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カテゴリ:映画( 159 )

「ティファニーで朝食を」

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2016年1月13日(水)

☆「ティファニーで朝食を」、有楽町スバル座
 原題:Breakfast At Tiffany's
 監督:ブレイク・エドワーズ
 出演:オードリー・ヘップバーン、ジョージ・ペパード
トルーマン・カポーティの同題が原作。大学に入ったときの英語のテキストが「ティファニーで朝食を」だった。小説を買っているはずだが、内容はまったく覚えていない。もっとおしゃれな映画かと思っていたが、ラブ・コメディーと言っていい作りになっていた。オードリー・ヘップバーンの着ているドレスはジバンシィらしい。上の写真はよく目にするが映画の中ではこういうシーンはない。作家はトルーマン・カポーティ自身が反映されている。もう一度読んでみようと思った。


・村越としや写真展「沈黙の中身はすべて言葉だった」、タカ・イシイギャラリーP/F
60×180cmのパノラマサイズの作品。撮影はいつものように作者の出身地の福島県須賀川市周辺。2011年の震災以降、意識的に出身地を撮り、その変化を記録していきたいという。パノラマサイズの写真を撮るために6×9のカメラを改造している。これまでにもスクエアや6×7、35mmでも撮り、プリントサイズも六つ切から今回のように大伸ばしのものまでいろいろあるがまったくその姿勢がブレていない。

・西野壮平展「Action Drawing : Diorama Maps and New York」、IMA gallery
IMA CONCEPT STOREが大きく模様替えして、ギャラリースペースが中心となっている。書籍はほんの申し訳程度のスペースしかない。ギャラリーでは西野さんが一コマずつカットされたベタ焼きをパネルに貼って実際に作品を制作している。撮影場所はハバナ。8割くらい出来上がっていた。最近の作品では人物が都市の中に入ってきている。また、新しい試みとして光りで地面にラインを描いたものも展示されていたが、こちらはあまり好みではなかった。それよりも実際の撮影風景のビデオが上映されており、なかなか興味深かった。以前に話を聞いたとおり、高い場所からの撮影だ。

・日本レース写真家協会写真展「COMPETITION」、AXIS GALLERY SYMPOSIA
AXISビルの地下にもギャラリーがあるのを初めて知った。昨年のモータースポーツを取材した作品。F1や世界耐久選手権、ラリー、MotoGP、Super Formula、F3、etc. どれもレースを想像して熱くなる。ラリーでは車がジャンプするシーンがあるがその高さが人の身長以上もありそうで驚いた。よくサスペンションが壊れないものだと思う。
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by pprivateeye | 2016-01-16 01:37 | 映画 | Comments(0)

8×10作品は魅力的

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2016年1月8日(金)

☆「パリの恋人」、有楽町スバル座
 原題:Funny Face
 監督:スタンリー・ドーネン
 出演:オードリー・ヘプバーン、フレッド・アステア
リチャード・アヴェドンがビジュアル・コンサルタントとかで関わっている。フレッド・アステアがファッション写真家の役だが、突っ込みどころ満載だったw 目についたところを箇条書きしてみると、
 ・ローライフレックスを3台と露出計(セコニック・スタジオデラックス)を首から下げていた。
 ・大判カメラ(8×10)はよくわからなかった。
 ・8×10の作品はアヴェドンの撮影だろう。
 ・暗室シーンもある。
 ・引き伸ばし機はベセラーかな。
 ・ヘッドを水平にして壁に投射して大伸ばしするのだが、3m位離れているのに小全紙くらいの大きさだ。
 ・アステアによるプリント作業は2回あるがどちらもいいかげんだ。
 ・現像、停止、定着はそれぞれ10秒もつけていない。
 ・水洗なしですぐに壁にあるフレームに入れていた。
 ・一度目は手で直接撹拌、二度目はバットを傾けて撹拌していた。
 ・一度目のプリント作業の後、手も拭かずに新しい印画紙をセットしていた。
 ・二度目の露光ではマスクを使って印画紙上でトリミングしていたのだが、出来上がったプリントはトリミング
  された箇所だけが大伸ばしとなっていた。
 ・プリントの確認もセーフティライトのままだった。
 ・ローライフレックスで撮影するシーンではシャッターを切る場面はあるが、ファインダーを覗いてピントを合
  わせたり、フィルムを巻き上げたりする場面はなし。
 ・パリではいろいろなところでセットを組んで撮影するが、実際にアヴェドンがやっていたのと変わらないと思
  う。
 ・カメラの扱いが全体的にぞんざいだったのは悲しい。
ミュージカル映画なのでオードリー・ヘプバーンも歌っている。「マイ・フェア・レディ」では吹き替えだったが、オードリー自身も十分に上手だ。


・渡部さとる写真展「Demain」、ギャラリー冬青
タイトルは「また明日」といったニュアンスがあるらしい。いろいろなフォーマット、サイズ、場所、時期の写真だ。子供のときに父親のカメラを使って撮ったファースト・シャッターの写真もあれば、現在の家族を撮ったものもある。パリ、アルルもあるが江古田を撮ったものがよかった。ただ、カラー作品だけはピンと来なかった。変な言い方になるがつなぎという感じ。そういったイメージが選ばれているのかもしれない。
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by pprivateeye | 2016-01-14 00:51 | 映画 | Comments(0)

目に見えるものを越えて

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2016年1月6日(水)

☆「写真家 ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」、シアター・イメージフォーラム
原題は、’No Great Hurry : 13 Lessons In Life With Saul Leiter’。
この映画の発表は2012年で、ソール・ライター自身は2013年に亡くなっていると教えられて少々驚いた。映画は80歳を越えた写真家の日常を取材したものだ。副題の13云々は単なるまとめに過ぎない。NYのアパートに40年以上も住んでいて、部屋の中は雑然としている。印画紙の箱やカメラ、絵、etc. それが親しみを覚える。取材カメラに向かって何度もシャッターを切ったりして、ああ、この人は写真が好きなんだなと思った。最後に「日本語字幕・柴田元幸」と出て、そうだそれでヘミングウェイを読んだんだと思い出した。


・中藤毅彦写真展「Berlin 1999+2014」、ときの忘れもの
ギャラリーに入って右側が1999年の撮影、左側が2014年。右手前から順に見ていくと、はっきりとその違いがわかる。2014年のベルリン空撮(気球に乗って撮ったそうだ)の写真は最初、デジタルかと思ってしまった。1999年はライカにズミクロン35mm、2014年はコンタックスG2に35mmとのこと。1999年はベルリンの壁崩壊から10年、まだ16年前なのにずいぶん昔の風景に見えてしまう。


・石井陽子写真展「境界線を越えて」、銀座ニコンサロン
タイトルだけから鹿の写真とは誰も想像しないだろう。キャプションには「・・・ だが、当の鹿たちは人間たちが引いた境界線を軽やかに越えて、街を闊歩している。」とある。ある種の社会批評性を持った作品だ。それだけにもっと厳しいセレクトであって欲しかった。犬や猫、子供の写真のように、この鹿かわいいでしょう、というようなものも混ざっていた。人のいない街中を歩く鹿は人類滅亡後のシーンかとも見えるし、公共の建物のファサードにすくっと立つ雄ジカは一見剥製のようでなぜこんなところにと思わせる。これもまた異空間だ。それを大事にしたい。
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by pprivateeye | 2016-01-12 21:21 | 映画 | Comments(0)

映画の一週間

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12月21日(土)
「スターウォーズ/フォースの覚醒」、TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ
ポイント鑑賞のため無料。完全につなぎの物語だ。もしくは予告編と言ってもいい。旧作の出演者が年齢を重ねて出演、それに加えて新たなキャラクターが登場しており、口悪く言えば家族ぐるみの同窓会か。ではつまらなかったかといえば、楽しめた。旧作を知っていればなお楽しめる。いろいろ突っ込みどころはあるが娯楽作品としての出来を優先したい。いいなと思ったのはレイア(姫、将軍)の老け具合(笑) 他には、R2-D2が意外に大きいと感じた。


12月22日(火)
「巌窟の野獣」(アルフレッド・ヒッチコック)、「獣人」(ジャン・ルノワール)、渋谷シネマヴェーラ
「巌窟の野獣」はヒッチコックのイギリス時代最後の作品。本人はあまり評価していないらしい。コーンウォールという地名はサスペンスもの(小説、映画)でよく耳にする。全般に限られた場所での話なので舞台劇のような印象もある。チャールズ・ロートンが嫌なヤツをよく演じている。ヒッチコックはこの後、アメリカに渡って同じ原作者で「レベッカ」を撮っているが、ずいぶんと印象が異なる。
「獣人」はまず蒸気機関車とその運行がたっぷりと描かれている。いろいろなカメラアングルに加えて、走行中の線路、通過する駅や橋などを見ていると、そこで何か事件が起こるのではないかと思ってしまう。しかし、事件はジャン・ギャバンの血が起こしてしまう。


12月26日(土)
「祇園の姉妹」「雨月物語」、早稲田松竹
監督はどちらも溝口健二。初めて観る。
「祇園の姉妹」では19歳の山田五十鈴がドライな妹役を演じている。TVドラマで年を取ってからの姿しか知らないので、最初誰だかわからなかった。全体的にスクリーンが暗く感じたのは古い映画(1936年)だからだろうか。それとも谷崎が『陰翳礼讃』(1933年)で書いたように日本の家屋の暗さを見せているのか。
「雨月物語」、京マチ子が主演かと思っていたら一場面だけだった。怨霊(?)として出てくるがあまり執着がなくオドロオドロした感じは薄かった。二組の夫婦とも亭主がいい加減なのに対して女房はしっかりとしていた。


12月27日(日)
「バルカン超特急」(アルフレッド・ヒッチコック)、「浜辺の女」(ジャン・ルノワール)、渋谷シネマヴェーラ
「バルカン超特急」は気絶から目が覚めたら同じ列車に乗っていた老婦人が消えているというミステリ。最初は、気が付いたのは夢の中の出来事ではという穿った見方をしてしまったが、実際はさらわれたようだ。二人のイギリス人紳士がコンビで出てくるが、この二人の振る舞いがいかにもイギリス人っぽくて皮肉がきいている。
「浜辺の女」はルノワールが米国で制作した最後の映画。盲目(になった)の画家という設定、その役を演じたチャールズ・ピックフォードの存在感がよかった。
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by pprivateeye | 2015-12-28 00:02 | 映画 | Comments(0)

"The rain in Spain stays mainly on the plain."

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2015年12月1日(火)

YEBISU GARDEN CINEMAで「マイ・フェア・レディ」(原題 My Fair Lady)を観る。
  1964年、アメリカ、英語、カラー、170分
  監督:ジョージ・キューカー
  出演:オードリー・ヘプバーン(イライザ)、レックス・ハリソン(教授)、
     スタンリー・ホロウェイ(イライザの父親)、ウィルフリッド・ハイド=ホワイト(大佐)

ブロードウェイでのミュージカルの映画版。ミュージカルではジュリー・アンドリュースが主役を演じている。
バーナード・ショウの原作が初演されたのが1914年で、ブロードウェイでの公開が1956年で、まだイギリスの階級社会は堅固なものだったろう。ちなみに、教授や大佐は資産家でアスコット競馬場の社交場に行くこともできるがあくまでも中産階級で、上流階級ではない。上流階級は王室につらなる貴族階級であり、ブルジョワは中産階級だ。
"The rain in Spain stays mainly on the plain."は下町なまりの英語を矯正するときの一例だが、ウィキペディアを見るとこの一文が各国の言葉で一覧になっていて面白い。
イライザは下町の花売り娘からレディに変身できたが、「自分」を獲得する過程が描かれていないので批評性には欠けると言わざるを得ない。


12月1日は映画の日で料金が割引となるのでハシゴをした。
早稲田松竹で「セッション」と「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観る。

「セッション」(原題 Whiplash)
 2014年、アメリカ、英語、カラー、106分
  監督:デミアン・チャゼル
  出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ

う~ん、どうなんだろう、評価が高い記事を目にするが、すごいとは思うもののあまりいいとは思わなかった。
ドラムのレッスンの厳しさには部外者は驚くばかりだが、はっきりいってそれぞれの演奏の違いはわからない。
ドラマとしての良かった箇所は家族・親戚揃っての食事と、恋人との別れの場面くらいかな。食事の場面では主人公が従兄弟(?)から「音楽の世界は汚いからな」と言われ、これは後の伏線ともいえる。
あまりいいと思わなかった理由は、主人公が何をしたいのか全然わからないこと。学校の中のバンドでドラムを叩きたいだけのようにしか見えない。チャーリー・パーカーの例えが出てくるが、自分もそうなりたのか見えない。預かった楽譜をその辺りの椅子に投げ出したり、事故ってパニクッているとはいえスティックを置き忘れるなんて、ちょっと軽すぎる。だから、最後の最後のシーンが良く見えても、たぶんこの元教授にはついていけないだろうなと思ってしまう。


「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
  (原題 Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance)
  2014年、アメリカ、英語、カラー、119分
  監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
  出演:マイケル・キートン、ザック・ガリフィアナキス、エドワード・ノートン、エマ・ソトーン、
     エイミー・ライアン

今日観た映画のなかでは一番いいのではないかと思う。
かつてのハリウッド・スター俳優がブロードウェイに自分の脚本・演出で出演するという話。部分的には劇中劇だ。映画や舞台といったショウビジネスのパロディともいえそうだ。
超常現象(妄想?)があったり、ドラム演奏があったり、劇中劇であるがゆえに現実と嘘(芝居)が入り混じり、撮影では長回しのようなシーンが続いたりと、いろんな仕掛けがあって油断できない。舞台裏の通路でのシーンが印象に残っている。
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by pprivateeye | 2015-12-10 01:33 | 映画 | Comments(0)

「美術館を手玉にとった男」

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2015年11月28日(土)

ユーロスペースで「美術館を手玉にとった男」を観る。
  2014年、アメリカ、英語、カラー、89分
  監督:サム・カルマン、ジェニファー・グラウスマン
  共同監督:マーク・ベッカー
  出演:マーク・ランディス、マシュー・レイニンガー、アーロン・コーワン、ジョン・ギャッパー

この映画はお話ではなく実話、ドキュメンタリーである。出演のマーク・ランディスという男が絵画の贋作を米国の46の美術館に寄付したという話だ。
あるとき美術館職員のマシュー・レイニンガーが自身の美術館にあるものが贋作であることに気付いた。新聞やTVなどのメディアもそれを大きく取り上げ、FBIも捜査に乗り出した。しかし、ニセモノではあるものの、寄贈に際して金銭的なものは一切からんでいないので犯罪性はないとのことで罪には問われていない。
贋作の作り方は結構お手軽だ。カラーコピーしたものに彩色しただけとか、木の古さを出すためにコーヒーで色つけたりしている。
寄付の仕方は母の遺産の中にあったもの、といった簡単な話だけで美術館は信じ込んでしまう。そのウラを取ろうともしていない。
ランディス自身は精神的に病んでおり、その苦悩から描かずにはいられないようだ。それは草間弥生があのドットを描かずにいられないのと同じだと思う。
上映の後、美術ジャーナリストの鈴木芳雄さんと東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗さんのトークショーがあった。こんな事件は日本ではまず起こらないだろうとのこと。美術館が作品を購入したり寄贈を受けるときには必ずその来歴を調べて、あやふやなところがあれば絶対に入手しない。それにアメリカの美術館は人手も資金も不足しているし、競争意識も働くのでこんな映画のようなこともありうる、とのこと。
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by pprivateeye | 2015-12-10 00:15 | 映画 | Comments(0)

「FOUJITA」

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2015年11月20日(金)

ユーロスペースで小栗康平監督「FOUJITA」を観る。
この映画は画家・藤田嗣治の生涯をドキュメンタリーのように描いたものではない。
大きく前後半に分かれる二部構成となっている。前半は1920年代のパリ、後半は1940年代の戦時中の日本。そのなかで当時のエピソードがさりげなく挿入されている。ピカソが藤田の新作を見に来たり、騒々しいカフェの片隅で静かに絵を描いているのはモディリアーニだろう。マン・レイのモデルだったキキやパパと呼ばれたヘミングウェイもいる。そういえばカフェにモディリアーニの絵が掛けてあった。全体的に場面は断片的で、ストーリーは時代の流れくらいだ。
この二つの構成というのは時代や場所に限らない。パリ時代の藤田の絵は浮世絵のように輪郭を持った平板な人物像だが、日本の戦争画では西洋絵画の伝統に忠実に則っている。パリでのあだ名が「フーフー(FouFou)」、これはフランス語で「お調子者」を意味する。実際、エキセントリックなところもあったようだ。そして日本では一転して静かな口調で語る人物として描かれている。
映画はこの「捻じれ」のようなものを描きたかったのではないだろうかという気がしてきた。それは明治以降の日本および日本人全体にも当てはまるものではないか。
監督の小栗康平の名前だけは聞いたことがあった。「泥の河」といういい映画を撮っているらしい。実は早稲田松竹でつい最近観る機会があったのだが見逃してしまっていた。
主演はオダギリジョー。写真で見る普段の姿はロンゲでヒゲをはやしており、はっきりいって嫌いなタイプ。しかし、この映画ではおかっぱ頭の藤田にそっくりで、きれいだ。それに色気がある。それからすると、いい役者なんだろうなと思った。
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by pprivateeye | 2015-11-23 23:00 | 映画 | Comments(0)

ポーランド映画祭2015

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チラシで「ポーランド映画祭2015」というのがあるの知った。ポーランド映画が1週間限定で集中的に上映される。前売券の3回券だと1本1,000円になるので少しまとめて観ようと思った。チラシの紹介記事を読んで検討、結局6本観ることになった。
11/16(月)「約束の土地」
11/17(火)「エヴァは眠りたい」「イーダ」「地下水道」「サラゴサの写本」
11/18(水)「灰とダイヤモンド」

映像的に面白かったのは「イーダ」。あまり大きな動きはなく、顔を写すときでも上の空間を広く取っていた。テーマ的にはロード・ムービーであり、イーダのいくつかの決心が描かれている。
構成が複雑なのが「サラサゴの写本」。話の展開が夢の論理(夢の中で見た夢について語るといった)で二重三重の入れ子構造になっている。
「エヴァは眠りたい」はチラシの写真(上の大きな写真)からシリアスな話を想像していたが、喜劇だった。しかし、強盗が強盗に襲われさらに強盗に襲われるというオープニングからメタ・ストーリーで始まり、最後もこの映画を撮影しているシーンで終わるという、一筋縄ではいかない作りになっている。
「約束の土地」「地下水道」「灰とダイヤモンド」の三作は監督がアンジェイ・ワイダ。戦争やポーランドの歴史を描いてどれもシリアスな内容となっている。
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by pprivateeye | 2015-11-23 00:08 | 映画 | Comments(0)

志村喬

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京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで展覧会「生誕110年 映画俳優 志村喬」が開催されていて、その関連上映で11/14(土)に「酔いどれ天使」、11/15(日)に「生きる」を観る。監督はどちらも黒澤明。料金はともに520円。

「酔いどれ天使」は三船敏郎が初めて黒澤作品に登場。いま見ても三船のヤクザはしゃれている。いわゆる百姓的なドロ臭さが全然ない。結核という病気の役のためのメイクもあるだろうが、顔立ちがシャープだ。キレキレのイメージ。後年のサッポロビールのCMは想像できない。ダンスシーンで腰を振る後姿、先輩ヤクザとの対決シーン(部屋の中での対峙、廊下でのペンキで滑るところ)がよかった。
一方、志村喬の医者・真田は反骨精神をもった熱血漢だがこれがややベタな感じだ。途中で、自分の若い頃も松永(三船)のようにやさぐれていたと話すだけで回想シーンもない。そのため松永へのこだわりも表面的なものに感じられてしまう。

「生きる」はすごいよかった。なので次を観るのをやめてしまった。ヒューマニズという言葉を使うと上っ面だけを撫ぜているような気がする。観終えたときの印象は分厚い映画だなということ。渡辺課長(志村喬)の生前と、その死後の仏壇の前での回想という構成によって、描いているものが一個人の生き方からその周囲(=社会)のあり方に変化し、批評性が前面に出てきている。また印象的なシーンもいくつかある。最後のブランコで「ゴンドラの唄」をくちずさむシーンは有名だが、それまでの話の展開からすれば予想通りという感じだ(キャバレー?ですでに歌っている)。好きなのは居酒屋で渡辺が小説家と話すシーンだ。小説家の後ろから撮って暗い片隅に渡辺の顔が見えたり、あるいは小説家が梁に両手をかけて渡辺を覆い尽くそうとしているように見えるところなど。またこれも有名だが、喫茶店で決心した渡辺が階段を駆け下りるとき隣の客たちがハッピーバースデーを歌うのが重なるシーンもいい。葬儀を終えた後の仏壇の前では酒が入るにつれて役人たちの本音が出てきて、さらに進むと口先だけで褒め合うところなど、いま現在のドラマを見ているようだ。

志村喬が出演した映画は9月から上映されており、全然気付かなかったのは残念だ。「七人の侍」や「ゴジラ」もあったが、「羅生門」はなし。金井美恵子が書いていたので「鴛鴦歌合戦」は観たかった。
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by pprivateeye | 2015-11-21 01:37 | 映画 | Comments(0)

女優

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2015年11月4日(水)

☆ヒューマントラストシネマ有楽町で「アクトレス~女たちの舞台」を観る。水曜サービスデーで¥1,100。
原題の“Silis Maria”はロケが行われたスイスの地名。
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:ジュリエット・ビノッシュ、クリスティン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツ
いわゆる劇中劇の構造だが、虚構が現実を予告するような展開。
ジュリエット・ビノッシュのおばさん体形は実際の年齢を反映しており、さらに映画の中の役にも合っており、悲しくも納得のいくものだった。
女優3人とも良かったが、特に秘書役のクリスティン・スチュワートが一番いい。ビノッシュが役作りについて悩むことを、実際の役の中で感じてしまっている。そして突然失踪するのだが、それも舞台でのストーリーをなぞっているようだ。
クロエ・グレース・モレッツは小生意気な若手女優の役、その話し方が、見た目の印象とぴったりだった。
スマホやタブレットでググったりする場面がよく出てくるが、それはまさに今現在の世界を反映してリアルだ。10年後にこれらのシーンがどのように見えるのだろうか。
「マローヤのヘビ」とは、止めることのできない時間の流れを象徴しているのだろうか。


☆イメージフォーラムで「氷の花火――山口小夜子」を観る。会員¥1,100。
監督:松本貴子
女性客が多かった。映画好きというよりも山口小夜子ファンという印象。
映画は山口小夜子の活動がかなり細かく描かれていて、東京都現代美術館での展示よりも良かった。現美では彼女を撮影した写真家とか、広告のモデルのポスターなど、作品が中心だったように思う。この映画では山口小夜子という人がどんな人物だったのか、どんなことを考えていたのかといったことを描こうとしていて、本人がより強く感じられた。
ただ、タイトルはいかがなものか。氷という言葉を使ったのは短絡的、表層的のような気がする。
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by pprivateeye | 2015-11-10 00:37 | 映画 | Comments(0)