を撮ったものも同様だ。そのなかに詩人の田村隆一があったのは驚きというかうれしくなった。


・横浪修展「1000 Children」、EMON PHOTO GALLERY
3~4歳の子供が左肩に果物を載せて緊張した面持ちでカメラを見ている。4年かけて1000人を撮影。その全員の写真が並べられているが、数が集まることで個に集中できない。しかしその写真があることで大伸ばしの作品が力をもって迫ってくる。一番良いのは子供たちの緊張感が伝わってくることだ。スタジオで写真を撮られること、気を付けの姿勢、果物を落とさないように首を傾げたり右側に体を傾けたり、etc. 同じ顔の写真が上下二段に展示されていたので表情の違いを見せたものかと思ったら、双子を撮ったものと聞いて面白いと思った。


・「写真に何ができるか -思考する七人の眼」、インスタイル・フォトグラフィー・センター
同題の書籍がでており、それに合わせた展示。作家は三善チヒロ、幸田大地、にのみやさをり、石橋英之、芦谷淳、西野壮平。このうち知っているのは芦谷さんと西野さん。芦谷さんの作品は少し前にこのギャラリーで見たものだと思う。西野さんはパリと京都の二点で初めて見るものだが、少々残念なことに販売を考えた複写したものだった。TOKYO PHOTOとか都写美などで見ているが、都写美での展示はコンタクト・プリントを張り合わせたオリジナルのもので、すごいエネルギーを感じさせて良かった。


・道原裕写真展「木霊の遊戯場」、ルーニイ
キャプションには作者の身近のものを撮った写真と書かれており、タイトルもファンタジーとか優しいものを連想させるが、作品はまったく違ったものだった。禍々しいというか悪夢というか、無意識化のドロドロしたものを見ているようだった。ホースは何度見ても蛇が胴体に見えるし、モップは嘔吐物のように思えた。こってりとした色と対象が重なって独特の重い世界を作っていた。


・「4 LIFE vol.9」、PIPPO
ギャラリー企画による4人のグループ展。写真仲間が参加しているのでパーティに合わせて見に行く。モノクロが2人、カラーが1人、混在が1人。いろいろあったなかで1点だけあげるとすれば黄色のダストボックス(?)かな。色の印象が強い。田村写真の田村さんがいたので不躾とは思いながらも、作品をどんなふうに見ているのか尋ねてみた。最初は写真を見ないそうだ。まず30分くらい、その部屋や環境の光りに目を慣らせる。これに驚いた。それからはパッと全体を見て自分の感じたものは何かを考える。その後に画面構成と印象とのすり合わせなどをやっていき、プリントの仕方とか技術的なことは最後になるとのこと。なるほどと思う。感じたことを考える。考えることは言葉だから、写真だからといって言葉を無視するわけにはいかない。
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by pprivateeye | 2014-05-27 02:46 | Comments(0)
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写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
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