「ぎんざNOW!」
2010年 11月 19日
渋谷のシアター・イメージフォーラムで『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』を見る。
ごく一般の夫婦が現代アートのとてつもないコレクターになったドキュメンタリー映画。
彼らは自分たちが気に行ったから、好きだからアートを買う。だから売ったりはしない。
映画のなかで「彼らは全部の作品を見たがる」「作家の思考過程を知りたい」「作家の成長過程に感心がある」といった言葉が何度かでてきた。
それはその作品に心底ほれ込みたいという正直な気持ちだと思う。
こういうコレクターに巡り合えた作家は幸せだろうし、同時に真剣に作品を制作しなくてはならないだろう。
映画の中ほどでクリストとジャンヌ=クロードの夫妻のNYセントラルパークでの作品が出てくる。このときのドキュメンタリーを見たことがあるが、そこにハーブとドロシーの夫妻がいたことはある意味当然だが驚きでもあった。
そのクリストとジャンヌ=クロードの夫妻も奥さんが昨年亡くなってしまった。
ハーブとドロシーの夫妻もかなり高齢だがずっと元気でいてほしいと思う。
彼らが4000点以上ものコレクションを寄贈したワシントンDCのナショナル・ギャラリーは無料で作品を見ることができるようだ。うらやましい。
この映画の監督が日本人女性を知って、少し誇らしげな気持ちになった。
Walking、今日は渋谷から最後は日本橋まで、約7km。途中、撮影タイムがあったり、伊東屋で手帳やノートを買っていたので、時間は約2時間というところ。