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リアリティ

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◆オリヴィエ・ロレール写真展「フェイス(S)+権力者たち」、東京日仏学院
フェイス(S)はモノクロ。室内に展示。被写体は文学者か、コメントあり。
権力者たちはカラーで、庭に展示。
どちらも名前だけで、職業とか地位とかいったキャプションは一切なし。それらを連想させるものもなし。
被写体が男性、女性を問わず、厳しく撮影されている。
肌のキメや毛穴、産毛などまではっきりと写っている。



カロタイプ、講評講座。
前回が台風だったためか、今回は大人数だった。
「現実的」「現実感」「リアリティ」という言葉の意味するもの、その言葉から受ける感覚が話す人によって異なるというか、差異が大きいような気がした。
単純に、ピントがくっきりと合っているから現実的で、ぼんやりとしているからそうではない、ということではないように思うのだが。
「現実的」と言っているのは写っているものに対してなのか、それとも表現しようとしているものに対してなのか、そのあたりが混乱している。
その議論とは別に、「リアリティ」ということについて、作品が表わそうとしているものとの関連でもっと深く考えてみる価値ははありそうだ。
by pprivateeye | 2010-11-14 23:23

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye