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20年ぶりの大雪の日

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2月8日(土)

朝から雪が降っていたので外に出ずに済むギャラリ―を訪れた。

・越沼玲子写真展「Spirit in Wild ~森の鼓動~」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーA
森の中で遊ぶネコを撮影。2年ほどで見かけなくなる。しばらくして祖母が亡くなり、その二つを重ね合わせて自然を感じるようになったとのこと。普通にあるネコ写真ではない。飼いネコのようなので一人で生きるネコのドキュメンタリーというわけでもない。その中間の立ち位置がいい。

・アラタンホヤガ写真展「遊牧民の肖像」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーB
中国モンゴル自治区に暮す人たちを撮影。モンゴルで見たのと同じ風景、同じ顔だ。羊は彼らの大事な財産だが扱いは手荒い(後ろ足を持って引きずってくる)。

・角田直子写真展「Light Magic 神秘のモノ湖」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーC
米国カリフォルニア州のヨセミテ国立公園近くの塩湖。炭酸カルシウムによる奇岩。広い風景だが、少し広角レンズを多用しすぎのように思えた。

・第13回フォトシティさがみはら プロの部入賞作品展、新宿ニコンサロン
  さがみはら写真賞、志賀理江子「螺旋海岸」
  新人奨励賞、野村佐紀子「NUDE / A ROOM / FLOWERS」、田代一倫「はまゆりの頃に」
  アジア賞、Kusat Bayhan「AWAY FROM HOME」
志賀さんの写真は不思議な世界だ。『CANARY』や『Lilly』ほど作り込んではいないようだが、描かれている世界は異様だ。別の次元の異世界かと思う。石の写真はわからない。
野村さんがいまさら新人賞かと思うが、自分のFBで2013年のBest10にあげていた作品をまた見ることができてうれしい。カラーもモノクロも混じった作品だが、黒を楽しんでいる。黒の中に何も写っていなくてもいい。
田代さんは東北震災後、被災地を歩いて声をかけて撮ったポートレート。作者自身も迷ったようだが、自分自身こういう写真にはまだ引っ掛かるものがある。ところでそのポートレートはどうしたのだろうか。
アジア賞は、トルコにおける東部と西部の経済格差をテーマにしたもの。東部出身の若者が西部で低賃金で働く。写真からはあきらめ、どうしようもなさなど、醒めた印象を受けた。


夜はカロタイプで講評講座。さすがに出席者は少ない。久しぶりに写真を見てもらう。そのときは、乾いたもの、ドライなものを表したいと述べた。他の人からは無とか無機質とかの言葉が出た。あるいは、奇妙な、恐怖心とか。後から考えたのは、乾いた・ドライなのはモノではなく、感情、感覚(?)といったもので、醒めたが近い。シラケた、あきらめた、とかではない。
雪は降り続いて、ついに電車が止まるようになった。一時はいくつかある路線が全部止まってしまい、一瞬真っ白になる。ようやくノロノロと動いている電車に乗り、2時間かかって帰ることができた。
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by pprivateeye | 2014-02-13 16:55 | Comments(0)