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プリントで大事なのは何だろう?

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4月27日(土)

新宿ニコンサロン、吉原かおり写真展「サヨナラと香辛料」、和田悟志写真展「すべてそこにある」
お二人のギャラリートークを聞く。吉原さんは8年前に撮っていた同じ世代の人たちのポートレート。時間をおいて見直したことで自分自身の思い込みがなくなって客観的に見ることができたとのこと。フィルムで撮られたものが1.5m四方の大きな作品となっているのでデジタルのようにはっきりとは写っていない。それが逆に柔らかく親しみやすい印象を与えていた。和田さんは世界の不確かさのようなものをテーマに風景を撮っていたのだが2年前の震災や原発事故で故郷の福島も撮るようになり、それまで考えていたことに矛盾を感じるようになったそうだ。そのキャプションを読む前に作品を一通り見て何か惹かれるものがあった。今回の震災に関連したいろいろな作品のなかで一番腑に落ちる内容だった。


ポートフォリオレビューを見学。写真仲間が一人参加していた。講師は写真家の大島洋さん。
何人かの参加者に話されたことをまとめて。
・言葉を必要とする写真、言葉がないことで生きる写真。
・セレクトは作家の仕事(大島さんは参加者の作品を並び替えることは一切しない)。
・自分が見せたい作品、意図する作品は自分自身が選ぶべき。
・誰もが抱くイメージを乗り越える。
・新しい表現、あなた独自の見方
・われわれが日常で見逃している時間
・この表現が一歩新しいところに向かっている、というもの
・写真とは誰に何を言われようが自分が好きなものを好きなように撮ること。ただし、人に言われたことがずっと引っかかっていて自分を変えていくことがある。一方で、意見を聞いてそれに合わせるようでは作家になれない。
・70年代のコンセプチュアル・アートは、自分の表現の仕方を理解してもらいたい、という意味があった。
・自分の責任において発表していくこと。制作~展示(場所、方法)。公募展では審査が他人に委ねる部分。
・心象風景→どこに向かおうとしているのか、自分自身の伝えたいものは何か。他者に(自分を)さらそうとしている理由は何か。作家がどういうふうに世界と向き合っているかが見えたほうがいい。


蒼穹舎で真月洋子写真展「a priori innerplants」。ヌードに植物のスライドを投影して撮影。モノクロ。驚きを感じるが、体に映った模様が刺青のようで好きになれない。

Place Mで森山大道写真展「実験室からの眺め」。森山大道、ニエプス、プラチナ・プリント。まるで三題噺のようではないか。大きなきれいなプリントだった。

TOTEM POLEで有元伸也写真展「ariphoto 2013 vol.2」。今年一回目の展示ではなかなか思ったような被写体が撮れなかったと聞いたが、今回は割合調子がよかったのはないかと思われた。パンクな女性がかわいかった。


夜、カロタイプで講評講座。
コントラストについて、特に「黒」の扱いについてわからなくなる。コントラスト(黒)は揃える。イメージ自体に黒がなくてもプリントに黒は必要?
by pprivateeye | 2013-05-01 00:49 | Comments(0)