Private Eye

ppeye.exblog.jp ブログトップ

<   2014年 05月 ( 9 )   > この月の画像一覧

「ブルージャスミン」

f0067724_2317955.jpg


5月27日(火)

・村越としや写真展「もつれるものをほぐすとき」、TAP Gallery
実家でブツ撮り。ハンマーやのこぎり、自分の靴や拾ってきた薬莢など。これまで実家周囲の風景を中心に作品を展示してきているが、今回の作品を見てなぜかホッとするような気がした。震災後の風景ということで見る側も何らかの緊張感を持っていたのかもしれない。それが、身の回りにあるものということで気の置けない場所に帰ってきたことを連想させているのかもしれない。


・門井幸子写真展「春 その春」、蒼穹舎
根室半島の春。草や林、霧を撮影。雑木林を撮ったもので、水たまりができている一枚がいいと思った。全然絵は似ていないのだが、なぜかウィン・バロックの有名な「森の妖精」を連想した。



渋谷のBunkamura ル・シネマ1で「ブルー・ジャスミン」を観る。
この映画のことは写真仲間がFBに日曜の最終回を割引で観たと書いていたことで知った。ネットで調べると火曜と日曜の最終回がサービスデーで割引1,100円ということで、この日も19時過ぎの最終回を観るつもりでチケットを買いに行ったら、火曜は終日割引ということだった。ひとつ前の回の指定席を購入。少し得した気分になる。ただ、場内は思ったよりも狭かった。席は大体いつもD列かE列の中央にしている。このときは自分より前の列に座っている人がいなくて独占したような気分になる。
監督・脚本がウディ・アレン、出演はケイト・ブランシェット(ジャスミン)、アレック・ボールドウィン(ハル)、サリー・ホーキンス(ジンジャー)。米国で2013年公開。
映画評を読むと、プロットやキャラクターが類似しているということでテネシー・ウィリアムズ「欲望という名の電車」が挙げられている。この作品は観たことがないが、ビリー・ワイルダー「サンセット大通り」を挙げている評もあり、こちらはなるほどと思った。かつてのセレブが財産を失って妹のところに身を寄せる。しかし以前のリッチな生活が忘れられず、行動もその当時と同じように振舞ってしまう。最後は妹のところも飛び出してしまい、公園のベンチで独り言か反省の言葉かわからないことをしゃべって終わる。
現在の妹の家での生活と以前のセレブな生活が交互に出てくるが、以前の生活がジャスミンの回想なのかどうかはっきりしないところはいまと昔が同じ、つまり主人公は全然変わっていないということを言いたいのかな。全般に柔らかい色合いの画面作りだが内容はかなりシリアスなものだ。財産を失った理由は夫の金融詐欺を自分が告発ためだが、金融取引で優雅な生活を送りそれが突然崩壊するという展開は2008年のリーマン・ショックのことが背景にあると言われている。ウディ・アレンもインタビューで、そういったことがあったのであまり米国では売れない自分の映画が今回はよく観られていると答えている。いろいろなブランドの服やバッグ、靴などが出てきてそれも楽しみみたいな評もあるが、シャネルやヴィトンの名前は知っていても型でこれは何何だと全然わからないのでリッチ感を楽しむには損をしているのかもしれないなあ。

「気の置けない」とは?
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-29 18:06 | 映画 | Comments(0)

写真を考える。

f0067724_3234967.jpg


5月24日(土)

・「交点 ― INTERSECTION POINT 岡村多佳夫企画と13のアーティスト」、アユミ・ギャラリー
先生の大学退任記念のグループ展。写真は森田城士と佐野陽一の二人。森田さんはカロタイプで見せてもらったピンホールのモノクロ写真。道路の白線が印象的。ピンホール写真はあまり好きではないのだが、ここに展示されていた作品はそのコンセプトとは関係なく良いと思った。コントラストは強いのだが柔らかい感じだ。佐野さんは何度か展示を見ており、こちらも確かピンホールだったと思う。こちらはカラー作品。


・水谷充写真展「Fragments of memories ―記憶の断片―」、Bright Photo Salon
風景とポートレート。モノクロのポートレート作品が良かった。少し引いた距離感が周囲の景色を見せ、そのことで人物だけの写真ではなくなっている。芸能人を撮ったものも同様だ。そのなかに詩人の田村隆一があったのは驚きというかうれしくなった。


・横浪修展「1000 Children」、EMON PHOTO GALLERY
3~4歳の子供が左肩に果物を載せて緊張した面持ちでカメラを見ている。4年かけて1000人を撮影。その全員の写真が並べられているが、数が集まることで個に集中できない。しかしその写真があることで大伸ばしの作品が力をもって迫ってくる。一番良いのは子供たちの緊張感が伝わってくることだ。スタジオで写真を撮られること、気を付けの姿勢、果物を落とさないように首を傾げたり右側に体を傾けたり、etc. 同じ顔の写真が上下二段に展示されていたので表情の違いを見せたものかと思ったら、双子を撮ったものと聞いて面白いと思った。


・「写真に何ができるか -思考する七人の眼」、インスタイル・フォトグラフィー・センター
同題の書籍がでており、それに合わせた展示。作家は三善チヒロ、幸田大地、にのみやさをり、石橋英之、芦谷淳、西野壮平。このうち知っているのは芦谷さんと西野さん。芦谷さんの作品は少し前にこのギャラリーで見たものだと思う。西野さんはパリと京都の二点で初めて見るものだが、少々残念なことに販売を考えた複写したものだった。TOKYO PHOTOとか都写美などで見ているが、都写美での展示はコンタクト・プリントを張り合わせたオリジナルのもので、すごいエネルギーを感じさせて良かった。


・道原裕写真展「木霊の遊戯場」、ルーニイ
キャプションには作者の身近のものを撮った写真と書かれており、タイトルもファンタジーとか優しいものを連想させるが、作品はまったく違ったものだった。禍々しいというか悪夢というか、無意識化のドロドロしたものを見ているようだった。ホースは何度見ても蛇が胴体に見えるし、モップは嘔吐物のように思えた。こってりとした色と対象が重なって独特の重い世界を作っていた。


・「4 LIFE vol.9」、PIPPO
ギャラリー企画による4人のグループ展。写真仲間が参加しているのでパーティに合わせて見に行く。モノクロが2人、カラーが1人、混在が1人。いろいろあったなかで1点だけあげるとすれば黄色のダストボックス(?)かな。色の印象が強い。田村写真の田村さんがいたので不躾とは思いながらも、作品をどんなふうに見ているのか尋ねてみた。最初は写真を見ないそうだ。まず30分くらい、その部屋や環境の光りに目を慣らせる。これに驚いた。それからはパッと全体を見て自分の感じたものは何かを考える。その後に画面構成と印象とのすり合わせなどをやっていき、プリントの仕方とか技術的なことは最後になるとのこと。なるほどと思う。感じたことを考える。考えることは言葉だから、写真だからといって言葉を無視するわけにはいかない。
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-27 02:46 | Comments(0)

「時代」がキーワード

f0067724_1973456.jpg


5月17日(土)

・「桑原甲子雄の写真 トーキョー・スケッチ60年」、世田谷美術館
桑原甲子雄の名前はずいぶん前から知っていた。たぶん「写真時代」や荒木経惟経由だと思う。晶文社から出た写真集『東京昭和十一年』『満州昭和十五年』『夢の町』などを持っている。一方で、戦後撮られた「東京長日」シリーズなどは間延びした感じであまり好みではなかった。今回全体を見ても1930年代の写真がいい。この二・二六事件から日中戦争が始まる時代は先日観た映画「サウンド・オブ・ミュージック」と同時代であり、最近の右傾化する日本の状況と重ね合わせて見ていることに気付いたりもした。展示ではコンタクト・プリントやスクラップブックが興味深かった。


・本間日呂志「NUN湿板肖像写真展」、IKI-BA 粋場
原宿の完全アウェイな場所での展示だった。本間さんはファッション写真家のようだ。かなり多くの湿板写真が展示されており、力の入れようが伝わってきた。知識はほとんどないので保存のことで尋ねたら、坂本龍馬の写真が100年経ってもきちんと残っていることや古道具屋で売られていたりするのを見ても、簡単に退色したり像が消えることはないだろうとのこと。


・渋谷ゆり写真展「Living the High Life」、GALLERY TARGET
ここも原宿の初めてのギャラリー。道路に向けて展示されている作品がアンセル・アダムスで有名なハーフドームを撮ったものだったので、場所を間違えたのかと思ってしまった。作品はいわゆるカウンター・カルチャーの人たちを撮ったものだった。米国にはまだそんな生き方をしている人たちがいるのかと思った。ただ70年代前後の頃のように突飛な恰好ではなく、ごく普通のキャンプをしている人に見えた。
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-19 19:07 | Comments(0)

風景写真

f0067724_18543535.jpg


5月16日(金)

・「――オリジナルプリント展―― 黒白ファインプリントの名作」、日本大学芸術学部芸術資料館
教科書に出てくるような有名な作品+αという感じ。すべて外国の作家。マイナー・ホワイトの「窓辺の白昼夢」は先日写大ギャラリーで見たばかりだし、ウィン・バロック「森の幼女」は日本にオルジナルプリントが何点あるのだろうと思った。オリヴィア・パーカーという作家は初めて見る。大判のコンタクトプリントでセレニウム調色。クリームがかった不思議な色合い。解説にスプリット・トーニングという言葉が出てくるので検索するとデジタルでの説明ばかりだ。どういう効果のことだろうか。


・関薫写真展「眩む日」、third district gallery
モノクロのスナップ・風景。小全紙。DMにもなった作品が一番よかった。


・溝口良夫写真展「ホタル 1981-2010」、蒼穹舎
ホタル=女というキャプションがわかりやすい。作者の欲望が伺える。あまり見ることのないポートレートだ。


・「リフレクション展」、Place M、M2 Gallery
金子泰久、森下大輔、横澤進一、村越としや、山下隆博
写真家湊雅博さんがディレクションをやっている風景写真。もう何回も回を重ねている。これまでとメンバーが変わったせいか、少し印象が散漫だった。5人のなかでは森下さんのモノクロがよかった。


・「NODE写真展 vol.1」、シリウス
こちらも風景写真によるグループ展。写真集が先行していたが、13人が参加している。たしか参加者の誰かから聞いたのだと思うが、人は入れないというしばりがあるとか。それぞれ個展でも見たことがある人が何人もいるが、ここでは池上諭さん、榎本祐典さん、由良環さんが好み。


・城林希里香写真展「反芻」、ギャラリー冬青
白焼きの海ということで、カラー作品だが自分のHorizonとよく似ている。が、キャプションを読むとまったくコンセプトが異なっている。作者の内面を風景に重ね合わせる行為を反芻するということのようだ。ただ、キャプションの最後の箇所の一行はどうかなと思った。
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-19 18:44 | Comments(0)

「風にそよぐ草」

f0067724_028242.jpg


5月10日(土)

アンスティチュ・フランセ東京でのアラン・レネ追悼特集2日目。今日は「風にそよぐ草」を観る。上映は156:30からだが昨日は懲りたのでマックで時間を潰す。スマホでサイクルロードレースのパリ~ニース5日目を見る。


アラン・レネ監督が87才のときの作品。2009年公開。
ロマンティック・コメディとウィキペディアには出ていたが、よくわからなかった。昨日の「去年マリエンバートで」は映画の構成が複雑になってわからなくなっているのだが、今日の「風にそよぐ草」は何を見せようとしているのかがよくわからない。
ストーリーはよくある話で、一言でいえば、ある程度年齢を重ねた男女の恋を描いている。
まず、タイトルがわからない。映画の中にもタイトル通りに風に揺れる草や、コンクリートの割れ目から生えている草のカットが何度も出てくる。これが何のメタファになっているのか、全然想像がつかなかった。
映画が始まってしばらくは主人公の女性歯科医の顔を出さず、真っ赤で四方八方に伸びた派手な髪(髪型の名前がわかりません)だけが印象的で、少しミステリアスな印象を持たせているところなどはいいと思う。
紆余曲折を経て男と女がキスするシーンで「Fin」の文字が出るのだが、なぜだ。ハリウッド映画ならここで終わりだがこの映画はそうじゃないよ、というようなことが書かれていたが、そんなことをする意味がよくわからない。
コメディ的な箇所といえば、男が用を足した後ズボンのファスナーが締まらないシーンくらいだと思うが、他にもあったのかな。ファスナーが締まらないことは最後に重大な結果につながってしまうのだが、その組み合わせはありなの?と思ってしまう。


昨日のブログに載せた写真のポスターの中に写っている女性が主人公の女性歯科医。当然、白髪でメガネの男性がアラン・レネ監督だろう。だから、この写真は「風にそよぐ草」を撮影しているときのものかと思う。
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-13 00:28 | 映画 | Comments(0)

「去年マリエンバートで」

f0067724_0265258.jpg


5月9日(金)

写真仲間がFBでアンスティチュ・フランセ東京(旧東京日仏学院)でアラン・レネ追悼特集の映画上映があることを教えてくれたので、整理券を求めて朝から出かける。
お目当ては「去年マリエンバートで」だ。レンタルでも見つからないので見逃してはとの思いが強かった。
上映は16:30からなので新宿へ写真展を見に行く。



新宿ニコンサロン
・第20回酒田市土門拳文化賞受賞作品展・山本眞弓写真展「風の民」
・森脇亨写真展「ときしろ」

コニカミノルタプラザ
A 長谷川雅一写真展「山里修景 群馬県南牧村2006-2013」
B 榎並悦子写真展「明日へ。――東北の息吹 東日本大震災から3年――」
C 永武ひかる×Wonder Eyes「ワンダー・リオ~ブラジル写真展」

時間つぶしのためとはいえ、何の情報もなく写真展に行っても当然というべきか、好みの写真に出会えることは少ないようだ。今日はほとんどハズレだった。「ときしろ」というタイトルが一番良かった。
四谷三丁目から写真を撮りながら牛込界隈を歩いて飯田橋に出たのだが、暑くて足が痛くて疲れてしまった。



「去年マリエンバートで」は監督がアラン・レネ、脚本がアラン・ロブ=グリエで、1961年公開。
映画の構成と疲れていたのとで途中何度もコックリしてしまった。なので、よくわからなかった、こんな映画なんだ、という感想しかなかった。後でウィキペディアやYahoo映画レビューで知識を補充。黒澤明「羅生門」(つまり芥川龍之介の「藪の中」)から影響を受けたことや、複数の視点による相違をシナリオの分断・再編集していることなど知る。それられを読んでなるほどと思った。こういった構成は文学的(小説的)であり、また、周囲や背景はストップさせてしまうことなども含めて、極めて映画的な作りとなっている。だってストーリーそのものは、ある意味密室劇であり、男が人妻を口説く話にすぎないもの(笑)。
ところで、スーザン・ソンタグは「反解釈」の中でこんなふうに書いている。
 インタヴュー記事から察するに、アラン・レネとロブ=グリエは「去年マリエンバートで」を作ったとき、同じ程度にもっともらしく見えるいくつもの解釈を同時に包容できるように意識的に狙ったらしい。しかし、「マリエンバート」を解釈したいという誘惑に陥ってはならない。この映画で重要なのは、その映像のいくつかの純粋な、翻訳不可能な、官能的な直接性であり、また映画形式論上のある種の問題に対してそれが示した、狭くはあるが厳密な解答である。
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-13 00:27 | 映画 | Comments(0)

日比谷線

f0067724_0134893.jpg


5月7日(水)

・富谷昌子写真展「津軽」、POST
モノクロのスクエア。誰かがハッセルとか言っていたな。白い瓦礫の上にカラスがとまっているカットが好み。ギャラリーの光りの加減だけではないと思うが、トーンにバラつきがあった。以前にツァイトで見た作家だった。そのときよりも普通のプリントだった。

・竹田梨眞・地現葉子 ふたり展「Cross Over ~交差する地平~」、インスタイル・フォトグラフィー・センター
竹田さんがカラーで、地現さんがモノクロ。カラーはピントが合っているところがなく、ブレかボケだけ。その意図を尋ねたのだが雰囲気、イメージという答えでいまひとつ明確ではなかった。モノクロは山の道の作品が全体にピントが甘かった。作者不在のため詳しいことはわからず。他にカラス、植物のクローズアップ。六つ切りサイズのスコットランド、イングランドを撮ったものが良かった。

・長濱治写真展「Around the America」、gallery E・M 西麻布
写真集「MY BLUSE ROAD」(1992)からADの人がセレクトしたもの。写真集では米国南部のブルースマンが中心だが、この展示は主に風景で、ずいぶん印象が異なる。他に写真集「猛者の雁首」「ヘルス・エンジェルス」があり、こちらも興味深い。

・尾仲浩二写真展「twin boat」、ZEN FOTO GALLERY
昨年出版された同題の写真集からの展示。自分が目指しているのとは逆方向の、グレーを中心としたトーンで、雑誌に掲載されたときから気になっていた。ただ今回はその好きなイメージがなかったので物足りない印象を持ってしまった。
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-12 23:56 | Comments(0)

今日のテーマは「リスペクト」かな。

f0067724_0232024.jpg


5月3日(土)憲法記念日

・林隆喜写真展「メヒコ 1984」、TAP Gallery
デジタル出力のモノクロ作品。静かな、淋しいような写真だ。林さんについてネットで調べていたら動物園を撮った「ZOO」が有名で、なんと自分も以前に近美で見てブログにも書いていた。


今年も木場公園でKiba Stockが開催されている。プログラムによると今年で20回目となる、アマチュアバンドによる野外コンサートだ。夏フェスかw。昨年偶然聴いたこのバンド、SK-Ⅱが目当てだ。聖飢魔Ⅱのコピーバンドだ。正面1列目に座って聴く。スマホで「蝋人形の館」を録画してみたが、近すぎたせいか音が割れてしまった。残念。MCも含めたパフォーマンスは昨年に比べると少し物足りなかったかな。


この後、京橋の72 Galleryでのパーティに急ぐ。久しぶりに顔を合わせた写真仲間とカメラの話に熱が帯びる。なぜニコンはDfといった中途半端なデザインのカメラをつくったのか、ライカの潔さを見習え。日本のメーカーは性能で世界一になったが、ライカの哲学に全然及ばない。etc.
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-04 00:24 | Comments(0)

「写真のことばかり考えている」

f0067724_0215336.jpg


5月2日(金)

・「カンディダ・ヘーファ展」、YUKA TSURUNO GALLERY
・「G/P COLLECTION Ⅲ うつゆみこ、天野裕子、藤本涼」、G/P+g3/gallery
・「5 collectors」、TOLOT/heuristic SHINONOME
この3つは倉庫を改装した東雲にあるギャラリー。正確には建物全体がTOLOT/heuristic SHINONOMEとなるようだ。階段を上がって2Fに行くと、広い空間の中央にガラスが立て掛けてある。確かワコウ・ワークス・オブ・アートで見たゲルハルト・リヒターの「8 Glass Panels」だ。この空間だけで写真が撮りたくなってしまった。各ギャラリーは白いパネルで囲まれており、スケールの大きな箱が並んでいるようにも見える。これもいい。
「カンディダ・ヘーファ展」はヨーロッパの大きな部屋、舞踏会をするような部屋や図書館などの空間を左右がシンメトリーになるように撮っている。いわゆるベッヒャー派の一人だ。作品は幅2mといった大きなもので、やはりコンピュータで手を入れている。グルスキーもそうだが少しやり過ぎのような気もする。そんなに完璧な絵を作りたいのなら全部コンピュータを使えばいいのでは、写真である必要があるのか、と思ってしまう。
2つのコレクション展では後者でアジェの作品が30点くらいまとめて見ることができて良かった。

・鈴木光雄写真展「Sakura」、72 Gallery
鈴木さんの作品はずいぶん前にDAZLLEで見たのが始まりで、確かそのときブックでこのSakuraのシリーズを見せてもらったと思う。このときはWSに通い始め写真展を積極的に回るようになったばかりでかなり失礼なことも言っていたような気がする。

・長谷川美祈写真展「ホウセキ」、TIP Bluewall
ご自分の子供を撮っているシリーズ。何度か見たことのあるイメージが多いが、ブックを見ると子供の成長がはっきりとわかる。作品をつくるよりも成長のほうが早いような印象がある。子育てをしながらそれを作品にするというのはかなり大変なことだなと思う。

・北井一夫写真展「村へ ヴィンテージプリント展」、ツァイト・フォト・サロン
アサヒカメラ誌に連載されていたときの原稿プリント。40年前のものだ。茶色く変色しているものもある。当時はかなりコントラストの強いプリントで、あまり同じ調子にするという意識はなかった。北京を撮るようになってからレンズがエルマーに変わり、トーンもグレー中心になった、とのこと。


夜、銀座ニコンサロンでの「金村修×北島敬三トークショー」に参加。金村ファンがいっぱい。話を聴いていて思ったのは、もしかしたら話の内容も金村さんの書くテキストと同じではないのか、ということ。韜晦というか、本音と話していることとはズレがあるのではないか。意識的に思想、考えを隠しているようにも思えた。話し方は教祖的だ。適度の理屈と断言が混じっているので、普通に聴いていると陶酔のようになってしまうのだろう。ただ、ウソは言っていない。言っていることはよく考えれば当たり前のことばかりだ。ある質問に対して、写真のことばかり考えていると答えていたが、それをどう受け止めるか、どのように自分に当てはめるか。奥が深い、厳しい内容だ。好きな写真家として桑原甲子雄、リー・フリードランダー、ルイス・ボルツの名前をあげていたな。
[PR]
by pprivateeye | 2014-05-04 00:22 | Comments(0)
line

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31