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2014 Flash Back

・見た写真展・美術展 333展 前年比 +30
・読んだ本 42冊 前年比 -11
・観た映画 104本 前年比 +59
・あいかわらずプリント進まず。
・ノートパソコンのモニタが消える。
・新しく購入したパソコンはディスクトップ。メーカーはDELL→DELL。大きなモニタ(24inch)に最初驚いたが、うれしくなってくる。
・ノートパソコンはモニタをつないでデータをHDDにコピー。
・これに合わせてようやくネット回線をADSLからフレッツ光に変更。
・10月は「没後30年 フランソワ・トリュフォー映画祭」で連日、角川シネマ有楽町に通う。
・トリュフォーの全23作品を観る。延べ51本。
・早稲田松竹でオールナイトを2回。
・普段使いのカメラは、ニコンFE→ライカR6→コンタックスRXⅡ→ライカM6。
・ハッセルの出番がまったくなかった。
・RXⅡがコンタックスにはよくあるらしいミラーズレを起こす。気付いたのは4本撮って現像してから。修理にはまだ出していない。
・R6は一時スクリーンファインダーでトラブル。自分で無理にやっていたら被害拡大だった。
・修理予定は他にはマミヤRZⅡ、セコニックの露出計2台。
・買ったカメラはニコンF3。
・手放したカメラはペンタックス67Ⅱ、マミヤ645TTL。
・フィルムの値上りでまとめ買い。100フィート缶のメリット薄れる。
・100フィート缶を自分で巻いていたのから通常のフィルムに戻したら、カメラの巻き上げがスムーズで驚く。
・F1は面白くなかった。ライコネンがパッとせず、メルセデスだけでレースをやっているみたいだった。
・他では、ヴァレンティーノ・ロッシ復活、錦織には拍手。
・冬季オリンピックの女子スキージャンプの高梨、残念。ジャンプ競技はまず飛距離ありきにすべきだと思う。
・テニスのラケットをバボラからヘッドに変更。
・スカパー! オンデマンドでジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3大ツールを全ステージ見る。
・他のロードレースもオンデマンドで見る。
・Blogの写真が無断でFBに使われる。知り合いなので裏切られた感じ。
・パスタに凝る。
・少し風邪を引いただけで、特に病気・怪我はなし。膝の痛みも出ず。
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by pprivateeye | 2014-12-25 18:55 | Self Portrait | Comments(0)

ポートフォリオレビューに遭遇

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12月20日(土)

・松本コウシ写真展「午前零時のスケッチ」、銀座ニコンサロン
夜の風景。長時間露光で長いものは40分とかあった。これらの作品のキャプションが一冊にまとめられていて、これも楽しかった。広角よりも標準に近いもので撮られたもの、また、廃棄される物とかよりも普通の風景(線路越しの路地)のほうがよかった。

・「肖像 ― 対峙する視線」、写大ギャラリー
全部カメラ目線のポートレート。視線に圧倒されるわけではないが、有名人の写真は気になる。たぶんそれは写真がいいとかではなく、被写体を知っているということから来る“何か”だと思う。

・徳田暁彦写真展「カシュガルの空の下で」、コノカミノルタプラザ・ギャラリーA
カシュガルは中国ウイグル自治区の西のはずれに位置する。作者は会社員だが撮影のために何度もこの都市に足を運んでいる。街頭に腰かけている老人に昨年もここにいましたねと声をかけたら、自分はいつもここにいるとの返事。でも若い女の子はどこでもキャピキャピしている。

・九州産業大学大学院芸術研究科写真領域「on the way ~道の途中~」、コノカミノルタプラザ・ギャラリーB
三人展。うち二名が中国の人(たぶん)で、一人は日本人だが日本に来ている外国人を撮っている。なので、三つの作品ともどこか異邦人的な印象(と言うのはいいすぎかな)。

・小林静煇写真展「都市〈流域〉」、コノカミノルタプラザ・ギャラリーC
川の源流から河口までをモノクロで撮影。特に一つの川というわけではない。タイトルからして川の周囲も含めた景色かと思っていたら、縦位置で川だけを撮っている。これは川のポートレートだと思った。

・蕭又滋写真展「列車プロジェクト―台湾」、新宿ニコンサロンjuna21
走っている列車の車内を撮影。作者は何もないところの人間の表情とか心理的なことを書いていたが、それよりも高速で動いているのに止まっているという写真的な面白さが伺えた。

・八木隆太写真展「鼓動」、新宿ニコンサロンjuna21
住宅街の建物をハイキーに撮影したものに波の動きの写真を混ぜたモノクロ作品。これはちょっとずるいのではないかと思った。2年前に「蜃気楼」と題して今回と同じような作品を展示している。建物の写真は異なるが波の写真が加わっただけと言ってもいい。ただ、前回に比べて今回のほうが出来はいいと思う。


たまたまニコンサロンではポートフォリオレビューをやっていたので覗いてみた。講師は北島敬三さん。写真仲間が二人作品を見てもらう。他にも何人か写真仲間が見学に来ていた。北島さんの話では、タイトル、テキストは重要。審査の際、作者と直接話すわけではないので、作者の意図はタイトルなどから探るしかない。そしてそれに見合った仕上がり、表現方法、展示の仕方になっているかどうか。単に写真がいいかどうかではなく、ある種のプレゼンテーション的な部分も必要なようだ。
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by pprivateeye | 2014-12-21 00:30 | Comments(0)

A Thousand Times Good Night

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12月17日(水)

角川シネマ有楽町で「おやすみなさいを言いたくて」を観る。ここは水曜日が割引で¥1,100になる。
  原題:A Thousand Times Good Night
  監督:エーリク・ポッペ
  出演:ジュリエット・ビノシュ(レベッカ、妻)、ニコライ・コスター=ワルドー(夫)
原題はシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」にある言葉らしい。直訳すれば、一千回のおやすみなさい。邦題や直訳からもう少しアットホームな雰囲気を持った作品かと思っていたら、結構ビターな内容だった。観る人にとってはシンドイかもしれない。写真家としていかに現実と向かい合うか、ということが写真を撮っている者に語っているようだ。ドラマとしては、心からの笑顔はなかった。世界の現状を知ればハッピーになれない。それは報道写真家だった監督の気持ちだろう。ジュリエット・ビノシュは「ポンヌフの恋人」からいい感じで年齢を重ねた顔になっている。カメラの構え方とか使い方で素人臭いところはなかった。慣れた感じだ。カメラはCanonだけ。ちょっとロゴがはっきりと見え過ぎだと思う。
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by pprivateeye | 2014-12-19 23:18 | 映画 | Comments(0)

濃い緑の空と黒い線

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12月13日(土)

・「ジョルジョ・デ・キリコ ―変遷と回帰―」、パナソニック汐留ミュージアム
Giorgio de Chirico 1888-1978、イタリア人の両親のもとギリシアで生まれる。
素描(デッサン、フランス語:dessin、ドローイング、英語:drawing)がよかった。引き込まれて見てしまった。絵の上手い人だと思う。素描では人物や馬が活き活きしているのだが、油彩になるとその躍動感がなくなり静的なものになってしまう。それはそれで魅力があるのだが、デッサンから作品となる過程で作者の内側ではどんな変化が起こっているのだろうか。
No.77「彫像のあるイタリア広場」(制作年不詳、油彩)でやっと濃い緑の空と黒い線が現れた。今回は来ていないが「街の神秘と憂愁」という作品でキリコを知ったので、街の広場や丸い顔(マネキン?)はひとつのアイコンのようになっている。形而上絵画といわれひとつの絵画様式となっているが、形而上(metaphysique)という言葉がどういう意味で用いられているのかよくわからない。
最後に展示されていたNo.95「城への帰還」(制作年不詳、油彩)は黒くてギザギザの騎士と馬が描かれている。闇から出てきたような怖い印象の一方、幻の世界で一人きりで過ごしているような悲しい印象、とあったが、ドン・キホーテの悲しみを思い起こさせた。
ところでこの美術館は意外とこじんまりだった。新しい大きなビルなのでもっと広い空間を想像していた。

・日本航空写真家協会 2014写真展「SKY MOMENTS」、シリウス
通りかかったとき外に展示されていた作品を見て覗いてみた。航空機の写真はあまり見る機会がないので新鮮だった。若い頃なら戦闘機に小躍りしたかもしれないが、いまでは旅客機の大きな機体に魅かれる。一番よかったのは外にもあった作品で、粉雪が積もった滑走路に雪煙を大きく舞い上げて着陸するものだ。舞い上がった雪で機体の半分以上が見えない。場所は千歳空港とのこと。

・齋藤守写真展「Extraordinary」、蒼穹舎
コンデジでのモノクロ・スナップ。三浦海岸あたり。いくつも左に傾いた写真があった。くせらしい。もう少しコントラストがあるものが自分の好みだな。陽射しに反射している集合住宅の建物を撮ったものがいい。人が住んでいそうには見えないがそうではないとのこと。

・市川篤写真展「monochromeの街」、Place M
ここもモノクロ・スナップ。場所は土浦市。タイトルが後か先かわからないが、影や逆光の場面での写真が多いように思った。それでも蒼穹舎の齋藤さんの作品と比べるとこちらのほうがすっきりした印象だ。

・大野伸彦写真展「@night」、M2 gallery
夜、ケータイを見る光で顔だけが浮かんで見える。その顔はほとんど無表情だ。スナップではなく声をかけて撮らせてもらったものだと思うが、表情のなさがモデルか人形のように思えた。

・三木淳賞奨励賞受賞作品展 池上諭「目の前の山」、山野雄樹「降灰の島」、新宿ニコンサロン
どちらもjuna21の展示で見ている。面白いのは授賞理由の言葉で、選考委員は異なると思うが、どちらももう一歩作者の考えがほしかった、そこを今後に期待する、とあったことだ。
ニコンサロンから夕焼けの空に富士山が見えた。望遠鏡がその方向にセットしてあったので撮ってみた。

Mt.FUJI
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by pprivateeye | 2014-12-15 13:34 | Comments(2)

写真から世界が始まる。

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12月12日(金)

・和田悟志写真展「Invisible Border」、TAP Gallery
カラーで開発の進む中国の都市部を撮影。キャプションに面白いことが書かれていた。その一部。「文学や絵画など表現といわれる類のものは、作家の内側にあるものを表出させるわけではなく、もともと外側にあるものを別の形に置き換えているだけなのではないかと常々考えている。」そして、写真はその最たるもので、すべては等価に存在しているという姿勢で臨めば、見えていなかった境界が浮かび上がってくるのではないかという期待。写真に撮ることで世界が始まると言い換えられそうだ。

・ホンマタカシ個展「TOWARDS THE CITY ―― camera obscura study ――」、TARO NASU
都市の一室をピンホールカメラとして外の景色を撮影。写っているもの、写真そのものよりも、この手法で写真を撮るという行為自体に重きを置いている。その後、その写真がどのように見られるのか、という二段階の表現になっている。ただ、それで写真が面白いかどうかはまた別の話。

・髙藤竜摂写真展「浮標」、Locker Room Gallery
祖母の父が亡くなった中国へ石を拾いに行くというキャプション。日常の中でふっと浮かんでくるものを捉えようとする写真。カラーによるスナップなのだが作者のよって意味づけされることで物語を読んでしまう。
ギャラリーの場所が変更になって最初戸惑った。同じ建物なのだが入口とは別の箇所から入るようになっていた。
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by pprivateeye | 2014-12-14 23:39 | Comments(0)

赤いフェラーリ

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12月9日(火)

・倉田精二写真展「Flash UP」、ZEN FOTO
展示と写真集を見て思ったことは、有名な、日本刀を持った全身刺青の男性の写真は他から比べるとだいぶ異なるものだということ。この作品からこういったいわゆる危ない人たちのポートレートが中心だと勝手に思っていた。実際は池袋など繁華街を中心とした夜のスナップだった。だからウィージーの写真を思い浮かべたりもした。

・「第3回 西口写真展 高級コンパクトカメラの巻」、ルーニイ
コンタックスTVS、T2やリコーGR1s、ミノルタTC-1、フジ・クラッセなどかつてカメラ好きがサブとして使っていたコンパクトカメラを使った作品。コンタックスで撮られたものが半分くらいか。最近のデジタル作品を見慣れているせいか、どこか写りは緩いような気がした。そんななかではコンタックスTが一番良かったように思う。

・大久保恵写真展「外側を流れる」、TOTEM POLE
相変わらず黒い写真だ。車からの撮影が多いような気がした。これまでの作品では列車から撮られたものが良かったと思うが、それは列車のほうが抒情性が高いということだろうか。ところで今度福岡へ移住する(本人が使った言葉)とのことで、TOTEM POLEからのメンバーからも外れるらしい。予定は一応2年間とのこと。


この日、ZEN FOTOの展示を見た後、ABC六本木店で本棚の間をウロウロしていた。金井美恵子のエッセイ・コレクション全4巻を見つけしばらく立ち読みしていた。第4巻「映画、柔らかい肌。映画にさわる」は後日購入しようと思った。最近は用心深くなってすぐには本は買わない。いま読んでいるのがあるじゃないか、これを買ってもいつ読めるかわからないのだから今回は見送ろう、と自分に言い聞かせている。
このあとTOTEM POLEに行く予定だった。そして六本木駅のトイレに入ったのが一事件起こすことになった。ここでスマホを忘れてしまったのだ。
電車の中ではスマホを見ようとは思わず、四谷三丁目駅で降りていつものコースを辿る。ニエプスはパスしてルーニイをのぞく。その後、TOTEM POLEへ向かう途中で写真が撮りたくなり、X-E1で夜の路地をモノクロで撮影。このカメラのEVFはあまりよくないのだがそれでもファインダーをのぞきながらシャッターを切っていると写真を撮っているという気持ちになる。
さて、TOTEM POLEを出てからTwitterでも見るかとポケットに手をやったがスマホがない。バッグの中を漁ってもない。この時点で駅に忘れたのだと思った。途中で落としたとは考えにくかった。新宿通りにある交番は素通りして、四谷三丁目駅で問い合わせてもらう。機種、色、待受け画面などを聞かれて答える。待受けをライコネンの乗ったフェラーリにしており、それを言うのが少々照れ臭かった。どうやらそれらしきものがあるので実際に確認してほしいということで六本木駅に向かう。その際、切符の代わりとして遺失物引取乗車証というのをもらう。
六本木駅の駅事務室にものは届いていており、ビニール袋に入れられて封もしてある。駅員の人が取り出し、確認する。電源が切ってあったので立ち上がって待受け画面が出るまでの時間が長く、妙にやきもきする。ようやく画面に赤いフェラーリが確認できて無事引き取ることができた。
で、気分が良くなり何かご褒美がほしいということで、今日見た金井美恵子を思い出す。まっすぐABC六本木店に向かい、よそ見もぜず目当ての本を手にしてレジに向かった。そしてうれしかったので風が冷たいのに店の外で戻ってきたスマホで今回の顛末をFBにアップした。
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by pprivateeye | 2014-12-11 00:09 | Comments(0)

ルキノ・ヴィスコンティ監督特集

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12月8日(月)

早稲田松竹でルキノ・ヴィスコンティ監督特集「熊座の淡き星影」「ルートヴィヒ」を観る。観客は明らかに年配の男性が多かった。これまでにヴィスコンティの作品「は「山猫」しか観たことがないのだが、それでもそこそこ観たなかで一番好きな映画だ。今回も「山猫」に劣らずどちらも貴族趣味たっぷりの内容だった。


「熊座の淡き星影」(1965年、イタリア、100分)
  原題:Vaghe stelle dell'orsa
  出演:クラウディア・カルディナーレ(サンドラ)、ジャン・ソレル(ジャンニ、弟)、
     マイケル・クレイグ(アンドリュー、夫)、レンツォ・リッチ(ジラルディーニ、義父)
「山猫」(1963年)の次に撮られた作品。
クラウディア・カルディナーレのいろいろな表情がいい。彫りの深い顔立ちでさらにそれを強調する化粧なので、怒ったときは本当に怖い顔になるが、笑顔になるとかわいくなる。彼女は両親ともイタリア人だが母語はフランス語で、18歳になるまでイタリア語は話せなかったらしい。意外だ。この映画のときは27歳。
ユダヤ人問題(密告)、近親相姦、没落貴族といった題材が底辺に流れたミステリーっぽい展開だ。ラストも最後までは見せていない。


「ルートヴィヒ」(1972年、イタリア or ドイツ?、237分)
  原題:Ludwig
  出演:ヘルムート・バーガー(ルートヴィヒ2世)、ロミー・シュナイダー(オーストリア皇后エリーザベト)、
     トレヴァー・ハワード(リヒャルト・ワーグナー)
邦題は最後がヒになっているが、ルートウィクと聞こえた。
主人公は第4代目のバイエルン国王。祖父のルートヴィヒ1世が映画「歴史は女でつくられる」でも描かれたローラ・モンテスを愛人にしていた。これは史実だし、この映画もほぼ史実のようだ。
ルートヴィヒの変容が渋くていい。19歳で国王になる若い頃はおどおどした感じで生真面目だ。それが、結婚をすると言い出した中盤からは次第に狂気が見え始める。それに合わせて髭が増えていく。最初は口髭だけで、中央はきちんと分かれていた。その後、あご髭を伸ばし、次第に濃くなっていく。精神病云々と噂される頃には頬髭も生えている。
他ではロミー・シュナイダーがよかった。しっかりした大人の女性なのに十代の女の子のようなかわいらしさが感じられた。実際、この映画で大きく飛躍した。
最後、ルートヴィヒの水死の顔がエンドクレジットの終わりまでずっと写っていた。これには、壮大でしつこいくらいの貴族趣味と同様、ヴィスコンティの狂気のようなものを感じる。4時間というのも長すぎる。





  
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by pprivateeye | 2014-12-09 00:37 | 映画 | Comments(0)

定番「目黒川」

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12月3日(水)

・石川竜一写真展「絶景のポリフォニー」、銀座ニコンサロン
カラーでコントラスト高く、色の濃いプリントが沖縄を主張しているようだ。写真はしっかりと撮られておりいい展示だと思うのだが、やはりドキュメンタリーは苦手だなということを改めて認識した。現実と作者の間に写真があるわけだが、現実と写真とどちらを見せたいのだろうと思う。よく、写っているものに意味はないという言い方をするが、それは写真を見せたいのだと思う。ではそれがドキュメンタリー写真ではどうか。写っているものに意味がないとは言わないだろう。さらにその現実に対して撮影者はどのようなスタンスなのか。などと考え始めると写真の面白みが二の次になってしまうような気がする。


・トミオ・セイケ写真展「WEST PIER」、Blitz Gallery
2008年2月にbauhausで見たことのある作品に新しいものが加わっている。キャプションを読むと、廃墟となった桟橋は19世紀末に観光目的に建設されたもので、現在は権利関係が錯綜していて朽ちるに任されている、とのこと。観光用とは大英帝国も面白いことをすると思った。作品はスーパーイコンタで撮られている。これのフォーマットは645だったかな。また、天候の悪いときにはRD-1で撮り、その後、銀塩プリントを行っているらしい。雪の日の作品がそうだが、帽子を被った男性の後ろ姿がいい。帽子や肩には雪が積もり、背中はやや曲がっている。


・「第9回 2014 コスモス展」、GALLERY COSMOS
総勢45名の展示。各1点。モノクロの作品が多かった。ハービー・山口さんはクーデルカのポートレート。どう見てもクーデルカは堅気の人には見えない(笑)。他では、写真仲間のシンガポール(?)の夜の商店街を撮ったものが身贔屓でなくいいと思った。
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by pprivateeye | 2014-12-04 22:58 | Comments(0)

定番「渋谷川」

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12月2日(火)

・広瀬耕平写真展「寡言の街」、TOTEM POLE
モノクロのスナップ。ここでは人の顔が見えないものをセレクト。人=欲望と捉え、街を行く人の流れは欲の流れとして考えている。それを街頭でのスナップで表したいとのこと。

・清水はるみ写真展「icedland」、Place M
カラーの風景作品。勘違いと無知から安易に判断してしまっていた。キャプションを読んで不思議に思ったことを作者に尋ねて、まったく浅はかな見方をしていたと気付く。作品はアイスランドの風景でその上に氷のイメージが被せてある。小細工をしないで風景だけでもいい写真なのにと思っていたら、アイスランドで撮影した風景の写真と現地で採集してきた小石などをいっしょに水に沈めて凍らせてから再度それを撮影したものだった。だからタイトルは"Iceland"ではなく"icedland"と作者の造語になっている。他にもカラーの冊子、モノクロの風景の作品を見せてもらう。写真や美術の勉強をまったくしたことはないとのことだったが、風景やものの形をうまく捉えるセンスを感じた。

・太田全治写真展「娑婆」、Place M
街中の景色をハイコントラストで表現。デジタルだろうか、エッジが目に突き刺さってくるようだ。小さな作品よりも大きな展示のほうが面白そう。

・森下大輔写真展「きわまで満たせ。」、M2 Gallery
モノクロの風景をスナップ。キャプションの代わりに長い詩が大きく展示されていたが読む気になれなかった。

・原芳市写真展「神々の系譜・序章」、蒼穹舎
これまで見た「常世の虫」と同じ系列にある作品だと思った。作者自身も同様なことを話されていた。ただし、ここではスクエア・フォーマットでロール紙に大きく伸ばされている。このシリーズはこんな感じか尋ねたら、今回はこうしてみたかっただけとのこと。タイトルに序章とあり、大きなシリーズが期待できそうだ。

・「闇の光 吉村朗の軌跡」、ルデコ 3F
写真集の出版に合わせた展示。写真家の湊正博さんによる企画らしい。吉村さん自身は2年前に亡くなられている。今回の展示を見てもあまりピンとこなかったのだが、UP FIELD GALLERYでやはり湊さんの企画によるグループ展に二度参加している。それを見ているはずなのだがどんな作品だったのかどうしても思い出せなかった。ピンとこなかった理由として考えられるのは、吉村さんが「近代日本」を意識した作品を撮っているからだ。自分とほぼ同じ世代なのだが、あまり似た感覚はない。自分自身ノンポリだとは自覚しているが、それにしても吉村さんの時代意識は一世代上の人たちのもののように思える。それに加えて実験的な表現を行っているので、自分の中で共鳴する部分が少ないのだろう。吉村さんは何をしたかったのだろう、という疑問が残った。
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by pprivateeye | 2014-12-03 00:41 | Comments(0)

「インターステラー」

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12月1日(月)

TOHOシネマズ市川コルトンプラザで「インターステラー」を観る。
ちなみに12月1日は映画の日のため1000円。他の月の1日は映画サービスデーで1100円。

原題:Interstellar
監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー(クーパー)、アン・ハサウェイ(アメリア・ブランド)、マーフィー(マーフ) - ジェシカ・チャステイン(マーフィー)、マッケンジー・フォイ(マーフィー、幼年期)、マイケル・ケイン(ブランド教授)

観終わったときの感想、これは良いSF映画だ。特に前半の抑えた展開のところがいい。これまでのSF作品へのオマージュがたっぷり。「2001年宇宙の旅」「スターウォーズ」がその中心にある。海の惑星は「ソラリス」を思い出した。最後のスペースコロニーはアーサー・C・クラークか。
理論物理学者が科学コンサルタントを務めているようだが、ワームホールやブラックホールのくだりはやはり描写的には難しい。誰も実際を見たことがないわけだから、科学的に感じが出ていればというのが限界だ。若干クエスチョンマークが付くところもある。活動用のそれほど大きくない宇宙艇で宇宙空間も重力の大きな惑星の大気圏内も自由に動けたのは変だ。そもそも地球から打ち上げるときは三段ロケットを使っていたのだから。
gravity(重力)ということばが耳についた。映画「ゼロ・グラビティ」の影響か。
米国が月面着陸をしたというのはソ連を経済的に追い詰めるための作り話だった、というのにはニヤリとした。
また、主演のマシュー・マコノヒーがときどきシューマッハに見えた(笑)
ディラン・トマスの詩「Do not go gentle into that good night」が何度も引用されている。エンドクレジットにもその記載があった。日本語では「あのやさしい夜のなかへ静かに」(松田幸雄・訳)。最初の一連は次の通り。
  あのやさしい夜のなかへ静かにはいってゆかないでください。
  老人は日の暮れに燃えあがり怒号するものなのです。
  怒ってください、怒ってください、光の死んでゆくのを。
引用もこの箇所だと思う。
どうかなと思う箇所をひとつ。最後の最後のシーンで星条旗が見えるのが気になった。振り返ってみると、地球が飢饉に襲われ人類の先行きが怪しいという状況なのに米国のことしか出てこない。地球=米国という省略のやり方はまずいのではないか。
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by pprivateeye | 2014-12-02 02:51 | 映画 | Comments(0)