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2017年 02月 12日 ( 1 )

乃木坂は雪

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2017年2月10日(金)

・柴田敏雄写真展「31 Contact prints」、gallery ART UNLIMITED
4×5のカラーのコンタクト・プリントの展示。作者の言葉として「コンタクトプリントはフィルムのままの大きさで、自分が撮影したありのままが現れる。それ以上でもそれ以下でもない、必要十分な要素が含まれている。引き伸ばすことなく、並べてみることに、今、魅力を感じているのだ。」というのがあった。確かにそうなんだけど、ずるいという気持ちも多少あるw というのは35mmではなく、4×5のコンタクトだ。そこにはセレクトという行為が可能になる。でも作者の言葉を素直に捉えたい。特に後半の「引き伸ばすことなく、並べてみることに、今、魅力を感じているのだ。」というところは正直な気持ちだと思う。で、コンタクトを見ての感想は、完璧だということ。今回の展示は新作ばかりだが、これまでの作品もトリミングをしていないというのがよくわかる。ギャラリーの人の話ではそんなに厳密に構図を考えているわけではなく、撮る枚数もわずかとのこと。100×120mmの巨大なマットの中央に4×5のコンタクトが1点だけという作品が2つあった。柴田さんのアイデアだそうで、ここは笑うところですと柴田さんが言っていました、とギャラリーの人。それを聴く前に笑っていた。あと思ったのは、フィルムはまったり、ねっとり、ゆったり、穏やかだなということ。それは日本の風景だからかもしれないし、作者が日本人だからかもしれない、ということも。


ギャラリーを出てGoogle Mapさんを確認していたら雪が降り始めた。国立新美術館の横から在日米軍施設の前を通って外苑西通りに出るまでずっと降っていた。たまたまこの日はフードの付いたダウンジャケットだったので助かった。いつもはまず歩かないコースでしかも雪が降っていたので何度もG2のシャッターを切っていた。


・「monochrome ⅩⅣ Shadow」、gallery E・M 西麻布
恒例のモノクローム展14回目。テーマが影なのでベタだなと訪れる前は思っていたが、予想以上に各作品がよかったので一点一点を見ている時間が長かった。お気に入りは中島秀雄さんと原直久さんの作品で、共に8×10で撮影し大伸ばしされたもの。中島さんはスクリューのプロペラらしいが不思議な表面のテーブルのように思えた。原さんは取り壊された二軒の家の後が壁に残っているもの。かつてあったものの痕跡だがまだ魂は残っているというような作品だ。不思議だったのは中道順詩さんで、空が黒く落ちてグレーはソラリゼーションっぽくなっていた。フィルターとかプリントに秘密がありそうだ。



   
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by pprivateeye | 2017-02-12 23:10 | Comments(0)