風景には言葉が必要だ。
2013年 06月 27日
5月31日(金)
・斎藤りこ写真展「深海」、SHUHARI
前回のバスの中よりもよかった。階段はよく見ないと何が写っているのかわからないほど暗い。ロープを撮ったものが好みだ。
・YUKI NAKA 写真展「MYSTERY TRAIN」、ニエプス
街中のスナップ、粗粒子で、中藤毅彦風。コンデジでノーファインダーで撮影。言われるまでフィルムだと思っていた。昼間も夜も同じ視線だ。
・近藤加奈子写真展「体温のありか」、Place M
モノクロ、心象風景といいのか。最初、男性の作者だと思っていた。人物が写っているカットがなければもっとソリッドになったと思うが、作者の意図はその方向とは正反対のようだ。体温=温かみということか。
・瀬戸正人写真展「Silent Mode [the doll] 2」、Place M ミニギャラリー
無表情の若い女性のポートレート。無機質な感じはしない。
・原陽子写真展「揺(ゆれる)」、M2 Gallery
カラーで森の中を撮影。キャプションがないので単なる風景写真になってしまっている。作者の考えが伝わってこない。プリントはきれいだ。
・小原里美写真展「SWEDEN」、蒼穹舎
モノクロ、タテ位置が多かった。道路など、少ない横位置の風景がよかった。
・土田ヒロミ写真展「俗神」、ギャラリー冬青
六つ切のプリント2点を上下に、一つのマットで展示。作者30歳前後の頃に撮影。ドキュメンタリーにしようとしていないのがいい。写真集でも大まかな場所と撮影年くらいの記述しかない。基本的に、土着的なものが好きではないので、お気に入りというわけにはいかないが強い写真だと思う。