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サインとルデコ

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9月24日(火)

・不肖・宮嶋写真展「Assignment 【アサイメント】委任された仕事」、キヤノンギャラリー銀座
戦場とか被災地とかいった非日常を撮った報道のための写真なのだが、それ以上のもの、アートに通じるようなものを感じた。端的に行ってしまえば写真がうまい。押さえるべき状況だけでなく、形や構成にまで作者の眼が向いているということだと思う。
以前に出たものだが好きな本だったので『不肖・宮嶋青春期』と『私の異常な愛情』の2冊持って行き、サインを貰う。その記事や語り口などから豪快な人を連想するが、趣味が模型作りと繊細だ。そのことを話したら、「写真も同じです。繊細でないと写真は撮れません」。


ルデコでWorkshop 2Bのグループ展を見る。2Fが40期のメンバーで「惑ハス」、3Fが41期「ippo」、6Fが少し前のWS有志による「鏡」。
6Fから順に見ていったのだが、どのフロアでもモノクロのプリントに惹かれた。モノクロの場合、写っているものはあまり重要ではなく、その写真全体から感じるものに共感したときが好きな作品ということになる。カラーの場合はどうしても写っているものに関心がいってしまう。極端なことを言えば、女性のポートレートで好みの人だったらそれだけでOKということになりかねない。だからポートレートは苦手なのだが。
いいなと思ったのは6Fでは台湾の通りを写した作品、3Fではポルトガル、2Fではお墓のコンクリートの壁、といったところ。気になったのは6Fではグループ展なのに作者の名前がない展示があったこと。これは明らかに×だな。2、3Fではキャプションに書かれていることと作品との関連がしっくりこないものがあった。
ルデコの他のフロアは空きのままだった。この時期にしては珍しいと思う。


渡部さんにサインを貰う。本は『旅するカメラ』。サインを貰うために最近新しく買った。10年前にこの本を書店で偶然手に取ったのがWS2Bに参加するきっかけだ。で、本にはサインの他に「発行10周年を記念して、2Bグループ展開催中のルデコにて」の言葉を入れてもらった。(^^)v
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by pprivateeye | 2013-09-26 16:25 | Comments(1)

THE TOKYO ART BOOK FAIR

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9月22日(日)

神宮外苑にある京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパスで開催されていた「THE TOKYO ART BOOK FAIR 2013」に行ってきた。今年で5回目、サイトによればアジア最大のアートブックフェアとのこと。
若い人が多く、誰かが書いていたが文化祭みたいだった。
知り合いが写真展を出しているブースを覗いてから全体をグルッと周る。写真集が中心だがいろいろな紙や製本見本を出しているブースもあり、ここは自主制作を考えている人には参考になったのではないだろうか。
気になる写真集が2冊あった。大森克己『STARS AND STRIPES』と隼田大輔『ぬばたま』。前者はオバマ大統領の就任演説があった日の街中のスナップで、後者は夜の森の写真。大いに迷ったのだが購入は見送った。
結局、購入したのは10月から展示の始まる「時代を挑発した9人の写真家たち TOKYO 1970」展の前売り券だけだった。
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by pprivateeye | 2013-09-26 15:52 | Comments(0)

歴史に学ぶ。

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9月20日(金)

・「アメリカン・ポップ・アート展」、国立新美術館
ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォーホルら大家の作品がまとめて見られて良かった。なぜこんな「絵画」が生まれたのかはジャスパー・ジョーンズの作品と解説でよくわかった。商業的にはウォーホルが一番成功しているのだろう。シルクスクリーンの作品が有名だが、初期の「200個のキャンベル・スープ缶」はペインティングだ。同じデザインのスープ缶を一個一個描いている。こういうのを見ると草間彌生のときと同じことを思ってしまう。絵画作家ってなんて偏執的あるいは粘着質なんだろう。傍から見ると少し変だが、でも本人にしてみれば描かずにはいられないようだ。「マリリン」の10点は縦に2列に展示されていた。高い天井近くから目線の高さまで並んでいるのは迫力があるが、それでも現代美術館で見た横一列に並んだもののほうがよかった。この展の図録ではなく、ウォーホルが有名人たちをポラロイドで撮った写真集を購入。


・荒木経惟写真展「東京ブルース 1977」、タカ・イシイギャラリーP/F
1977年にニコンサロンで行われた写真展からヴィンテージ・プリントが展示されている。なかなか過激なヌードなどもある。当時ニコンサロンは、銀座は松嶋眼鏡店3階(以前コンタックスサロンが入っていた)に、新宿は京王プラザホテル(ここは知っている)にあったようだ。1977年には石内都 「絶唱-横須賀ストーリー」の展示もあった。
ところでピラミッドビルにあったタカ・イシイギャラリーは「タカ・イシイギャラリー モダン」となって存続。あの、渡部雄吉「張り込み日記」を展示中のようだ。


TSUTAYA ROPPONGIで「TOKYO PHOTO 2013」の前売り券を購入。通常1300円は1000円に。今年は芝の増上寺で開催されるのだが、どんな会場構成になるのだろうか。
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by pprivateeye | 2013-09-22 02:59 | Comments(0)

「誰かが今日もどこかで泣いている♪ ・・・」

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9月18日(水)

・本田織恵写真展「Flow of Time」、森岡書店
・マイケル・ヴァレンヴァルト写真展「Forest Floor」、MOTUS FORT
・筒井愛美写真展「Cosmic」、ニエプス
・ドミニク・メリガール写真展「Premisses」、ルーニイ
・諸星由美恵写真展「土にかえれ」、TOPEM POLE


ドミニク・メリガールのDMにも使われていた観覧車の写真と、諸星さんが印象に残った。
諸星さんの作品は、祖母の死をきっかけにしばらく離れていた実家とのつながりを実感したことが、目を引くようなイメージではなく抑えた印象で各写真がつながっていた。


Book1stで中山康樹『マイルス・デイビス「アガルタ」「パンゲア」の真実』、菊地成孔+大谷能生『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究』(上・下)を購入。最近は新しい人のCDを購入することはほとんどない。もっぱらマイルスとデッドだ。どちらも2000年以前に終わっているのだがまだまだ聴くべき音源は尽きない。
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by pprivateeye | 2013-09-22 02:57 | Comments(0)

大いなるもの

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9月13日(金)

・渡辺眸写真展「Tenjiku」、ツァイト・フォト・サロン
・瀬戸正人写真展「Cesium/Cs-137」、銀座ニコンサロン
・川田喜久治写真展「Unknown 2013」、ライカギャラリー東京
・櫻井尚子写真展「forms」、Place M
・田中勝麻写真展「オームナモナラヤン」、M2 Gallery
・服部成児写真展「undulation」、サード・ディストリクト・ギャラリー


川田さんと服部さんの写真がよかった。川田さんはデジタルな凝った作品ではなく、モノクロのストレートなスナップなのがいい。一点一点テンションが高かった。服部さんは街中の人をスナップしているのだが、不思議な雰囲気だった。ただDMの写真は少し違うのではないか。

蒼穹舎で尾仲浩二写真集『twin boat』を購入。あとがきを読むと、2003年の『slow boat』と同時期のプリントとのこと。自分がやりたいと思っているプリント(コントラスト)ではないのだが妙に惹かれるものがある。「アサヒカメラ」に何点か掲載されたときから気になっていた。

『ブラウン神父の醜聞』読了。シリーズ5冊あるうち、この1冊だけ長い間読んでいなかった。たまたま本を整理していたときに見つけたので読んでみた。推理小説に分類されているがトリックなどを考えるのではなく、作者G・K・チェスタトンの語り口を楽しむ作品だと思う。その意味で何度でも読める本だ。
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by pprivateeye | 2013-09-22 02:53 | Comments(0)

バースデー・ライカ

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9月10日(火)

ライカM2をグッタペルカの張り替えのために大森のルミエールに持っていく。昨年2月に横浜に行ったときに何ヵ所か欠けてしまい、それ以来ずっと防湿庫に眠っていた。普段使いのカメラをそろそろ一眼レフからライカにローテーションかなと思ったときに、このM2のことを思い出したというわけだ。セルフタイマーなしで巻き戻しがボタンでない型で大いに気に入っている。

バースデー・ライカという言葉があるが、これは自分の生まれた年に製造されたライカをいう。しかし自分で勝手に思っているのは、シリアルナンバーが自分の誕生日かつ生まれ年のもの。シリアルナンバー一覧表を見るとM2かM3でこれがあるようだ。中古カメラ市でそのナンバーのライカを見つけたらどうしようか気が気でない。


・須田一政写真展「テンプテーション2011-2013」、P.G.I.
6×7のモノクロで撮られた街中のモノ。この2年間に撮られたものだが、人物にしても路上にあるものにしても少し異様な感じで、古い写真のように見える。どれも強い写真だが、作者のセルフ・ポートレートが一番印象深かった。
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by pprivateeye | 2013-09-12 17:21 | Comments(2)

ヨレヨレ、

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9月7日(土)

・タナベゲンゴ写真展「カミシロ」、蒼穹舎
・福田友一写真展「不時着/サンパウロ」、Place M
・西岡広聡写真展「IMPRINT」、Place M ミニギャラリー
・加藤剛写真展「INCIDENT」、M2 Gallery
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by pprivateeye | 2013-09-12 17:02 | Comments(0)

やっぱり写真に気持ちが出るよね。

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9月3日(火)

・鶴巻育子写真展「Brighton」、BRIGHT PHOTO SALON
・大西みつぐ展「物語」、銀座・奥野ビル306号室
・森田剛一写真展「Manila」、ニエプス
・星裕紀、小椋和洋 ふたり展「つなぐ」、ルーニイ
・寺田哲史写真展「Water Balloon 不可解な部位」、TOTEM POLE
・尾崎雄弥写真展「唐津」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーA
・池上諭写真展「SLOUGH」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーB
・小林静煇写真展「都市<街>」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーC
・甲斐啓二郎写真展「shrove Tuesday」、新宿ニコンサロン

コニミノの三つの展示が良かったように思う。
尾崎さんの写真がきれいだった。デジタルかと思っていたらフィルムで撮影し、大全紙にプリント。撮影もていねいだし、プリントも無理がなくきれいだ。1_WALL展で赤々舎の姫野さんが選んでいたようだ。モノクロで故郷を撮ったオーソドックスな作品なので意外な感じだ。
池上さんは北海道から鹿児島まで200日以上をかけて歩いたときに撮影したもの。まったく自宅に帰らず放浪をしていたわけだが、その写真からは悲壮感とか情念とかいったドロドロしたものや深刻さはまったく感じなかった。むしろステファン・ショアが好きですかと聞きそうになったくらいあっけらかんとしていて、それが良かった。
小林さんは35mmモノクロで街の路地を撮影。すべてタテ位置で、それをロールに大伸ばししている。最初はデジタルの作品かと思っていたら、ネガが溶けた後が見えるプリントが一点あり、それでフィルムだと気付いた。夜の暗い路地も手持ちで撮影。偏見だと思うが、フィルム、手持ち、大伸ばしと揃ったことでこれは写真そのものだと少し愛おしくなった。



Book1stでレコードコレクターズ増刊「日本ロック&ポップス・アルバム名鑑1966-1978」を購入。2200円と少し高いが、そのアルバムの時代性を考えた評で、一家に一冊的な内容だ。ディック・ミネから村八分まで紹介されている。続刊で「1979-1989」も出る。
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by pprivateeye | 2013-09-12 16:46 | Comments(0)

「オン・ザ・ロード」

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9月1日(日)

日比谷のTOHOシネマズ・シャンテで観る。毎月1日は1000円。ネットで席を予約したのだが、開演時には満席となっていた。
監督:ウォルター・サレス、制作総指揮:フランシス・コッポラ、出演:サル(サム・ライリー)、ディーン(ギャレット・ヘドランド)、メアリールウ(クリステン・スチュワート)
ジャック・ケルアックの原作『オン・ザ・ロード』は青山南の新訳で評判になり、河出文庫に入ったときに買ったのだがまだ読んでいない。
映画の冒頭、トラックの荷台に乗ったときサルが尋ねられたときの言葉、「どこかに行くのかい? それとも移動するだけか?」「移動するだけだ」というやり取りが印象的だったし、かつ象徴的だ。主人公たちは何ら生産的なことをしていない。後で読んだ映画評にはロードムービーという言葉が使われていたが、少し違う印象を持った。主人公は冒頭の言葉通り、移動しているだけだ。NY、デンバー、サンフランシスコ、メキシコ、etc. 物語は路上ではなく行った先で起こっている。サルは小説を書こうとしているのだが、プルースト『失われた時を求めて』の第1巻「スワン家の方へ」が表紙がボロボロになって何度も出てくる。この小説はある意味では完璧に内省的なものであり、ロードムービー的な世界とは相容れないものだと思う。
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by pprivateeye | 2013-09-05 15:11 | 映画 | Comments(0)

エネルギー、パワー、力

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8月30日(金)

・「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」展、東京都現代美術館
都写美の友の会会員のため入場料が2割引きの960円。有難い。
手塚治虫と石ノ森章太郎それぞれの生原稿を並行するような感じで展示。両者の関係もさらっと触れられているだけで、両者の作品を比較して云々という切り口ではなかった。その分だけそれぞれの作品を楽しめることができた。
鉄腕アトムの原画は地上最大のロボットの巻の最後の4ページがいい。つい先日、浦沢直樹の「PLUTO」を再読したばかりなのでよけいに印象が強い。
石ノ森章太郎の作品では「佐武と市捕物控」が「サイボーグ009」よりもよかった。特に盲目の按摩・市がかっこいい。若い頃はそんなこと全然思わなかったのに。
泣かされた場面は、「火の鳥」黎明編で谷底に閉じ込められた家族の中からタケルが外に行ってみたいという。父は反対するが、老衰で体の衰弱した母が「お・・・行き・・・タ・・・ケ・・・ル・・・」という言うところ。もうひとつは「サイボーグ009」のブラック・ゴースト団と最後の戦いを終え、成層圏から002と009がいっしょに落下する場面。「ジョー! きみはどこにおちたい?」

常設展ではロイ・リキテンスタイン「ヘア・リボンの少女」、トーマス・デマンド「制御室」、ホンマタカシの東京の子供シリーズなどを見る。最後の部屋は肖像画だけ48点がびっしりすき間なく展示されていて見応えがあった。特に最初の6点がいい。有名どころでは岸田劉生、草間彌生、アンディ・ウォーホール、デビッド・ホックニー、奈良美智など。


・若山忠毅写真展「世間は美しいものであふれている」、TAP Gallery
東京郊外の住宅地を、三脚を使ってていねいに撮影。カラー。できるだけ中心にモノを置かないようにして撮っているとのこと。


・米田知子展「Rooms」、ShugoArts
ここの作品にタイトルやキャプションはない。部屋の中の壁やカーテン、窓を撮影したものだけを集めた展示。すべて正対して正面から撮られているので、部屋という空間よりも平面だけが見える。


・畠山直哉展「BLAST」、タカ・イシイギャラリー
このシリーズが初めて写真集としてまとまる。岩が砕けて膨らんでいる瞬間はエネルギーの固まりを見ているようだ。一方で、その瞬間はマンガの描写を再現(後追い)しているようで面白い。
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by pprivateeye | 2013-09-05 14:50 | Comments(0)
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写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
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