Private Eye

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3/4(土) 快晴だ。今日も写真展をハシゴする。

ツァイト・フォト・サロンで、先間康博「林檎 ニュートンもセザンヌも僕も」を見る。
リンゴ園でリンゴの樹を、順光で撮ったカラー写真。ツァイトのHPのキャプションには、写真に複数の視点を折り込むように・・・、とある。しかし、複数の視点を折り込むとはどのようなことかよくわからないので、その試みが成功しているのかよくわからない。
正直、最初に思ったことは、リンゴの実ってこんなに樹になるものなのか、という実に単純なことだった。でも、これはどういう写真なんだろうと考えながら見ていて、自分の写真のヒントになるようなことを思いついた。

銀座ニコンサロンで、鬼海弘雄「ぺるそな」を見る。
浅草でのポートレートシリーズで、「王たちの肖像」や「や・ちまた」など以前のものから「PERUSONA」のものまで約20年間と撮影期間は長いが、その姿勢はほとんど変わっていない。偉大なる継続と言っていいかもしれない。
作者は、ひとがひとにもう少し思いを馳せ、興味を持てば、……互いに少しは生きやすくなるのではないか……、と書いている。
買いそびれてから見当たらなかった「東京迷路」を入手できたのはラッキー。

青山のラユンヌ・ギャラリエ(ハナエモリビル5F)で、「NY次世代のアートフォトグラファー24人」を見る。
あわあわしい写真はない。雰囲気で撮りました、あるいは雰囲気をとりました、という写真はない。どの写真もしっかりしたコンセプトがあり、それはどこかで人間につながっているような気がした。
大半がカラー写真で、モノクロは3名。そのうちバスの車窓から見える人の顔を撮った作品が、プリントのザラザラした感じも含めて印象的だった。

Za Gallery 有明で、鈴木光雄「sakura」を見る。
以前ブックで見せてもらった桜の枯葉の写真。今回は小全紙の大きさだ。見れば見るほど引きつけられる。目が飽きない。
スモール・サイズのプリントを購入する。
オープニングパーティがあり、参加させてもらう。2B関係者数名やってくる。
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# by pprivateeye | 2006-03-04 23:47 | Comments(0)

パストレイズで、萩原義弘「SNOWYⅡ 2001-2005」を見る。

今日、オープニングパーティのようだった。関係者でもないので、早々に退散する。
タイトル通り、廃坑の雪の写真。2年くらい前にアートスペース・モーターで初めて見たときよりも雪の量が少ない感じ。雪の色も少しグレーっぽかった。
もう少しゆっくりと見たかった。

ここのギャラリーも相性が悪い。
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# by pprivateeye | 2006-03-03 20:44 | Comments(0)

3/2(木) 写真展をハシゴ

Rooneeで「ありがとう!SX-70~私のマスターピース」を見る。
これも最初、あわあわ写真かと思った。しかし、SX-70という非常に限定されたフォーマット(あるいは媒体)が主役だと気づいた。でも、いい写真とつまらない写真があるのも事実。
これをハッセルでモノクロで撮ったらなあと思ったりしたが、それはきっとそう思ってはいけないのだ・・・

ニエプスで、舩橋伸介「青梅エトランジェ」を見る。
ギャラリーに入って舩橋さんと顔を合わせると、一度お会いしたことがありますねと言うのだが、きょとんとしていると、師匠のポートレート展のときにお会いしたことがあります、と。しかしそれでも思い出せない。失礼しました。
ていねいに撮られた青梅の普通の日々が、ていねいにプリントされ、六つ切という小さなサイズで展示されているのを見ると、作者の誠実さが伝わってくるようだ(本当はどんな人か写真だけでわかるわけがないのだが)。

ロータス・ルート・ギャラリーで、有元伸也「如月」を見る。
今年2月に新宿で撮った、少し変な人たちの写真。全体にあまり統一感はないが、最近撮ったばかりという鮮度に意味があるのだろう。頑張って焼きましたというようなプリントもあった。

今日見た3つの写真展、サイズは違うが全部スクエア・フォーマットだ。正方形は落ち着いて見ることができる。むしろ正方形でフォーマットが破綻するような写真を撮るのは無理か。
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# by pprivateeye | 2006-03-02 21:59 | Comments(0)

買った本 2 / 読んだ本 3

最近買った本
・「+81 vol.31 CREATORS ON THE LINE: フォトグラファー特集:写真の存在感 plus...」
・「ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 モノクロ写真」
・グレッグ・イーガン「万物理論」創元SF文庫、「ディアスポラ」ハヤカワ文庫SF
・「クレー ART BOX 線と色彩」講談社
・「クレーの贈りもの」平凡社
・恩田陸「小説以外」新潮社
・「現代思想ガイドブック ジル・ドゥルーズ」青土社
・「カムイ伝全集」第一部 第11巻、第12巻

「+81」によると、マイケル・ケンナの写真展がツァイト・フォト・サロン(5/9~6/17)と、東京都写真美術館(5/20~6/25)であるようだ。
恩田陸の本はタイトルどおり、エッセイだ。この人、ものすごく文章がうまく、ツボを心得ている。

     * * * * *

最近読んだ本
・「新古今和歌集」岩波文庫
・丸谷才一「後鳥羽院 第二版」筑摩書房

丸谷才一の和歌の読みは歯切れがよくて、面白い。その解説は、新古今こそ最高の詩歌集であるといっている。
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# by pprivateeye | 2006-02-28 23:09 | Comments(0)

ここにも本好きが・・・恩田陸

2/26(日)の日経新聞・文化欄に作家の恩田陸が「書庫のある家に住みたい」という文章を書いている。恩田陸という人の作品は読んだことがない。師匠が仕事で彼女の撮影をしたというのを読んで、名前を知っているだけだ。

本好きの人の家には、本人が気づかないうちに本が増殖している。気づいたときには手遅れで、有効な対処方法は引越しをするだけだ。
そんな現状を彼女は力まずに書いている。

曰く、「平積みは、最初は壁面に沿って一列だった。しかし、じわじわと列は増え、今は壁に沿って三列になっている。」「平積みというのは柔構造なので、積み方に習熟すれば、震度4までは崩れない。」「日々投げ込まれる不動産のチラシを見ながら、勝手に書庫付きマンションを夢想する。」・・・

本好きにとっては、ウンウン、そうなんだよねということばかりだ。
これを読んですっかりファンになってしまった。

    * * * * *

もうひとつ日経新聞から。日興コーディアルグループ会長という、堅いひとの発言。
「日本のメーカーはデジタル技術に突き進んでいますが、どうせなら不純物も含めて再現する、アナログに限りなく近いデジタル製品をつくるべきです。」
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# by pprivateeye | 2006-02-27 21:05 | Comments(2)

2/26(日) 終日、プリント

午前中2時間、午後4時間。ベタ焼き3本、プリント15カット28枚。

ベタ焼きを見て、ライカとコシナのレンズがこんなに違うのかと思った。
エルマリート28mm、90mmと、カラースコパー35mmを比べたら、カラスコのコントラストがすごく高い。エルマリートはグレーが豊富でやさしい感じ。また使いたいという気持ちになる。

プリントで気をつけていることは、トーンやコントラストをできるだけ均一にすること。そして、できればハイライトはとばさず、シャドーはつぶさず、・・・が理想だが。
枚数を焼いていると途中で疲れて手を抜きたくなって、フィルターなしで焼いたりする。しかし、ネガによっては眠くなってしまうので、結局焼きこみやフィルター交換などの操作が必要になったりする。
自分でもいいと思うカットは真剣に何枚も焼き直したりしてしまう。こんなときはハイライトやシャドーをきちんと出そうと、露光時間を変えフィルターを変え、焼き込み覆い焼きをやって、あっという間に印画紙がなくなってしまう。
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# by pprivateeye | 2006-02-26 21:29 | Comments(0)

「パウル・クレー展 線と色彩」

大丸ニュージアムで、2/28まで開催。
11時前に入場して、ていねいに見ていたので出たのは12時半だった。人気作家はおばさんたちが多いが、この日も午前中なのに絵の前には列が続いていた。
初期のデッサンやスケッチといったペン画が、光りをどうやってとらえているのかわかって感心した。そのとき思いついたのが、「画家は良い写真家になれるか?」。

クレーは最後まで線にこだわった。その線は、分割する線ではない。輪郭の線ではない。画家は線そのものを描こうとした。
「芸術とは目に見えるものの再現ではなく、見えるようにすることである。」

中学生のとき美術の時間に模写した「セネキオ(さわぎく)」がなかったのは残念。というわけではないが、ひとつ模写してみた。

     * * * * *

このあと、ペンタックスフォーラムで渡辺光良「自然を見つめて」を見る。
モノクロの風景写真。グレー中心のトーン。
すごくいい風景を撮っているのだが、レンズの解像度がよくないのか、ピントが甘いのか、写真の細部がしゃきっとしていなかった。
プリントもネガにゴミがついて白く抜けていたり、雪の白がとんでいたりと、もう少していねいにプリントすれば、と思う。
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# by pprivateeye | 2006-02-26 11:47 | Comments(0)

高橋宣之「光の造形 ―月の意匠・森の粧い―」

銀座のポーラ・ミュージアム・アネックスで、2/26まで開催。
月などの夜の写真。超望遠レンズで月をクローズアップしたものから、昼間の月、夜の花などを撮ったもの。
さっと見ると、月や夜の風景写真と思ってしまうが、一点一点じっくりと見ると、写真のすごさが伝わってくる。力のある写真が多い。
気に入った写真は、
・長時間露光で月が大きく動いているのを超望遠レンズで撮ったもの
・まるで水の中のような青い夜空の下のシャクナゲ
・月の光りで色っぽいヤマシャクヤク
・木々の枝の隙間から見える星空(まるで宇宙の本当の姿を覗き見ているようだ)

     * * * * *

このあと、世界の中古カメラ市へ。
まず、K屋カメラのTさんに挨拶。また少し丸くなった(?)。
状態の良い完璧なローライは20万以上でしょう、とのこと。
ハッセルのディスタゴン40mmを見つけ、少し考えてしまう。
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# by pprivateeye | 2006-02-24 21:43 | Comments(3)

「あわあわしい写真」 その2

数日前に、自覚的云々と偉そうなことを書いたが、師匠が大事なことを言っていたのを思い出した。

「自分なりの基準を持つこと」

これがなかったりブレてたりするから、その写真に抵抗を覚える――おもしろくない、なんかな~、ふ~ん、etc.――のだと思う。
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# by pprivateeye | 2006-02-23 10:23 | Comments(0)

ブックのこと

写真のグループ展に、各自のブックが競うように置いてある。
でもなぜ展示と同じ作品がブックにも入っているのだろう。
何人かに聞いてみた。いいんじゃないのとか、う~んとかいう答えが返ってくるだけで、はっきり否定する人はいなかった。
しかし、その違和感について自分でもうまく説明できなかった。

写真仲間がサイトに写真展のセレクトについて反省を書いており、その中に「シリーズとしてセレクトを詰める→展示に合わせてセレクトから再セレクト」とある。
これを読んで、かなり納得がいくようになった。

写真展では会場のスペースもあって展示数が限られる。本人が代表作と思うもの、見てもらいたいと思うものが展示される。ブックにはそのシリーズのから展示されなかったものがセレクトされる。それで全体が構成される。

だから展示された作品と同じものをブックで再び見たくない。たぶん質的にも展示作よりも落ちるはずだ。
ブックは写真集のように固定されたもの(ひとつの世界を形作るもの)ではないのだから、展示作品とブックとはお互いが補完的な関係にあるのが理想的だと思う。
その意味では、展示作品とまったく別のシリーズでブックを構成するのもありだと思う。それは写真家に対する見方を広げてくれるものになるから。

     * * * * *

しかし、いつになったら自分の作品がまとまるのだろう。
もっとプリントしなくっちゃ。
だから週末に天気が悪くなるとうれしい。どんよりした曇りがいい。出かける気持ちにならないし、いい写真が撮れる光りもないし、暗室に光りがもれてこないから。
桜の咲く前までに一通りプリントを終えるつもりなのだが・・・
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# by pprivateeye | 2006-02-23 08:02 | Comments(8)
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写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
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