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「反解釈」

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1月31日(金)

年末に、冬休みの課題図書と宣言し実家にも持って帰り読んでいたのだが、ようやく読み終えることができた。簡単に読み飛ばすのを許さない文章。しっかりとその思考に付き合っていかなくてはならない。そしてそれは不愉快なことではない。

読むのがしんどいと思った人でも最初の二つ「反解釈」と「様式について」、最後の「一つの文化と新しい感性」、それに訳者の解説はぜひ読みたい。

「一つの文化と新しい感性」から抜き書き
・ハロルド・ローゼンバーグが指摘したとおり、現代絵画とは創造活動であると同時に、それ自体批評活動でもあるのだ。
・今日の芸術は新しい道具なのだ。――すなわち、意識を改変し、感性の新しい様式を組み立てるための道具なのだ。
・芸術作品とは、何よりもまず、われわれの意識と感性を変革するものであり、ありとあらゆる観念や感情をはぐくむ腐植土の組成をたとえわずかにもせよ変えるものである。
・感覚や感情や、感性の抽象的な形式ないし様式が、問題なのだ。現代芸術はこういうものと取り組もうとしているのである。現代芸術にとっての基本単位は、観念ではなくて、感覚の分析と拡張とである。(たとえ観念であるとしても、それは感性の形式についての観念である。)
・そして現代芸術のなかでも最も興味ある作品は――その起こりは少なくともフランス象徴派の詩までさかのぼることができる――感覚における冒険を試みたものであり、新しい「感覚の混乱」に根ざしたものである。


メモ:スーザン・ソンタグ『反解釈』
1962~66年頃に書かれた文章
ポスト構造主義の前夜
フランス―5月革命、日本―70年安保
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by pprivateeye | 2014-02-03 04:47 | Comments(0)