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メモ「金村修ビューイング」

金村さんの話をメモしたものから箇条書き(羅列ともいう)してみます。
当然、話の文脈の中で捉えなければならないことですが、ここではそれが見えてこないので誤解を招くかもしれませんが、あくまでもメモということでご容赦を。

・地面をあまり入れていないのは、入れると安定感が出てくるので。空も入れないようにしている。
・自分の思惑じゃないものが入ってくるが、それは肯定していい。
・ある程度フォーマットを決めて、偶然が入ってきてもいい。
・ランドスケープ的な撮り方をしているつもり。
・客観性を出して、作者の主観性をはぶく。
・中心(消失点)を出さない。全体を主役にしたい。
・ランドスケープは意味を消している。
・柴田敏雄――街を撮ると時代性が出てしまう。もっと普遍性を出したい。画面の意味を排除する。
・先生と逆に、看板を無数に入れたりして、意味を積極的に入れていくことで意味を消していく。
・主役を失くすと、モノがマスとして見える。そうすると全体が違うものに見える。
・空を入れると難しい。
・空は暗い。おばあちゃんが死んだあと、空を撮るとか。
・最近の現代アートは、場所のことを考えている。
・写真は場所によって変わる。
・ノイズ(ゴミなど)を入れると、多重の意味性が出てくる。
・タブローでなくテクストとして見せる。
・ストレートに撮る。
・形から入る。まずタテとヨコの線がある。そして電線や光り。
・モノクロは形で見えるからいい。
・手作業が入ると面白い。
・自分の中にタブー(スタンダード)を持っているといい。
・タイトルはセレクトするときに考える。撮影時には考えていない。
・写真はセレクト。たくさんあったほうがいい。
・コアな部分をまず選ぶ。
・苦労して撮影したものは甘くなる。
・言葉で説明できるものは捨てる。
・1カットでいろいろ撮る。しかし1枚目がいいことが多い。
・肉眼で見て、いいと思ったところから一歩出る。
・絵画はあまり矛盾したことができない。
・写真は野次馬根性。外に目を向ける。自分の内面に目を向けなくてもよい。
・フォルムから入るということは共通言語を獲得すること。
・ずっと街を撮る。同じところを撮る。
・メッセージを伝えたいわけではない。
・写真は何点も集めることで意味が出る。
・失敗してもいい。一点一点完結させる必要はない。

以下は講評中の発言から。
・デジタルは手を加えればきりがなくなる。
・自分の美意識だけが出てくる。
・自分で基準を持たなくてはならない。
・限界がないので、なぜこうやるのかという理由(根拠)が必要。
・コアのイメージがないと膨らませられない。
・四つ切は自分の欠点を見つけることができる。
・デジタルはきれいすぎる。見づらい、曇っている、きたないというのが出ない。
・なぜ全部見せないといけないのか。それだとつまらない。
・ストリップと同じで、隠しながら見せる。
・ディテールを出すか出さないか。
・ディテールの出ていない作品は、これを見ろという意識が強い。
・ディテールの出ているものは、本人が意識していなくてもいろいろな見方ができる。空間性が見えてくる。
・黒枠は出さないほうがいい。出すと写真っぽくなりすぎる。
・自分のコアな部分、重要なものを撮る。
・6×6は下手に見せるほうが難しい。絵になりやすい。
・6×6はファインダーを覗いているときがよくて、上がりは違ってくる。
・下を向いた人生はダメだ。ごめんなさいだから。
・ダイアン・アーバスは6×6なのにシンメトリを感じさせない。写っているものが先に見える。フォーマットが先に見えない。正方形だから異常さが出やすかった。
・過剰な何かがない人が6×6を使うと収まってしまう。つまらない。
・高いレベルに見せるという意識が必要。自分を理解してくれない人、知らない人に見せる。
・何にこだわっているのか、はっきり出す。
・広角レンズは考えないのでそれが問題。
・50mmは寄っても引いても入らないのでそこで考える。
・これは入れる、これは落とすという葛藤があるほうがいい。
・不自由なレンズを選んだほうがいい。
・これが見たいというこだわりがあるから写真を撮る。
・ベーシックなことが重要。
・構図を撮るのは排除したい。
・良く思われたいというベールを脱ぐ。変な欲望を全面に出す。
・写真は対象ではない。被写体がなければ撮れないが、被写体を超えていかなければいけない。
・言葉に欲望するのではない。
・立ち位置が重要。寄るのか引くのか。
・説明的にならないように。
・写真的な撮り方、作為、写真をつくっていく、ということは見えないほうがいい。
・部分ばかり撮っていると暗くなる。袋小路に入ってしまう。
・部分を撮るということは抽象化することだが、中途半端になりやすい。
・距離感は展示のときに考える。
・最低でも月10本撮る。考える前に撮る。





   
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by pprivateeye | 2008-03-22 23:23 | Comments(3)
Commented by 休日郎 at 2008-03-25 22:56 x
ありがたいです。
ふみふむ、そういうこともおっしゃっていた!!
と、改めて勉強できました。
Commented by ヨシヲ at 2008-04-01 01:46 x
はじめまして。
渡部さとるさんのDiaryから来ました。

いちいち写真に対する真摯な考え方が伝わるメモですね。
変な話(当たり前かもしれませんが),ビジネスをしている場面にも響いてきます。

趣味(あまり好きな言葉ではないですが),の写真も中途半端ではいけないことを突きつけられました。
Commented by pprivateeye at 2008-04-01 09:46
ヨシヲ さん
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
ブログ、拝見させていただきました。これからもよろしくお願いします。
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写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
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