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カテゴリ:映画( 162 )

ポーランド映画祭2015

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チラシで「ポーランド映画祭2015」というのがあるの知った。ポーランド映画が1週間限定で集中的に上映される。前売券の3回券だと1本1,000円になるので少しまとめて観ようと思った。チラシの紹介記事を読んで検討、結局6本観ることになった。
11/16(月)「約束の土地」
11/17(火)「エヴァは眠りたい」「イーダ」「地下水道」「サラゴサの写本」
11/18(水)「灰とダイヤモンド」

映像的に面白かったのは「イーダ」。あまり大きな動きはなく、顔を写すときでも上の空間を広く取っていた。テーマ的にはロード・ムービーであり、イーダのいくつかの決心が描かれている。
構成が複雑なのが「サラサゴの写本」。話の展開が夢の論理(夢の中で見た夢について語るといった)で二重三重の入れ子構造になっている。
「エヴァは眠りたい」はチラシの写真(上の大きな写真)からシリアスな話を想像していたが、喜劇だった。しかし、強盗が強盗に襲われさらに強盗に襲われるというオープニングからメタ・ストーリーで始まり、最後もこの映画を撮影しているシーンで終わるという、一筋縄ではいかない作りになっている。
「約束の土地」「地下水道」「灰とダイヤモンド」の三作は監督がアンジェイ・ワイダ。戦争やポーランドの歴史を描いてどれもシリアスな内容となっている。
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by pprivateeye | 2015-11-23 00:08 | 映画 | Comments(0)

志村喬

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京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで展覧会「生誕110年 映画俳優 志村喬」が開催されていて、その関連上映で11/14(土)に「酔いどれ天使」、11/15(日)に「生きる」を観る。監督はどちらも黒澤明。料金はともに520円。

「酔いどれ天使」は三船敏郎が初めて黒澤作品に登場。いま見ても三船のヤクザはしゃれている。いわゆる百姓的なドロ臭さが全然ない。結核という病気の役のためのメイクもあるだろうが、顔立ちがシャープだ。キレキレのイメージ。後年のサッポロビールのCMは想像できない。ダンスシーンで腰を振る後姿、先輩ヤクザとの対決シーン(部屋の中での対峙、廊下でのペンキで滑るところ)がよかった。
一方、志村喬の医者・真田は反骨精神をもった熱血漢だがこれがややベタな感じだ。途中で、自分の若い頃も松永(三船)のようにやさぐれていたと話すだけで回想シーンもない。そのため松永へのこだわりも表面的なものに感じられてしまう。

「生きる」はすごいよかった。なので次を観るのをやめてしまった。ヒューマニズという言葉を使うと上っ面だけを撫ぜているような気がする。観終えたときの印象は分厚い映画だなということ。渡辺課長(志村喬)の生前と、その死後の仏壇の前での回想という構成によって、描いているものが一個人の生き方からその周囲(=社会)のあり方に変化し、批評性が前面に出てきている。また印象的なシーンもいくつかある。最後のブランコで「ゴンドラの唄」をくちずさむシーンは有名だが、それまでの話の展開からすれば予想通りという感じだ(キャバレー?ですでに歌っている)。好きなのは居酒屋で渡辺が小説家と話すシーンだ。小説家の後ろから撮って暗い片隅に渡辺の顔が見えたり、あるいは小説家が梁に両手をかけて渡辺を覆い尽くそうとしているように見えるところなど。またこれも有名だが、喫茶店で決心した渡辺が階段を駆け下りるとき隣の客たちがハッピーバースデーを歌うのが重なるシーンもいい。葬儀を終えた後の仏壇の前では酒が入るにつれて役人たちの本音が出てきて、さらに進むと口先だけで褒め合うところなど、いま現在のドラマを見ているようだ。

志村喬が出演した映画は9月から上映されており、全然気付かなかったのは残念だ。「七人の侍」や「ゴジラ」もあったが、「羅生門」はなし。金井美恵子が書いていたので「鴛鴦歌合戦」は観たかった。
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by pprivateeye | 2015-11-21 01:37 | 映画 | Comments(0)

女優

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2015年11月4日(水)

☆ヒューマントラストシネマ有楽町で「アクトレス~女たちの舞台」を観る。水曜サービスデーで¥1,100。
原題の“Silis Maria”はロケが行われたスイスの地名。
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノッシュ、クリスティン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツ
いわゆる劇中劇の構造だが、虚構が現実を予告するような展開。
ジュリエット・ビノッシュのおばさん体形は実際の年齢を反映しており、さらに映画の中の役にも合っており、悲しくも納得のいくものだった。
女優3人とも良かったが、特に秘書役のクリスティン・スチュワートが一番いい。ビノッシュが役作りについて悩むことを、実際の役の中で感じてしまっている。そして突然失踪するのだが、それも舞台でのストーリーをなぞっているようだ。
クロエ・グレース・モレッツは小生意気な若手女優の役、その話し方が、見た目の印象とぴったりだった。
スマホやタブレットでググったりする場面がよく出てくるが、それはまさに今現在の世界を反映してリアルだ。10年後にこれらのシーンがどのように見えるのだろうか。
「マローヤのヘビ」とは、止めることのできない時間の流れを象徴しているのだろうか。


☆イメージフォーラムで「氷の花火――山口小夜子」を観る。会員¥1,100。
監督:松本貴子
女性客が多かった。映画好きというよりも山口小夜子ファンという印象。
映画は山口小夜子の活動がかなり細かく描かれていて、東京都現代美術館での展示よりも良かった。現美では彼女を撮影した写真家とか、広告のモデルのポスターなど、作品が中心だったように思う。この映画では山口小夜子という人がどんな人物だったのか、どんなことを考えていたのかといったことを描こうとしていて、本人がより強く感じられた。
ただ、タイトルはいかがなものか。氷という言葉を使ったのは短絡的、表層的のような気がする。
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by pprivateeye | 2015-11-10 00:37 | 映画 | Comments(0)

ROAD MOVIES

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2015年10月28日(水)

シネマヴェーラ渋谷で「モーターサイクル・ダイアリーズ」と「神の道化師、フランチェスコ」を観る。ロード・ムーヴィーを特集した企画。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」はチェ・ゲバラの若い頃の南米縦断の旅を描いたもの。元になっているのは本人のそのときの日記だ。映画を観る限りでは、チェ・ゲバラは静かで正直でまっすぐな人だったようだ。年上の友人二人との旅だが、どちらも裕福な家庭のお坊ちゃんだった。それが旅を続けるにしたがって南米の現実を知ることになる。映画は帰国する直前までだが、帰国後医師免許を取得して、二回目の旅に出ることになる。
「神の道化師、フランチェスコ」は当初上映予定だった「イタリア旅行」から変更になったもの。監督はどちらもロベルト・ロッセリーニ。この映画はアッシジのフランチェスコと呼ばれた人の短いエピソードを重ねたドキュメンタリータッチのものになっている。“アッシジのフランチェスコ”という名前になんとなく聞き覚えがあったのでウィキペディアで調べたら大変な人だった。中世イタリアにおける最も著名な聖人のひとりで、イタリアの守護聖人でもある。小鳥に説教するという話も有名で、映画にも描かれている。タイトルの“神の道化師”も実際にそう言われたようだ。

この後、京橋へ移動。近美フィルムセンターでオーソン・ウェルズの「上海から来た女」を観る。
リタ・ヘイワースが演じたエルザ・バニスターはやり手弁護士の妻で若くて美人だが実際は悪女だったという設定だが、映画を通して全体に一定の印象を受けた。悪女だったんだ、という衝撃は薄い。むしろその夫アーサー・バニスタ役ーのエヴェレット・スローンが最初は嫌なヤツという印象だけだったが、次第に存在感が強まっていったのは良かった。オーソン・ウェルズが逃げ込んだ休みの遊園地、人気がないだけにトリックを仕掛けた部屋の不気味さが感じられた。最後の鏡の部屋のシーンはいい。有名らしくていろいろオマージュがあるようだ。「燃えよドラゴン」もそのひとつ。
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by pprivateeye | 2015-10-30 02:49 | 映画 | Comments(0)

ORSON WELLES

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2015年10月25日(日)

東京国立近代美術館フィルムセンターで「生誕100年 オーソン・ウェルズ――天才の発見」と題してオーソン・ウェルズの作品が上映されている。この日は「審判」と「フォルスタッフ」を観た。ここで映画を観るのは初めてだ。ホールは定員310名だが8割方埋まっていたのではないだろうか。

「審判」は同題のカフカの小説が原作。突然逮捕される平凡な銀行員の役をアンソニー・ホプキンスが演じている。不条理感たっぷりのこの作品によく合っている。もしかしたら「サイコ」よりもいいかもしれない。オーソン・ウェルズは弁護士役で登場。他にはジャンヌ・モロー、ロミー・シュナイダーという有名どころも出演。しかし、ウェルズの映画では役者はあくまでも役者で、その人気に合わせて話が進んでいくということはない。
この映画が不気味なところは、銀行の体育館のように広いフロアにびっしりと机が並んで全員が機械のように事務が行われているところや、裁判の場面では全員が男性でしかも表情がないところだ。小学生くらいの女の子たちが大勢まとわりつき、逃げても追いかけてきて、嬌声とともに隙間だらけの板の壁から目だけが覗いているシーンは怖かった。そういえばカフカの小説では登場人物が叫んだりしてもそれが素直な感情の表れとは思えないところがある。何かに心の中が支配されているような気味の悪さが薄っすらと感じられる。

「フォルスタッフ」はシャイクスピアの戯曲に出てくる人物で、この映画はその戯曲「ヘンリー4世」がベースにあるようだ。ここではウェルズが主役を演じている。フォルスタッフは真ん丸と言っていいくらい太った騎士で、戦場ではその体に甲冑を着てちょこちょこ走り、ユーモアたっぷりの姿を見せている。しかし、この戦闘場面はその暴力性が映画史上特筆されるものだ。先日観た「プライベート・ライアン」の冒頭の場面と双璧と言っていいかもしれない。この戦いで勝った王子は後にヘンリー5世となる。王子と友だちだったフォルスタッフは重用されるのを期待したものの、逆に縁を切られてしまった。ユーモアな丸い体だけにその無念さが余計に強く感じられ、さみしいエンディングとなっている。
この映画にもジャンヌ・モローが出ている。彼女は好きな俳優だけにお得感もあった。
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by pprivateeye | 2015-10-27 00:30 | 映画 | Comments(0)

David Bowie

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2015年10月24日(土)

渋谷のイメージフォーラムで「デヴィッド・ボウイ・イズ」を観る。初日の初回、整理券No.54だった。
2013年にイギリスの国立ヴィクトリア&アルバート博物館で開催された、同タイトルの展覧会を追ったドキュメンタリー映画だ。展覧会はデヴィッド・ボウイの赤ん坊の写真から始まる回顧展で、イギリスの後、世界を巡回している。

ところで肝心なことだが、これまでほとんどデヴィッド・ボウイの音楽は聴いたことがない。
アルバムは「ジギー・スターダスト」を持っているくらいだ。しかし、このアルバムが出たのは覚えている。邦題が「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」で、なんじゃこれはと思った。第一、覚えられない。原題の“The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars”を直訳しただけだった。
その頃、つまり1970年代初めはレッド・ツェッペリンが71年に「Ⅳ」を、ディープ・パープルが72年に「マシン・ヘッド」を発表するなどまだまだハードロックの全盛時であり、ちょっと軟弱な印象だったデヴィッド・ボウイはほとんど気にすることはなかった。ただ、ヴィジュアルでも独自の展開をしていたので雑誌ではよく目にしていたと思う。

で、いまも特に聴いているわけではないので、この映画に出てくる業界の人から一般の人までの興奮というのは何の感傷もなく見ていただけだった。

でもね、50年というキャリア、それも一貫して“デヴィッド・ボウイ”という音楽をブレずに続けてきたということには関心がある。簡単に無視はできないんじゃないかと思っている。しかし、自分の年齢からすると新しい音楽を追いかけるのは難しいものがある。自分の中に根っこになるような記憶がないのでどうしても頭で聴いているような気がする。これと同じように思うミュージシャンにブルース・スプリングスティーンがいる。この人の発音がよく聞き取れないのがつらいw
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by pprivateeye | 2015-10-26 01:38 | 映画 | Comments(0)

丹生川駅

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10/16から10/20まで実家に帰っていた。親がいい年なので、今年になってからは二月に一度は帰るようにしている。といって何かするわけでもなく、大体はゴロゴロしている。

今回はCATVで映画を観た。
10/16「ダイハード」「ダイハード2」ともに吹替版
10/17「最強のふたり」「愛人/ラマン」
10/18「プライベート・ライアン」

「ダイハード」はともに以前に観ているのだが、案外記憶はいい加減だなと。1作目の裸足でガラスの上を歩くシーンはもっとギャグっぽいと思っていたし、2作目の最後のシーンはてっきり昼間の晴天のときだと勘違いしていた。

「最強のふたり」は介護人ドリス役のオマール・シーがいい。自分の母親の仕事帰りをじっと見つめているシーンなど、無言のときが良かった。家族には言葉はいらないということか。

「愛人/ラマン」はマルグリット・デュラスの自伝的小説が原作ということだけは知っていた。川を渡るシーンというのは何かの象徴なのだろうか、よくわからなかった。フランス映画だが言葉は英語だったのは残念。ナレーションはジャンヌ・モロー。

「プライベート・ライアン」のレヴューをネットで読むとほとんどが戦闘シーンについてだ。しかし、この映画はトム・ハンクスが命令に従って淡々と任務を行うことがメインだと思う。実際の戦闘の場面では戦争の大義は二の次のはずだ。不条理だがそれについて悩むひまはない。だからこそ戦後生き残った者にはそれが重くのしかかるのだろう。
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by pprivateeye | 2015-10-21 01:45 | 映画 | Comments(0)

Vivian Maier

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2015年10月13日(火)

イメージフォーラムで「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」を観る。
 原題:Finding Vivian Maier
 監督・脚本:ジョン・マルーフ、チャーリー・シスケル
ヴィヴィアン・マイヤー(1926-2009)という写真家が発見されたのは2007年のこと。この映画で監督をしているジョン・マルーフという若者がオークションで落札した大量のネガがその始まりだった。彼はこの写真を撮影したのはどんな人物だったのか興味を持って探索を開始した。
面白いのは、マイヤーの作品が素晴らしいとTVをはじめとする世間一般が評価するのに対して、老舗のギャラリーや美術館はマルーフが照会しても興味を示さないことだ。そのくだりではやっぱりなと思ってしまった。
彼女の本職はベビーシッター・家政婦だが、結構変人だったようだ。映画はインタビューなどを通じてそのことも描いている。彼女を知っている人はマイナスな面もいろいろと話しており、それをほとんどそのまま見せている。たとえば、預かった子供が交通事故にあったにもかかわらず、マイヤーはその状況を撮影し続けている。
一方、映画の中でいいなと思ったシーンは、彼女の母親の故郷であるフランスの寒村でマルーフが写真展を行ったところだ。
ベビーシッターの給料なんて安いと思うが、カメラはローライフレックスのほか4~5台は持っていたみたいだ。当時、ローライフレックスは超高級カメラだと思うが。
残されたネガは15万枚にのぼるという。

その作品
バスで眠る老夫婦の写真が好きだな。
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by pprivateeye | 2015-10-14 01:34 | 映画 | Comments(0)

イングマール・ベルイマン

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早稲田松竹でイングマール・ベルイマン監督の作品を4作観る。

10月4日(日)
「第七の封印」(1957年、スウェーデン、97分、モノクロ)
 出演:マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド
参考書代わりにしている「死ぬまでに観たい映画1001本」の中扉の写真に、この映画の騎士と死神がチェスをしているシーンが使われている。どんな映画だろうと思っていたが、映画そのものが象徴的でなので比較的わかりやすい内容と言える。騎士と従者はドン・キホーテを思い出させたし、チェスの好きな死神、その死神がノコギリで木を切るシーンなど、結構笑えるものを含んでいる。騎士は神の存在(不在?)について考えているがあまり深刻な印象ではなく、行動全般に淡々としている。従者のほうが人情味がある。第七の封印とはヨハネの黙示録から採られたもののようだ。

「夏の遊び」(1951年、スウェーデン、90分、モノクロ)
 出演:マイ・ブリット・ニルソン、ビルイェル・マルムステーン
バレリーナの許に日記が届けられる。かつて愛した男性のもので、そこからフラッシュバックで過去のシーンが何度か挿入されるが、女性の顔があまり変わっていないので、これはいつのシーンだろうかと思ってしまう。最後の場面で、いまを生きると決心したところは、なぜか安っぽい女性に見えてしまった。


10月7日(水)
「秋のソナタ」(1978年、スウェーデン、92分、カラー)
 出演:イングリッド・バーグマン、リヴ・ウルマン
母と娘の確執。一見和解したように見えるものの、状況は全然変わっていない。話し合いのなかで娘が普段はかけているメガネを外すシーンが何度かあるが、それは彼女が本音を語っているときなのだと思った。
イングリッド・バーグマンはあの「カサブランカ」から36年が経っている。鼻の筋が曲がっているのが妙に気になった。

「冬の光」(1963年、スウェーデン、82分、モノクロ)
 出演:グンナール・ビョルンストランド、マックス・フォン・シドー
「第七の封印」とは役回りが逆になっている。祈るけれども何も変わらない。それでも祈るしかない牧師。光りの明暗よりも雪景色が印象に残っている。普通の雪のある景色であり、北欧という特別さがないのがいい。自動車は左ハンドルだったが、道路は左側通行だった。


このなかでは「第七の封印」がいいな。「冬の光」は“神の沈黙”三部作といわれる二作目で、他の2本も含めてもう一度観たい。
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by pprivateeye | 2015-10-10 11:08 | 映画 | Comments(0)

「美しい写真」

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9月1日(火)

☆「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」をBunkamura ル・シネマで観る。1日で、火曜のサービスデだったので通常1800円が1100円となる。
原題:The Salt of the Earth。監督:ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド。
写真家サルガドのドキュメンタリーだが、作品(モノクロ)と実際の映像を交互に淡々と見せている。サルガドの撮影の仕方はあわてることなく、静かに、構図を考えながら、ゆっくりとシャッターを切っていた。何回もシャッターを切るわけではないようだ。特に構図には気を使っているようで、北極熊の場面では「ダメだ。熊の記録を撮っているわけではない。背景に何もない」と言っていた。サルガドの作品はまるで演出したかのような、絵になる場面を撮ったものばかりだが、それは彼の強烈な美意識によるもののようだ。カルティエ=ブレッソンはいい構図になるよう人が通るまで待ったという話があるが、それ以上かもしれない。
近年はデジタル・カメラ(CANON)で撮影しているが、それをA3くらいのサイズにプリントしている。すべてモノクロだ。奥さんが編集を考えるときプリントを壁にマグネットで留めている(畠山直哉さんと同じだ)。ヴィム・ヴェンダースに説明するときも100枚以上のプリントの山から引っ張り出していた。
お父さんの土地は干ばつで荒れてしまっていたが、奥さんが始めた植林によって森が復活したのには驚いた。
世界各地の人間を撮っていたことから、動物などの作品「GENESIS」になったのは必然と言える。撮るものが人間から地球に広がったと言ってもよさそうだ。
原題はマタイ福音書に出てくる「地の塩、世の光」から。


☆「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」をイメージフォーラムで観る。前売券。整理券番号はNo.3だった。
監督:畠山容平
今年2月に完成試写会をアーツ千代田で観ている。そのときの感想はここです。
青山ブックセンターでの「気仙川」のトークイベントのシーンでは自分の後ろ頭が写っていた。このトークイベントの模様はこちらです。
気持ちは写らない、しかしその方角は示している(と思う)。
美学の問題。被災地の写真に対して美しいと思うことに対する罪悪感のようなものについて。
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by pprivateeye | 2015-09-07 19:48 | 映画 | Comments(0)