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枻文庫

ここの写真関連の文庫は要チェックなのだが、今日書店で気になる新刊が2冊。

『hanaの東京ご近所写真散歩』
これは19(土)の「藤田一咲&hana 出版記念トークショー」に参加するので、パラパラと下見で済ませる。
写真の色は渋めでよかった。

もう一冊は『安原製作所 回顧録』
ワークショップに参加するかなり前に、安原一式というレンジファインダーカメラをほとんど個人で製作販売するというニュースをネットで読んだ。大手カメラメーカーに対抗して頑張っているなと思った。デジタルがこんなに普及するとはまったく想像できなかったときだ。
でも結局このカメラは注目を浴びただけだったような気がする。
で、この回顧録を見て思ったのはマーケティングの失敗もあるのではないかということ。
まずデザインはもっと垢抜けたものにできたはずだ。
そしてネーミング。「安原一式」「秋月」ではまとまった購買は望みにくい。その意味ではコシナは安原製作所よりも大きなメーカーだが、うまくやったと思う。
本文の最後に「・・・、安原製作所は最後に生まれたカメラメーカーだ。小さな花だ。花屋で売っているような立派なものではないかもしれないが、花は花だ。」とある。
花は花でも、あだ花だった、というのは酷かな。

最後に、枻文庫でこういう本を出すというのは、単なるカメラや写真のブームに乗っかった企画ではなく、いいことだと思う。
by pprivateeye | 2008-01-16 23:27

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye