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ブレないこと

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5月23日(水)

・大山純平写真展「Third Order」、Gallery mestalla
・坂口寛敏展「パスカルの庭」、Gallery 58
・加藤彰写真展「日々の泡」、EIZOガレリア銀座
・中藤毅彦写真展「STREET RAMBLER - New York」、日本写真学院


先日、高梨さんが大辻清司の『写真ノート』は写真家のバイブルですと言っていたので、ネットで調べて中野の古書店に行く。が、店舗が開いているは週末だけだった。ではということで神田へ行く。魚山堂で入手。

大山さんの写真は青山通りで道を行く人をほぼ定点的に捉えたもの。光りも場所も同じで、初めは人の表情に興味関心が湧くのだが、次第にそれも薄れてどれも同じように見えてきた。そして思ったのはこれらの作品は差異を見せるのではなく、反復することで普遍的な何かを表そうとしているのではないのか、ということだった。
銀座から八丁堀の先まで足を延ばして中藤さんの作品を見る。これまでにも何回か見たことのあるものだが、それでも今日の中で一番良かった。見てほっとした。
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by pprivateeye | 2012-05-31 12:56 | Comments(0)

日食はWEBで見た(笑)

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5月21日(月)

朝の金環日食は雲が厚くて見ることができず。仕方がないのでWEBでの中継を見る。
今回の日食の写真はみんなが撮っていると思うけれど、Photoshopで加工してもそんなに変わらないと思うので、これこそ署名が必要だと秘かに思っている。


武蔵野美術大学で開催されている「大辻清司 フォトアーカイブ 写真家と同時代芸術の軌跡 1940-1980」展を見に行く。
ムサビは遠い。感覚的には横浜より遠かった。
しかし、大学というところはまったくフリーパスで入れるのね。不用心そのものだ。大学構内で会うのも学生だから特に咎められるようなこともない。このゆるゆるな感じはいいな。

展示は大辻自身が最初に手作りしたアルバムから始まる。この実物は手に取って見ることはできず、中身はiPadで見るようになっている。
気付いたら最初の展示からしばらく高梨豊さんと並んで見ていた。高梨さんは大日方さんが声をかけていなくなる。他には飯田鉄さん、湊雅博さんと顔を合わせる。帰りがけには大西みつぐさんを見かける。写真仲間のI星さんとも会う。
大学構内は写真に撮りたいところがいろいろある。3階展示室前で撮っていたら撮影禁止と注意されてしまう。

展示作品そのものは以前の松濤美術館のときと大差ない。大辻清司は作品作家としてよりも実験的な試みの比重が高いので、まとまった作品は意外と少ない。トークイベントでも畠山さんが思うアーティスト像とは異なっていると言っていた。
スライドでの展示がいくつもあるので、時間がかかり結構見づらい。作品を見せるというよりも、写真活動を見せるという構成だから仕方がないのかもしれない。
ほほうと思ったのは、先日亡くなった石元泰博が路上で4×5を使って撮影している様子を撮ったものがあったことだ。

トークイベントは高梨豊、畠山直哉、大日方欣一というメンバー。
以下、ノートの箇条書きを記載。
・「はじまりの写真」、最初にやってしまった写真が重要という考えを持っていた。
・ロバート・フランク、リチャード・アベドンと同世代。第二次大戦前に20歳を迎えている。
・「オブジェ」という考え。ここから作品を作っていった。1949年「いたましき物体」
・1952年「新宿・夜」は都市の最下層の匂いがする。黒澤明の「酔いどれ天使」のような世界。
・高梨さんは1950年代末に大辻清司と会う。
・高梨さんの写真について他の人とは違う反応だった。カテゴリーからはみ出たほうがいい、それを大切にしたほうがいい。
・写真が生(なま)なのはよくない、写真に考え(感情)が生で出ているのはよくない。写真を殺す必要がある。
・写真を殺すとは、自分のほうに引き寄せること。
・畠山さんは1978年に筑波大学に入り、基礎として写真の実習を受ける。
・写真だけでなくデザイン全般に対する知識、教養が素晴らしかった。間口が広く(前衛芸術etc.)、学生に人気があった。
・写真史の講義ではリー・フリードランダーを買っていた。
・大辻清司自身の写真を学生に見せることはなかった。
・課題、あるいは自由に撮ってプリントし、それをテーブルに広げて意見を言うというやり方。
・テーマを決めてどれだけヴァリエーションを広げられるか、どれだけの種類の写真ができるか。
・一度「リンゴ」というテーマが出たが、2種類くらいしか撮れなかった。畠山さん、テーマがつまらないからと応えてしまったことも。
・いまだあれだけ写真について根本的なことを語る写真家に会ったことがない。
・「なぜか」という問いを常に持っている。面白い、きれいという発言に対して「どうして?」と聞いてくる。
・どうして面白い写真とそうでないものがあると思うのか。それは自分だけのことなのか、それとも他のみんなもそうなのか、etc.
・1987年「ライムワークス」をツァイトで展示。「張りぼてだね」と言われて落ち込んだことがある。しかし、そのことをすっかり忘れていた。
・何か新しいことをやったとき、大辻さんなら何と言うか、ということを亡くなった後でも思っていた。
・高梨さんは芸能人のポートレート「お疲れさま」を出したとき、お慰みと言われた。それは違うだろうという示唆、ヒントだったと思う。
・高梨さんが畠山さんを評して、大辻さんが考えていたような写真家が畠山さん、観念の鉄骨のような写真家だと思う。
・個々の作品よりも、写真に向かう姿勢(精神性)のほうが大きい人だった。
・『写真ノート』は写真家のバイブルだと思う(高梨さん)。
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by pprivateeye | 2012-05-26 19:50 | Comments(3)

日曜の遅い午後、銀座

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5月20日(日)

・「シルバーソルトクラブ第8回写真展」、月光荘
写真仲間が参加しているのでテニスの後、銀座まででかける。
今回は参加者数が少なく、その分一人の展示数が5~6点と多くなっていた。グループ展とはいえ1~2点ではあまりにも少ないと思う。
で、肝心の作品はこれまでよりも黒が締まっているという印象でよかった。並びは多少気になったが。

・マイケル・ケンナ写真展「IN FRANCE」、BLD Gallery
90年後半から近年までのフランスを撮った作品。
いつもの長時間露光やワンポイントの被写体を見ていて、この人はファンタジーをやりたいのかなと思った。
その意味からすると反対になるが、建物全体がきちんと写っている作品が好みだな。できるだけムードに流れないもの。
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by pprivateeye | 2012-05-21 23:52 | Comments(0)

カラーな一日

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5月18日(金)

・杉明日香写真展「ナミブ 夢の続き、の続き」、三日月ギャラリー
・吉原かおり写真展「×××」、TAP Gallery
・lm.kenichi 写真展「闇の中の光(点、線)」、ルーニイ
・葛西泰子写真展「cue」、Place M
・大野伸彦写真展「a still night」、M2 gallery
・こくまい太写真展「蜻蛉 tonbo」、蒼穹舎
・笹岡啓子写真展「久万山真景」、photographers' gallery

今日は全部カラー作品だった。
一番意欲的というか作者が考えて作品を作っていたのはlm.kenichi さんだ。全暗の中でヌードに点光源を当ててバルブで撮影。作者は光りの形の面白さを追求しているようだが、見る側としてはあまり見たことのないヌードでもう少し見たいと思った。この辺りの作者の意図と見る側の都合の違いなどについて話をした。
笹岡さんはハッセルを使っているが今回はフェーズワンではなくフィルムのようだった。東北の海岸を撮った以前の作品などに比べると、構成が少しくどい印象だ。江戸時代の絵師の絵巻に合わせたためだろうか。
ギャラリーの奥で金村さんが談笑していた。メガネをかけていな素顔を初めて見た。
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by pprivateeye | 2012-05-19 01:15 | Comments(0)

「あの頃、東京で・・」購入

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5月12日(土)

・Kosuke Hayashi「surrender」、Gallery 街道
DMの写真が良かったので出かけた。モノクロのパノラマ。撮っているものは基本、旅写真とのこと。クローズ・アップよりも風景など周りの空間が感じられる作品のほうがパノラマの効果があるように思えた。一階建ての横に延びている建物を撮った作品は、パノラマの横長がさらに長くなっているような錯覚を覚えた。

・「American Heritage 素晴らしき白黒写真」、写大ギャラリー
教科書に必ず出てくるような作家とその作品。エドワード・スタイケンアルフレッド・スティーグリッツ、イモジン・カニンハム、エドワード・ウェストンポール・ストランド、マイナー・ホワイト、ウィン・バロックアンセル・アダムス、ブレット・ウェストン。
イモジン・カニンハム(Imogen Cunningham、従来はカニンガムと表記)の「Magnolia Blossam(タイサンボク)」を見られたのはよかった。思ったほど大きなプリントではなかった。このころのものではアンセル・アダムスの作品だけが大きい。


夜、カロタイプで講評講座。
女性のほうが一生懸命に作品を作っているような気がする。今日も写真を見せたのは男性は二人だけで、女性が五人だった。
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by pprivateeye | 2012-05-15 17:43 | Comments(0)

From French with Love to Cinema

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5月11日(金)

・遠藤晶写真展「Las Vegas」、gallery E・M 西麻布
遠藤さんのラス・ベガスは華やかなホテル街ではなくダウンタウン。人の通りは少なく、背後に砂漠の気配。ピックアップトラックや何でもない壁がいい。

・比留間慶写真展「ジャズが聞こえる BODY&SOULのミュージシャンたち」、ギャルリ・ドゥミ・ソメーユ
「音楽」や「演奏」を撮るのが難しいことがわかる。クローズアップの写真が多かったようだ。もっと引いたカット、店内や客の様子がわかるカットがあってもよかったと思う。

・土田ヒロミ写真展「BERLIN」、銀座ニコンサロン
1983年、1999年、2009年とベルリンを定点観測的に撮影。この人は諧謔精神が強いだなと思った。それと、デジタルにできることはどんどんやったほうがいいという考えのようだ。

・小野淳也写真展「bipolar disorder」、TAP Gallery
カラーの色がすごく変だった。最初、ポジのクロスプロセスを行ったものかと思ったが、フィルムスキャンをしたときになったらしい。壁とかよりも風景がよかった。



楽天地シネマズ錦糸町で「アーティスト」を観る。
モノクロでサイレント、しかもフランス映画。なぜと思うことばかりだが、この映画は「フランスから映画に愛を込めて」というものだと思う。しかも、映画とはハリウッド映画のことだ。
サイレント映画からトーキー映画に移行する時期を描いたものだが、映画の歴史に対するオマージュ、リスペクトが大いに感じられる。最後のシーンは「あの映画」を思い出さない人はいないだろう。
サイレント映画なのだが、最後の最後にセリフが入る。これを聞いたときは夢から覚めたような感じだった。
この映画は、昨年一年間「午前十時の映画祭」をたっぷり観てきた自分へのご褒美のようにも思えた。
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by pprivateeye | 2012-05-11 23:48 | 映画 | Comments(0)

ミニマリズム

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5月8日(火)

・Naka Yuki「PERSONALITY」、ニエプス
・竹花聖美「R15 stage 1」、ルーニイ
・大西みつぐ「臨海に曝す」、TOTEM POLE
・元田敬三「劇場 Theater」、Place M
・竹花聖美「R15 stage 2」、M2 gallery
・伊ヶ崎忍「godam」、蒼穹舎

大西さんのモノクロが奇妙な明るさで不気味だ。
伊ヶ崎さんの作品はネパールの屠場を撮影したもの。よく撮らせてもらえましたねと尋ねたら、やはり二ヶ所で断られ、三ヶ所目で責任者の奥さんが日本人だったことやネパールを長く撮影している熱意が認められたとのこと。真っ赤な血だけを撮ったものは光りがあたって美しい。
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by pprivateeye | 2012-05-10 16:20 | Comments(0)

ゴダール 4

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5月7日(月)

オーディトリウム渋谷でゴダールを観る。
「気狂いピエロ」1965年
「勝手にしやがれ」1959年

ゴダール集中鑑賞の最後。初期の作品なので一応ストーリーはきちんとあるw
フランスの田舎道を車で走るというシーンが好きなようだ。デビュー作の「勝手にしやがれ」から政治映画、最新作の「ゴダール・ソシアリスム」まで必ずそのシーンが出てくる。それもワンカットが比較的長い。小道具としてはテニスのラケットがよく出てくるが、これはほとんど意味がないようだ。
「勝手にしやがれ」のジーン・セバーグがいいな。あのベリーショートの髪は最高。でも代表作といえるのはこれと「悲しみよこんにちは」くらいしかない。不幸な亡くなりかたをしているし、おしい。
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by pprivateeye | 2012-05-10 16:04 | 映画 | Comments(0)

スーパームーン

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5月5日(土)こどもの日

風邪。
東京都現代美術館に靉嘔を観に行く予定だったが断念する。
あの虹色の縞々作品を知ったのは高校生の頃だったと思う。何点は観たことがあったがまとめて観ることがなかったので残念だ。2月から展示されていたのだから、もっと早く行けよと思う。


NASAによると、月は地球の周りを楕円軌道を描いて回っていて、地球に最も接近したときに満月になると最も遠いときより最大で大きさが14%、明るさは30%増すらしい。
撮影はRICOH CX4、ズーム300mm、Auto、露出補正-2.0、ISO800、手持ち、ノートリミング。
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by pprivateeye | 2012-05-10 15:36 | Comments(0)

ゴダール 3

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5月4日(金)みどりの日

オーディトリウム渋谷でゴダールを観る。
「ゴダール・ソシアリスム」2010年
「右側に気をつけろ」1987年
「映画史特別編 選ばれた瞬間」2005年
制作年代からすると「ゴダール・ソシアリスム」が最新作ということになるのだが、全然わからなかった。ストーリーがあるのかないのか、メタファー的なものはあるのか、といったことすらわからなかった。
「右側に気をつけろ」はゴダール自身が主役といってもよさそうだ。急遽、映画を編集して届けるというストーリーが一応ある。
「映画史特別編 選ばれた瞬間」は、「映画史(全8章)」を劇場公開用に再編集し35ミリフィルムで制作されたもの。イタリア映画へのリスペクトの部分はなくなっていたが、ヒッチコックやチャップリンへのリスペクトは残っていた。

この日は風邪でノドが痛く、セキが出る、頭も熱がある、という非常に良くない状態だった。
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by pprivateeye | 2012-05-10 15:31 | 映画 | Comments(0)