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こんなの買いました。

新編日本古典文学全集 (58) 謡曲集 (1)
/ 小学館
ISBN : 4096580589




日本の古典では『古今和歌集』のかな序や、『奥の細道』の最初のところが好きだった。
『源氏物語』は橋本治のをリアルタイムで読んでいる。

しかし古典が面白いと思ったのは『平家物語』を岩波文庫で読んだときだ。
このときは寝る前に横になって4~5ページずつ読んでいった。岩波文庫は右ページが本文、
左ページが注釈になっていて読みやすかったが、内容も面白かった。
重盛はいい人だなと思ったし、義経よりも義仲のほうがすぐれた武将だという印象だった。

で、日本の古典も岩波文庫を中心に読み始めたわけだが、やっぱりなかなかはかどらないw。

謡曲は能の台本といっていいが、そのなかの「屋島(八島)」という曲について杉本博司が「新
潮」6月号でふれている。
9・11のすぐあとのNYで杉本が個展を開催しそこでこの能の公演を行った。屋島の戦いで勝っ
た義経の霊が成仏できずにさまよい出るという話だ。戦場という修羅の巷では勝者も敗者も妄
執に囚われて成仏できないのだ、と書いている。

これを読んで能に興味が湧いて、まずは書かれたものからというわけでこの本を買った。
ちらちらと話を知っているというのがいくつもあって、読み進めていくうえで興味が続きそうだ。
by pprivateeye | 2008-05-18 23:23

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye