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「Natural Stories」

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◆東京都写真美術館「畠山直哉展 Natural Stories」
都写美友の会会員の内覧会のため無料で見ることができた。しかも畠山さん自身の解説付き。
何が写っているのか、どんなときに撮ったのかといった写真の内容の説明で、正直、こんな話を作者から聞いてもなと思った。
しかし、「陸前高田」のところでは違った。
ある意味では畠山さんも被災者の一人であり、自然と口調も早口になった。
本人もこれらの写真について「パーソナル・ヒストリー」という言葉を使っていた。
風景写真は被写体と距離を取る必要があるのだが、ここではそれが十分にはできなかった。しかし、撮るのを止めてしまうことこそが不自然だと思った、とのこと。
被災地を撮る理由としてあげていたのが、あの場所がこんなふうになってしまったということ。
あの場所は自分の頭の中にしかないないということに苛立ちを覚える。さらに、現在では更地になってしまい、撮られたときの光景はなくなっている。フレッシュなガレキを見ていると以前の記憶が少しだが思い出せたのだが・・・。
それに対応するように「気仙川」の写真がスライドで展示されている。作者が実家に帰る度に撮影していたもので、友人が写っていたりしてそれこそパーソナルなものだ。
これらを「畠山直哉の作品」として提示することには抵抗があるようだが、そこには作者の肉声とでもいうべきものがある。これまで見てきた「畠山直哉の作品」とはまた別の畠山さんの視線を感じる。
他では、カメラ・オブスキュラを使ったドローイングの作品が良かった。
1点に約2時間かけて鉛筆で描き、それが20点くらいまとまって一つの作品となっている。
畠山さん自身はモノクロ写真のようにも見え、約150度くらいの画角があり、画家の描く風景とは違っていると話していた。
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by pprivateeye | 2011-10-02 23:23 | Comments(0)