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「ペインティング・フォト」の作品

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1月29日(水)

・白石ちえこ写真展「ホエール・ウォッチング」、Hasu no hana
最終日。モノクロの35mmの作品。“雑巾がけ”といわれる古典技法によるもの。全体に暗い感じなのだがコントラスがはっきりしていると妙に引きつけられてしまう。白石さんの写真集はむしろグレー中心のプリントだったがこの技法の作品ではずっしりとしたものになっている。話を聞くと、普通のプリントのときもスポッティングが大好きだったそうで、一度プリントしたものにさらに手を加えることが楽しいらしい。今日見た作品の中では階段を撮ったものと、象(井の頭公園の花子とのこと)が好み。

雑巾がけ:プリントした印画紙にオイルを引き、油絵の具などを塗る。その絵の具を拭き取りながら写真の調子を整えていく技法。1920~30年代に日本で独自に発達した。絵の具は乾くのに約1週間かかるので、その間に直しも可能となる。田村政美さんは「ペインティング・フォト」と呼んでいる。そのやり方はここです。

ギャラリーは多摩川の近くなので行ってみた。電車から見るときよりも川幅は狭く感じた。近くに学校もあるためグラウンドが何面もある。ラグビーのゴールポストは印象的だ。JR線の方へしばらく歩くとネットで囲われた場所があり奥には人がいるようだ。近くで土手の上にあがってみたらゴルフ練習場だった。こんな解放された空間のなかで囲いの中にいることがすごく不健康(不健全?)に思えた。
by pprivateeye | 2014-01-30 17:56

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye