イチョウの黄色がきれいだ。モノクロを撮るようになってあまり見なくなってしまった。
2009年 12月 03日
◆三菱一号館「一丁倫敦と丸の内スタイル」
明治の建物を復元。この建物自体が作品といっていい。
当時のレンガに近いものを再現し、それを使って建てている過程が一番面白かった。
レンガ一個一個を手で積み上げていくわけだが、端っこでは寸法に狂いが出て、レンガ半分だけズレてるよなんてことがないかと、素人心に思う。
梅佳代、ホンマタカシ、神谷俊美の三人の写真家がこの復元に合わせて写真を撮っている。
そのなかで、ホンマタカシが一番肝といえるレンガ作りを撮っているのだが、おいしいところだけというか表面だけというか、三菱一号館の復元というプロジェクトから外れたところにあるような気がする。それだけ写真家としての個性が強いということか。
別の意味で梅佳代も個性が強い。あれだけ笑顔を揃えられるのもすごいが、次第にそれが同じ顔に見えてきて、シュールな感じもする。
神谷俊美は建物の細部を撮ったものがよかった。
この建物は、今回の展示(1/11まで)のあとは、美術館として使われるのかな。
内部が迷路のようになっているので、企画次第では面白い展示になりそうだ。