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ジャコメッティ展

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2017年7月28日(金)

・「ジャコメッティ展」、国立新美術館
今回の展示はジャコメッティの彫刻がまとまって見られると楽しみにしていたと同時にやや不満も残るものだった。というのは、今回の作品はマーグ財団美術館のものが中心で、他は日本国内のコレクションが集められたものということがある。このため矢内原伊作をスケッチしたものはあるが油彩での作品はない。また、彫刻はすべて撮影可にしてほしかった。ちなみに、今回の展示とは全然関係ないが、矢内原さんは大学のときのゼミの先生だった。
よかった作品は群像のシリーズの「32 3人の男のグループⅠ」「34 森、広場、7人の人物とひとつの頭部」と、「49 ディエゴの胸像」だな。群像の作品は館内のライティングがいい感じで影をつくっていたのでこれらを撮影したかった。弟ディエゴをモデルにしたものではこの49が一番重みとか緊張感があってよかった。「125 歩く男」は随分以前に現代美術館の彫刻展で見たものと同じ作品だと思う。
ジャコメッティの彫刻ではその細身がよく話題になるが、もうひとつ不思議に思うのはなぜ立像なのかということ。人間の本質に迫ろうとして段々と細くなっていったといわれるが、そうすると立っていることも人間の本質の一部をなすのだろうか。動いている、あるいはこれから動くかもしれない姿勢、そこに生ということが意味されているのか。

・monochrome ⅩⅤ展「Still Life」、gallery E・M 西麻布
ほぼ年2回のペースで実施されているグループ展。すべてモノクロの作品。デジタルで撮影されても作品は印画紙だ。いつもは数多いなかから自然とこの作品がいいなと思うものがあるのだが、今回はそんな印象が薄かった。南川三治郞のセザンヌのアトリエは写真作品というよりも写っているものに興味が湧いた。整理されているとはいえ、あのセザンヌがここで描いていたのだと思うと特別なものがある。また、亀山仁さんはこれまでのものとは傾向がやや異なり、材木の山の手前にピントを合わせているのが新鮮だった。






  



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by pprivateeye | 2017-08-09 23:40 | Comments(0)